何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験
自動運転システム
 グーグル・カーと呼ばれる自動運転システムが話題になっている.未来の車は人間が運転しなくてもコンピュータで制御できるようになる,というドライな考え方がグーグルの見通し.
 日本でも,衝突を事前に察知して衝突被害を軽減する「プリクラッシュセーフティシステム」や,設定速度内で車間距離を保ちながら追従走行する「クルーズコントロール」など,すでに実用化されている運転支援技術は多い.
 前方不注意,居眠り運転,自分都合の思い込み,判断ミス,操作ミス……こうしたヒューマンエラーは機械では発生しない.つまり,人の動作に頼る部分を減らす自動運転システムが実現すれば,ここ最近多発している痛ましい交通事故の大幅な減少が期待できるわけだ.
 それにしてもグーグル・カーを使って「何で儲ける」つもりなんだろうか?航空写真やストリートビューとの連携というより,ヒューマンインタフェースのデファクトスタンダードを勝ち取り,世界に追従させるつもりなんだろうか.あれもこれもグーグル頼みになってしまうと,ハッキングやシステムダウンが怖いんだけど…….

 米IT(情報技術)大手グーグルは車両の自動運転システムを開発、米ネバダ州の陸運当局は8日までに、全米初となる公道での試験運転を同社に許可した。陸運当局が発表した。実用化されれば、視覚障害者の運転などに活用できると期待されている。
 グーグルが開発した自動走行用の車両は、トヨタ自動車のプリウスをベースに、屋根の上や前部にセンサーを装備。他の車や歩行者などを感知し、接触しないよう間隔を保ちながら走行する。
 AP通信によると、路上試験の許可は常に2人乗車することが条件。同州ラスベガスなどの公道で、1人は運転席で予期せぬ危険を回避し、もう1人は搭載されたモニターを監視する。目立つよう赤いナンバープレートをつけて走行する。
 同州の陸運当局幹部は、3~5年後には実用化できるかもしれないと予想している。
 「日本経済新聞 2012年5月9日」

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Credit: Wayne Cunningham/CNET
 5年後には実用化できるかも……と記事には書かれているが,解決しなきゃいけない問題は山積している.
 まず,法律上の問題がある.ハンドルから手を離している状態で交通事故が起きた場合,その賠償責任は誰が背負うのか,ということ. もし責任をドライバーに負わせるのなら,そんなクルマ誰も買わない.故障しない機械なんてありえないから.
 故障や誤作動が原因なら自動車メーカーの責任なんだろうが,そんなリスクを背負ってまで自動運転システムを販売するとは考えられない(いわゆるリスク回避).逆に,メーカーが受容できる(賠償責任を負える)レベルまでリスク低減できる(故障や誤作動の発生確率を抑えられる)ようになれば,法的な問題はクリアできるかも.

 つぎに,技術的な問題がある.一般道を運転するドライバーは,並行車や対向車の動作,高齢者のふらつきや学童の飛出し,劣悪な路面状況など,ランダムな変化を瞬時に認知,最適解を導きながら運転している.こうした(飛行機のオートパイロットとは異なる)複雑極まりない状況下で自動運転ができるのか,ということ.
 最後に,コストの問題がある.いくら立派な自動運転システムが付いていても,それが何千万円もしたのでは普及するわけがない.一度買えば一生乗れるのならそれでもよいのかもしれないが,所詮クルマは耐久消費財である.

 要するに,高速道路だけに限定すれば,すでにクルマの自動運転システムは実用化レベルまで進化しているわけだ.道路の高度化が遅れているのなら,そろそろスマートウェイに本腰を入れたらどうか……VICSやETCだけで満足してしまっている現状は情けない.
 日本国内は「法的なしがらみ」が多くて実用化が難しいのであれば,工場だって海外移転・現地生産しているんだから,海外で先行して実用化に踏み切ればよい.こうした先端技術を世界に先駆けて実用化させないと,自動車産業も生き残りは難しいんじゃないかな?どうでもよいディテールにこだわって,毎度のごとく世界基準を逃す愚行は避けてほしい.

