何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 総合技術監理
総合技術監理キーワード集2020
 文部科学省から「総合技術監理キーワード集2020」が公表されています.

 ざっと見たけど,人的資源管理と安全管理は結構新たなキーワードが増えた感じ.
 2019ではリスクソースと表記していたものを,2020ではリスク源と表記するなど,受験者に負担を強いる些細な変更も見受けられる.
 個人的には,新しいキーワードを知っているか否か,を競うのが本質ではないと思うんだけど……総監部門はどこに着地しようとしているんだろうか…….新しい知識を習得したいのなら,「世界標準の経営理論 入山 章栄 (著)」を読んだほうが役に立つような気がする.

 話が脱線してしまったが,気になった点は情報管理の「緊急時の情報管理」という項目.近年の豪雨災害を踏まえての追記だと思うが,このへん要注意かもしれない.何はともあれ,自分が知らないキーワードは一通り調べて,試験本番の記述式でもパッと書けるよう,知識を「使いこなす」レベルまで引上げておきたいところ.
 何はともあれ,来年度受験される方は当然として,今年度口頭試験を受けられる方も目を通しておくべきだと思います.

 PDF:総合技術監理キーワード集2020
 参考ウェブサイト:総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

総合技術監理 | 【2019-12-28(Sat) 08:55:03】
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ヒューマンエラー
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業を幹線道路の建設として考えてみる.

 問い(1)は3枚以内だから,①から③までを1枚以内,④の計画段階と実施段階でそれぞれ1枚程度,という解答枚数の目安を決めるのが先決だ.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①名称を見ただけで事業の大枠がわからないようであれば,付けた名称がまずい.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,自分の立場も明記しておきたい. 
 ②は説明するまでもないだろう.幹線道路の整備目的が書けないようでは,正直どうにもならない.
 ③は,②の目的を達成するために成果物を創出するイメージで書けばよい.目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
 ④は,例えば計画段階なら設計荷重や地下水の見落としなどの設計ミス,実施段階なら作業員や交通整理員の死亡事故などの労働災害を事例にすればよい.単一の工程内における計画段階と実施段階を取り上げても構わない,と書かれているが,計画段階を設計,実施段階を施工にして事例を書いたほうが,前文に書かれている「考察における視点の広さ」を示しやすいのではないか.
 「それが発生した原因」や「そのとき取られた対応」は創作になるかもしれないが,日頃からアンテナを張っていれば難なく書けるはず.さりげなくヒューマンファクターや不安全状態,不安全行動など「総合技術監理キーワード集2019」の語句も盛り込んでおきたい.このへんは手短に述べて,「その後の再発防止対策」の記述量を増やしたいところ.
 「その後の再発防止対策」では総監のキーワードを使って,2つ以上の管理分野から多面的に論じたい.設計ミスに対しては品質管理のキーワードが使えるはずだし,工程管理の見直しみたいなロジックも「あり」だろう.労災に対しては,フェールセーフやフールプルーフの概念を踏まえた記述が望ましい.
  
 問い(2)で最も重要な点は,「今後発生する可能性があると思われるヒューマンエラー」が記述できているか否か,である.「今後発生する」と「今後も発生する」では問われている意図が異なる.要するに,問い(1)④の実際に発生したヒューマンエラー(過去の事例)と味噌糞一緒になっていないか,どうかである.案外「今後も発生する……」を書かれている受験者が多いのではないか.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 (a)は,i-ConstructionやBIM/CIMを導入した際に起こりうるヒューマンエラーを書くのが無難だと思う.これらの導入技術に対するスキル不足(→教育訓練やキャリア開発支援という解決の方向性)を取上げるのが手堅い対応か.このへんが決まれば,影響や原因の記述は問題ないだろう.ちなみに,発生原因に対するヒューマンエラー分析手法が云々と述べる必要はない.
 (b)は,教育訓練やキャリア開発支援という解決の方向性を踏まえた,AI(人工知能),AR(拡張現実),VR(バーチャル・リアリティ),MR(複合現実)の高度化を「新たな技術」にするのが無難か.ちなみに,こうした技術はi-Constructionに組込まれているので,高度化というニュアンスも入れておきたい.また,「導入が期待される技術や方策は複数であっても構わない」と書かれているんだから,旬のテーマである高度外国人材の受入れを方策にするのも手だと思う.
 とにかく4枚目以降,何でもかんでもAIやIoTにおまかせ,という短絡な考え方はいただけない.要するに,総監部門の論文として書くべき解決策は,管理分野のバランスが大事ということ.「新たな技術や方策」さえ決まれば,実現するための課題や障害,実現に伴うデメリットの答えは自ずと導かれるはずだ.