道路科目 | 【2012-05-10(Thu) 20:14:19】
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第一次的高速道路ネットワーク
 新年度になってからというもの,急激に添削が忙しくなった.年度末は残業・休日出勤が慢性化し,それだけ多くの受講者さんが試験勉強どころじゃなかったんだろうなぁ……これからの巻返しに期待しています.
 そうこう言っている間に,「新東名」の一部区間(静岡県区間:162km)が開通した.「世界をリードする次世代の高速道路」と銘打つだけあって,さまざまな技術が導入されています.道路科目で受験される方は「新東名リーディングプロジェクト」のページを見て,最新技術の動向を把握しておくべきだと思います(ロボットによるお手洗い清掃はどうでもよいが).

 当初は東名の交通分散が主目的だったと思うが,いつの間にやら東名の防災対策(リダンダンシー)が強調されるようになった.そのせいか,新東名のSAやPAにはヘリポートも整備されたようだ.ちなみに,ドクターヘリのパイロットから聞いた話だと,耕作放棄地や3種4級クラスの道路上でも離着陸は可能らしいし,実際に荒れた畑から飛び立ったこともあるらしい.さすがに「田んぼ」では難しいようです.

 限られた予算しかないんだから,経済効果や防災面から優先すべき事業を取捨選択しなきゃいけないんだけど,マスコミの論調では,どうしても大都市圏のネットワーク強化が中心になってしまう.そこで「第一次的高速道路ネットワークの早期連結を目指す10県知事会議」の提言からプレゼン資料を転載した.細かな点が知りたい方は,参考ホームページの「これまでの政策提言」を見てください.あれこれ詰め過ぎているので,目がチカチカするというか,見づらいプレゼン資料になっているような…….
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 「高速道路の整備の順番を待たされている」という表現はどうかと思うが,提言を乱暴にまとめると,整備率が低い地域にも予算を回して早く高速道路をつないでくれ,ということ.
 「10県知事会議」の提言によると,こうした地域における1kmあたりの事業費は48億円らしい.仮に26,000億円(今回新東名で開通した区間の事業費2.6兆円)で割ると,どんぶり勘定で約540kmの整備が可能だったわけだ.たとえば島根県の場合,第一次的高速道路の路線延長は286km(うち供用延長156km:残り130km)なんだから,アッという間にミッシングリンクは解消される.
 要するに,新東名を建設する予算があれば,多くのミッシングリンクが解消できるんじゃないか,という見方もできるということ.ダブルネットワークによる信頼性の向上という東名・新東名だけの視点じゃなく,全国に散在しているミッシングリンクから,新東名を考えてみるのも「あり」かもしれない.

 経済効果だけを考えると,採算性の悪い路線整備は後回しになるんだが,こうした経済的合理性を持ち出してしまうと,東日本大震災の復興も疑問視されてきてしまう.岩手,宮城,福島県の被災3県が占めるGDPの割合は全国の4%程度しかないんだから,経済的合理性の話になってしまうと,(言葉は悪いが)たった4%のために莫大な血税を投入するのか?ということになってしまう.公平な観点から本当に必要な投資なのか,を第三者が経済的合理性だけで判断するのは難しいと思う.

参考ホームページ:新東名リーディングプロジェクト:NEXCO 中日本
参考ホームページ:第一次的高速道路ネットワークの早期連結を目指す10県知事会議「第5回政策提言」について:鳥取県

道路科目 | 【2012-04-25(Wed) 18:04:11】
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みんなにやさしい自転車環境
 年度明けで頭がフル回転というわけじゃないんだけど,先日公表された「みんなにやさしい自転車環境-安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言-」から一部抜粋(下線は加工)して,疑問点(いちゃもん!?)をコメント(緑文字表記部)してみよう.
 全体をザッと読んだ感想としては,「みんなにやさしい」というより,自転車の利便性や走行性を追求しただけじゃないか?ということ.歩行者の安全を守るはずなのに,かえって自転車の危険(自動車との事故確率)が高まってしまうのでは意味がない.

Ⅱ.ガイドラインについて
Ⅱ-1.自転車通行空間の計画
⇒いろいろ思うところはあるんだけど,こうした計画分野は,どうしても抽象論の雨嵐というか,総論賛成・各論反対になってしまうので,あえてコメントは避けておこう.

Ⅱ-2.自転車通行空間の設計
Ⅱ-2-1.一般部
1.自転車通行空間の設計の基本的な考え方
2)路面等の構造
○ 自転車の安全性、快適性を向上させるため、自転車道の起終点部にボラード等の工作物はできる限り設置しないこと。やむを得ず工作物を設置する場合には、弾力性のある素材を用いるとともに夜間でも視認できるものとすること。
⇒これは安全性よりも快適性(走行性)を重視するということか?高齢ドライバーが増えているんだから,誤って進入させない措置(ボラード等の工作物)は必要じゃないか?
コンビニの駐車場に設置されているふち石を,いとも簡単を乗り越えて店舗に突っ込む高齢ドライバーもいるんだし……結局設置せざるを得ない事故が起きるような気がする.

3)幅員
○ 自転車通行空間の幅員は、隣接する歩行空間の幅員とのバランスが重要であり、歩行者、自転車がそれぞれの空間を通行しやすく、また自然に通行位置が守られるよう、歩行者、自転車の交通量を考慮して決定すること。
⇒これが難しいんだよなぁ……簡単に交通量を考慮(需要予測)と言われてますけど.
自転車空間の幅員を増やせば交通量は自然増する(その逆も然り)わけで……かと言って,幅員配分を柔軟に変える目的で自歩道の幅員を広げて整備するぐらいなら,最初っから自転車道と歩道を確保すべき,という話になるし.
大店立地法でも(駐輪場じゃなく道路上の)自転車の交通量を検討させるんだろうか?こうした法規制にも横串を通さないと,需要予測の精度なんて上がらないと思う.


Ⅱ-2-2.交差点部
1.交差点部における自転車通行空間設計の基本的な考え方
1)分離形態の連続性
○ 交差点部において歩行者、自転車、自動車の適切な分離、共存を図るため、交差点部の分離形態について、前後の自転車通行空間と同様の形態をできる限り連続的に確保すべきであり、安易に自転車通行空間を自転車歩行者道へ接続しないことを基本とすること。
⇒これは意味がわかりにくい.交差点前後で自転車歩行者道を通行している自転車の扱いはどうなるんだろうか?交差点前(or後)で一旦車道に下ろす(or自歩道に上げる)のか?自転車歩行者道に自転車横断帯を接続させるのでは,従来と変わんないことになるんだけど.
2)通行空間の直線的な接続
○ 自転車の安全性、快適性を向上させるため、自転車動線の直進性を重視し、一方通行の自転車道、自転車専用通行帯のいずれの場合も、自動車と同じ方向に通行する自転車の交差点部における自転車通行空間は、直線的に接続することを基本とすること。
⇒これを基本方針にすると,いくら対策を施しても自動車の巻き込み事故は増えるような気がする.そもそも自転車の快適性と言いながら,やたら走行速度が上げるような方針は,かえって危険性を高めるだけじゃないか?

 そもそもイス取りゲームというか,車,自転車,歩行者という3つの移動主体に対し,普通の道路には車道と歩道(自歩道)の2つしかないんだから,抜本対策によって3つのイスを用意しない限り,どれかひとつは弊害を受けることになる.イスが2つあれば救いはあるが,イスが1つの(歩道が無い)路線のほうが圧倒的に多いんだよなぁ…….
 この提言では自転車利用を促しているが,その前にインフラ基盤を整えないと事故が増加するだけになると思う.インフラ基盤は何も道路だけではない.自転車を載せられる電車やバスの普及促進も基盤整備だ(一時期流行ったが,一過性のブームだったような気がする).

 毎度のように話は変わるが,外出先で添削するときには,スマートフォンのテザリングでノートPCを使っている.ところがドコモの次世代通信サービス「Xi:クロッシィ」のサービスエリアだと,やたらスマホのバッテリーの減りが早い.既存のFOMAネットワークの速度で十分だから,クロッシィのサービスエリアは広がってほしくない.
 通信速度を上げればバッテリーの消耗が早くなるように,自転車でも快適性(走行速度)が向上すれば,何らかの不具合が出るんじゃないかな?自転車でもクロッシィと似たような事態にならなきゃいいんだけど.

PDF:「みんなにやさしい自転車環境-安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言-」(提言のポイント)
PDF:「みんなにやさしい自転車環境-安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言-」
PDF(警察庁):良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について

道路科目 | 【2012-04-09(Mon) 20:46:43】
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「知」の欺瞞
 バタバタしているうちに,ずいぶん前に読んだ「知の欺瞞」が文庫化されていた.「知の欺瞞」と言うより「ソーカル事件(ウィキペディア)」のほうがわかりやすいかも.やっと年度末の生活から解放されたので,これを題材に思うところを書いてみよう.
 添削指導をしているから,「知の欺瞞」で指摘される「濫用」状態の論文を見かける機会が多い.総監部門の場合,青本のキーワードを使わないと評価が上がらないのも確かだが,やたらめったら使う「濫用」はいただけない.建設部門でも同じことが言えるんだけど,特に普段使わない用語が多い総監部門では,「知の欺瞞」状態になっていないか,自分で再確認する姿勢が大切だと思う.