総合技術監理 | 【2019-07-15(Mon) 09:38:29】
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総合技術監理キーワード集2019
 文部科学省から「総合技術監理キーワード集2019」が公表された.
 ざっと見たけど,時間が経過しすぎたせいか,一気にリニューアルされた感じ.自分が知らないキーワードは一通り調べて,試験本番の記述式でもパッと書けるよう,知識を「使いこなす」レベルまで引上げておきたいところ.
 何はともあれ,来年度受験される方は当然として,今年度口頭試験を受けられる方も目を通しておくべきだと思います.

 PDF:総合技術監理キーワード集2019
 参考ウェブサイト:総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について

―受講者さんへの事務連絡―
 現時点で,建設部門は6問〔内訳:Ⅰ(建設全般)想定問題その2まで,Ⅱ-1(専門知識)想定問題その2(2問ずつ問題あり)まで,選択問題Ⅱ-2(応用能力)想定問題その2まで〕を配布済みです.
 総監部門は記述式4問(想定問題その4まで)を配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.

総合技術監理 | 【2018-12-02(Sun) 09:19:23】
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働き方改革
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業を幹線道路の建設として考えてみる.

 問い(1)は,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①名称を見ただけで事業の大枠がわからないようであれば,付けた名称がまずい.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,「働き方改革」に対する自分の立場も明記しておきたい. 
 ②は説明するまでもないだろう.幹線道路の整備目的が書けないようでは,正直どうにもならない.
 ③は,②の目的を達成するために成果物を創出するイメージで書けばよい.目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
 ④は,何年前という指定が無いのだから,例えばコンサルなら手書きからCAD製図への変更,建設会社ならプレキャスト製品の活用などを事例にしてもよいのではないか.ここは方策ではなく,技術面から事例を書いたほうが楽だと思う.
  
 問い(2)で最も重要な点は,「働き方改革の観点から」記述しているか否か,である.難しく考えるよりも,前文1行目から3行目に書かれている「働き方改革に関する様々な課題」からチョイスし,それを問い(1)の解答と論理的につなげればよい.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①の「現在の課題」として,ひとつは長時間労働の抑制(もしくは労働生産性の向上),もうひとつは技術革新に伴う必要人材要件の急速な変化への対応,これら2つが書きやすいのではないか.長時間労働の抑制と労働生産性の向上,これら2つにしてしまうと,書いている本人が気づかないうちに,どちらも時間短縮という似たような話になりがちなので.
 ②の背景については,社会全体として働き方を変える必要性を説くのではなく,「自らの組織を自らの権限が及ぶ範囲で改善する」という認識で記述すべきである.そうしないと,政治家や評論家のごとく抽象的な話になってしまう可能性が高い.