 この本で「濫用」とは次の特徴のいずれかひとつ以上を備えたものを指す.
 (1)どう見てもごく漠然としか理解していない科学の理論を長々とあげつらうこと.最もよく見受けられるのが,用語の本当の意味をろくに気にせずに,科学的な(あるいは疑似科学的な)用語を使ってみせるという流儀である.
 (2)省略
 (3)まったく無関係な文脈に,恥もなく専門用語を投入して,皮相な博学ぶりを誇示すること.科学を知らない読者を感服させ,さらには威圧しようとしているとしか考えようがない.……以下省略……
 (4)実際にはまったく意味のない言葉や文章をもてあそぶこと.これが度を過ぎると,以上あげた著述家の幾人かのように,言葉の意味についての重度の無関心症を併発した真性の専門用語中毒に陥ることになる.

 『「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用』から抜粋(下線と太字は加工)
 Amazon:「知」の欺瞞 (岩波現代文庫) アラン・ソーカル, ジャン・ブリクモン

 上の番号に沿って少しコメントを.
(1)に該当する方は結構多い……案外,夢中で論文を書いている本人は指摘されるまで気付かないものです.これは添削指導で数回やりとりすると改善されます.
(2)はブログ記事と関係無いので「省略」しました.気になる人は書籍を読んでみてください.文庫のページはわかりませんが,単行本だと6ページになります.
(3)を書いているケースも多いです.ただ,人一倍勉強しているから「ついつい書いてしまう」とも言えるわけで,これは一概に悪いとは言えないと思っています(もちろん添削指導ではツッコミますが).
(4)に該当するのは(さすがに)レアケースです…….

  「知の欺瞞」を乱暴にまとめると,「知ったかぶりをしない」ということだと思う.総監部門の場合,青本のキーワードを知ったかぶりで書いていないか?と自分の胸に問いかけてみる必要がある.この受験者はキーワードを理解して書いているのか否か,は読み手(試験官)のレベルが高ければ即断されてしまうので.
 キーワードを暗記している状態が「知っている」状態ではない.自らが所属する組織ならキーワードの内容をどのように活用すべきか,キーワードを実現するために自らが所属する組織ならどういう行動を起こすべきか,というレベルまで噛み砕けていないと「知っている」ことにはならない.
 たとえば,ナレッジマネジメントの場合,大企業と中小企業,民間と官庁など,自らが所属する組織によって利用できる資源(方法も含めた生産の4M)は異なるわけで……それらが書けていないのに“とりあえずナレッジマネジメント”では「知の欺瞞」になってしまう.

 こうした内容(本業でも使えるノウハウ!?)まで厳しく添削指導しているから,“何回でも”になっているのかも……かと言って,添削回数に制限を設けたら一度にドバッと指摘することになるので,このへんが“うやむや”になってしまうんだよなぁ…….受講者さんには添削料金以上の価値を提供したいから,やはり採算度外視の“何回でも”しかないな.

―受講者さんへの事務連絡―
 事前にお伝えしたと思いますが,私事で4月1日(日)から4月3日(火)までは添削をお休みさせてください.3月31日(土)に送られたメールは,基本的に4月4日(水)以降の返信になります.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
―受講者さんへの確認事項―
 現時点で,建設部門は想定問題16問(専門その13(最終問題)まで・建設一般その3まで),総監部門は想定問題その10(最終問題)までを配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.

日々寸感 | 【2012-03-30(Fri) 17:50:49】
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建設部門の書籍
 新しく追加したものは赤文字表記しています.予約受付の書籍も随時掲載しています(予約段階の書籍に対する感想は昨年の内容になります).ブログの不具合で過去のコメントは削除されました(申し訳ありません).
 
技術士第二次試験の解答例―技術論文の書き方・口頭試験の受け方 (建設部門)〈平成24年版〉技術士試験シリーズ (3) 近代図書
 平成22年と平成23年の過去問題です.技術的体験論文,建設一般,専門,基本的にすべて網羅しています.技術論文の書き方,口頭試験の受け方についての詳しい手引き,技術士法も収録されています.
 近代図書の技術士試験シリーズは,解答例の書き手によって「玉」と「石」が入交じっているような感じがします.とは言っても,過去問は,このシリーズが無難でしょう.
 ちなみに,絶版扱いになった『技術士第二次試験論文作成テクニック―建設一般 技術士試験シリーズ(7)』は必要ないと思います.このテクニックで現行試験を乗切るのは無理だから……これも時代の流れか.
技術士第二次試験選択科目=専門技術問題の解答例 建設部門〈平成24年版〉技術士試験シリーズ (1) 近代図書
 平成19年度から平成21年度までの専門問題と解答例です.値段は高いのですが,使える表現も見受けられるので手元に置いておきたいところです.
技術士第二次試験必須科目=建設一般&技術的体験論文の解答例 建設部門〈平成24年版〉技術士試験シリーズ (2) 近代図書
 平成17年度から平成21年度までの経験問題(体験論文)と建設一般問題,それらの解答例です.こっちも値段が張るのですが,初めて受験される方は必読かもしれません.
技術士第二次試験 建設部門 合格指南 2012年版 日経コンストラクション (編)
 本書には『さらに高得点を取るには』という項目が設けられているが,それを書こうとしたら「おわりに」を書くスペースは取れないと思う.道路科目と建設一般論文の参考例には,相変わらず「はじめに」と「おわりに」が書かれているんだけど……道路科目の参考例はあれでA評価になるんだろうか?まー,道路科目の予想問題としてシールドトンネルを挙げていたことのほうが摩訶不思議だけど.
 例年のことながら,これを買うなら『技術士第二次試験「建設部門」対策 解答例&練習問題〈平成24年度版〉羽原啓司』のほうがよいと思います(あくまで個人的な意見です).
技術士第二次試験「建設部門」対策 解答例&練習問題〈平成24年度版〉羽原啓司 日刊工業新聞社
 入手しても損しないと思います.予想問題は現実的なものが多いし,最近の話題も掲載されていました.
 道路科目と建設一般に軽く目を通したけど,この本の解答例には「はじめに」と「おわりに」が書かれていない.ずっと言ってきたことだが,「はじめに」や「おわりに」を書いたからといって評価点が上がることはないと思う.この感覚が浸透してきたのかもしれないなぁ?.相変わらず装丁は虎です…….
2012年度 技術士試験[建設部門]傾向と対策 CEネットワーク編 鹿島出版会
技術士試験建設部門キーワード体系 CEネットワーク編 鹿島出版会
 キーワード体系表を無くした「技術士試験建設部門傾向と対策」は改悪と断言していたが,その思いが伝わったのか!?,昨年から別売りになりました(別売りじゃなく元に戻してほしいんだけど).個人的には「技術士試験建設部門キーワード体系」だけを買えばよいと思います.
技術士受験を応援する第二次試験合格法 出願・筆記試験編(2012年度版)鳥居直也編 トリフォリオ
 Amazonでは販売されていないので,リンク先で購入手続きをしてください.論理構成の重要性を懇々と諭している書籍は,これ以外にはないと思います.道路科目のA評価答案例として,昨年度の受講者だったshunさんの論文が掲載されています.細かな点は別としても,設問要求に沿った解答はできていると思います.
 それにしても,模擬面接の受講条件として提出させた(よその添削を受講した方の)再現答案を掲載し,書籍として販売するのは筋が通らないような気が……誰もが無料で閲覧できるような形なら理解できるんだけど.
 shunさんを例にとっても,彼を合格させるために受講者OBが模擬面接(寝る間を惜しんで想定質問を作成)をしてくれたわけで……そうした思いをすっ飛ばしてビジネス利用されたのでは,無償で協力してくれた受講者OBの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだ.
技術士第二次試験先見攻略法 小久保優 インデックス出版
 一言で言うと,好き嫌いがはっきり分かれる書籍だと思います.著者の言いたいことはわかるんだけど,ここまでシステマティックに書いてしまうと,さすがに読み手は疲れてしまう.全体通して6W3H・キーワード・シートが連発されている点も少しくどいかな……「総監部門の先見攻略法」ではそんな印象を受けなかったんだけど.
 技術的体験論文で要求される「業務を進める上での課題及び問題点」についても,そのままの順序(課題を踏まえた問題点の抽出)で書けばいいものを,本書では問題点から課題を導出しています.その論理構成でも間違いじゃないんだけど,一世一代の大勝負となる体験論文で,わざわざ“あまのじゃく”になる必要はないかなと.