 問い(3)も,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①は,解決策をひとつ述べてドヤ顔してはいけない.少なくとも2つの管理分野から多面的に論じたい.欲を言うと,「現時点における実現性は問わない」と書かれているんだから,即効策と中長期的な対策,これら時間軸を意識した方策を書きたいところ.とはいえ,何でもかんでもAIやIoTにおまかせ,という短絡な考え方はいただけない.要するに,総監部門の論文として書くべき解決策は,管理分野のバランスが大事ということ.
 また,労働生産性の向上への課題解決策を書くのなら,付加価値の向上を意識した内容が望ましい.時間短縮や人員削減など,算出式の分母を減らす話ばかりでは,長時間労働の抑制や時短労働の解決策になってしまい,ロジックがおかしくなるので.
 ②は,障害を書いて終わりではなく,その対応策も示したい.たとえば,長時間労働の抑制(もしくは労働生産性の向上)に対する人材のスキル不足が障害なら,教育訓練やキャリア開発支援が対応策というイメージで書けばよい.
 ③の効果は,説明不要だろう.留意すべき影響は,人口減少社会やシュリンク(経済縮小)を意識して記述したいところ.また,②と同様に,影響だけではなく,対応策も示したい.無難にPDCAサイクルの徹底やスパイラルアップを書いても十分だ.

総合技術監理 | 【2018-07-16(Mon) 11:18:06】
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事業における持続可能性
 とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方の多くは建設部門だと思うので,事業を幹線道路ネットワーク整備(質の高いインフラ投資の推進)として考えてみる.
 前文のなかで,事業は「有期のプロジェクトとは異なり,ある程度の継続性を前提としたまとまりとして捉えるべきもの」と書かれている点に注意したい.単発のやっつけ仕事ではなく,河川整備計画に基づく河川改修事業やインフラ点検(国土強靭化の推進・防災)など,当面継続しそうな事業を書く必要がある.

 問い(1)は,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①名称を見ただけで事業の大枠がわからないようであれば,付けた名称がまずい.事業の対象範囲は,幹線道路ネットワーク整備であれば都道府県レベルが妥当か.この段階で,発注者と受注者の別や責任あるポジションなど,自分の立場も明記しておきたい. 
 ②は説明するまでもないだろう.幹線道路ネットワーク整備の目的が書けないようでは,正直どうにもならない.
 ③は,②の目的を達成するために成果物を創出するイメージで書けばよい.目的と成果物がごちゃ混ぜ状態ではいけない.
  
 問い(2)で最も重要な点は,「総合技術監理の視点から」記述しているか否か,である.厳しいようだが,幹線道路ネットワーク整備に対する暫定2車線区間やボトルネック交通容量など,建設部門の内容で紙面を埋めたのでは,総監部門の記述式として評価点はゼロである.ここを勘違いされている受験者が多いのではないか.
 以下,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①の「過去の課題」として,ひとつは経済性管理の視点から品質確保を書けばよいのではないか.耐震設計や品確法によって改善されてきた課題だ.もうひとつは社会環境管理の視点から,舗装材の再利用など建設リサイクルを書けばよい.
 ②の「現在の課題」として,ひとつは経済性管理の視点から費用便益分析の精度向上を書けばよいのではないか.あるいは適切な工期設定や施工時期の平準化でもよい.もうひとつは安全管理の視点から,長時間労働に伴うメンタルヘルス対策(もしくはヒューマンエラー対策)などを書けばよい.あるいは人的資源管理の労働時間管理として課題提起してもよい.
 ③の「将来の課題」は,第4次産業革命(IoT・ビッグデータ・人工知能)の進展を踏まえた課題を考えればよい.ひとつは意思決定に関する情報管理,もうひとつは人的資源管理の視点から人材育成が無難ではないか.
 ①から③まで「持続可能性の観点から」という縛りもあるが,前文の「持続可能性は,……,経済,社会,環境などが将来にわたって適切に維持・保全され,発展できること」という幅広い定義を考えると,「総合技術監理の視点から」記述できていれば,何ら問題はない.

 問い(3)も,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①は,「現在の課題」のうち1つを取り上げるわけだが,「事業を行っている組織内部における制約,外部の事業環境の制約を区別して記せ」と要求されているから,長時間労働に関する課題のほうが書きやすい.
 ②は,解決策をひとつ述べて終わりではなく,多面的に論じたいところ.「方向性にも留意して記すこと」と書かれているので,たとえばハード面(技術発展により乗り越えること)からICT土工による労働時間短縮,ソフト面(社会的なコンセンサスの下で内外の制約を除外すること)から時間外労働に対する上限規制の導入など,視野の広い解決策が望ましい.

 問い(4)も,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ①は,「将来の課題」のうち1つを取り上げるわけだが,第4次産業革命の進展に対する人材育成(スキル不足の解消)が書きやすいのではないか.スキル不足から引き起こされる影響を想像するのは難しくないだろう.意思決定に関する情報管理を取り上げるなら,昨年度の記事「第4次産業革命」が参考になるかもしれない.
 ②は短期的管理を意図しているんだから,OJTやOFF-JTなど時間がかかる教育訓練を書いてはいけない.スキル不足から引き起こされる影響が生じた後,青本の「危機管理」として何をするのか,を書く必要がある.要するに,危機が生じてから教育訓練したのでは手遅れということ.顕在化した影響によって内容は異なるが,(たとえ場当たり的であっても)即効性のある方策が必須である.
 ③は中長期的管理を意図しているため,上述した教育訓練に加え,キャリア開発支援を中心にまとめればよい.現在から検討もしくは実施すべき方策だから,お決まりのPDCAサイクルやスパイラルアップを書いてもよいだろう.

 ざっと振り返ってみたが,昨年度と出題傾向は似ているので,問い(2)の課題を「総合技術監理の視点から」整理できているか否か,によって記述式の点数は決まるんじゃないかな?

総合技術監理 | 【2017-07-17(Mon) 11:23:22】
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超スマート社会(Society 5.0)
 23日に「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる「骨太の方針」の骨子が公表された.来月には「骨太の方針」が決定されるようだが,骨子の大幅な変更は考えられないので,前もって技術士試験の受験者は目を通しておくべきだ.特に,総監部門の受験者は,骨子に並んでいるキーワードの意味ぐらいは理解しておきたい.

 人材投資の抜本強化や生産性向上(働き方改革)は,連日あれこれ報道されていると思うので,今さらとやかく言わなくてもよいだろう.ちなみに,豊洲問題の発端ともいえるワイズ・スペンディング(賢い支出),働き方改革と消費喚起の一石二鳥を狙ったプレミアムフライデーなど,何やら失敗の香りがするキーワードはほどほどの理解で十分です.それより択一を1問でも解いたほうが賢い.

 昨年の総監部門は,成長戦略(日本再興戦略2016)のメインテーマだった第4次産業革命(IoT・AI・ビッグデータ)を知っているか否か,で記述式の解答レベルに差がついた.
 今年の成長戦略(日本再興戦略2017)は,超スマート社会(Society:ソサエティー5.0)の実現が柱だから,総監部門の受験者は,記述式対策の一環として予備知識を習得しておくべきだろう.

 Society 5.0は,狩猟社会・農耕社会・工業社会(Society 1.0,2.0,3.0),現在の情報社会(Society 4.0)に続く第5段階の「超スマート社会」らしい.乱暴にまとめると,AIやIoT,ロボットなど第4次産業革命のツールを本格的に社会実装するのが「Society 5.0」だ,と解釈すればよい.
 発信している情報ソースの性質(大企業側のロジック)を差引いて考える必要はあるが,Society 5.0の詳細は経団連の資料がわかりやすいと思います.

PDF:「経済財政運営と改革の基本方針 2017(仮称)」骨子案
PDF:Society 5.0実現による日本再興【概要】(経団連)
PDF:Society 5.0実現による日本再興【本文】(経団連)

―受講者さんへの事務連絡―
 私事で6月3日(土)と4日(日)は添削をお休みさせてください.6月2日(金)に送られたメールは,基本的に6月5日(月)以降の返信になります.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.

総合技術監理 | 【2017-05-26(Fri) 20:04:29】
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