建設人ハンドブック2012年版-建築・土木界の時事解説 [新書] 日刊建設通信新聞社
 英語の勉強でたとえると単語集みたいなものです.新書と同じような値段(安い)ですし,ざっと業界を俯瞰できるので購入すればよいと思います.
理科系の作文技術 木下是雄 中公新書 (624) 中央公論新社
 類似本は多数ありますが,この本だけで十分でしょう.
類語国語辞典 大野晋,浜西正人 角川書店
 同じ語句や熟語ばかりを繰返し使うことがないよう,類語辞典を活用しましょう.なお,類語辞典は何種類かありますが,この本が無難でしょう.
国土交通白書 2011 平成22年度年次報告 日経印刷
 国土交通省のホームページでも閲覧できます(このブログからのリンクも更新済).PDF版全ページを『自腹で』打出しするぐらいなら,書籍を手元においておくべきでしょう.
新装版 日本語の作文技術 本多勝一 講談社
 来年初めて二次試験を受験する人は,一読の価値ありです.文庫版もありますが,こちらのほうが読みやすいでしょう.

書籍案内 | 【2012-03-26(Mon) 20:19:22】
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アクションを起こせ!
 ここ最近,年度末の納品・検査ラッシュで休みらしい休みが取れない状態だった.このブログを見ている多くの方が同じ状況なんだろうなぁ……長時間労働を抑制する「労働基準法」は幻か?今週末になってやっと目途がついた感じ(もちろん“繰越し”もありますが).
 それにしても,(誰が考えても)工期内の納品が土台無理な業務の発注,これは改善されないんだろうか?“繰越し”ありきで受注する民間企業にも問題はあるんだけど,最終的に破棄される仮納品の成果!?を段取りする非効率さ,これには毎度むなしさを感じてしまう.

 年度末と言えば,来週には「社会資本整備重点計画の見直し」や「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言」に関する資料が充実するんじゃないかな?業務に追われて大変だと思いますが,それは受験者全員同じことであって,そこから一歩抜け出そうとするなら,(自分だけは)受験モードに切替えなきゃいけない.

 毎度のことながら話は変わるが,「国土と日本人」を読んだ.のんびり読書する時間が取れない日常を考えると,「国土学再考」や「国土学事始め」のほうが有益だと思う.これらは「元建設省道路局長・国交省技監」という著者の経歴に偏見を抱かず,素直に読んでみてほしいし,建設部門の受験者なら一読の価値はあります.
 ついでに「救国のレジリエンス」も紹介しておこう.以前ブログの記事(列島強靭化論)で紹介したように,相変わらず熱い思いを語られています.中野氏の近著「レジーム・チェンジ」にも目を通したけど,藤井氏と同じ研究室だから!?似たような考え方です.

 私なんかが言うことじゃないけど,そろそろ“熱い思いを具現化させるアクション”を起こさないと,藤井氏と中野氏は「夢を語るだけの人」という扱いになってしまう予感がする.例えは悪いが,芸能人で言うところの「あの人は今」と同じ状態になるかもしれないということ.試験勉強でも,いくら合格したいという“思い”を抱いていても,その実現に向けたアクションを起こさないと,夢物語で終わってしまいます.
 読書離れが深刻化している現在,書籍化するだけでは何も変わらないし,多くの国民は「思想的な話はお腹いっぱい」の状況なんだから,(橋本大阪市長がいいとは言わないが)とにかく行動で示してほしい.

Amazon:国土と日本人-災害大国の生き方 (中公新書) 大石久和
Amazon:救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる 藤井聡
Amazon:レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想 (NHK出版新書) 中野剛志

―受講者さんへの事務連絡―
 私事で4月1日(日)から4月3日(火)までは添削をお休みさせてください.3月31日(土)に送られたメールは,基本的に4月4日(水)以降の返信になります.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
―受講者さんへの確認事項―
 現時点で,建設部門は想定問題14問(専門その11まで・建設一般その3まで),総監部門は想定問題その10(最終問題)までを配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.

日々寸感 | 【2012-03-23(Fri) 19:50:18】
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