何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2007年01月
地球温暖化は超常現象か?
 前もってお断りしておきますが,私は温暖化論者ではありません.かと言って懐疑論者でもありません.要するに,現時点で結論を出すには材料が乏しいんじゃないの?と考えているわけです.

 今年の建設一般論文では,地球温暖化がひとつのテーマにはなるでしょうが,地球温暖化という『科学』的な知見が確立されていないものを,『技術』士の試験問題とすること自体ナンセンスだと考えております.『技術』は『科学』を応用して人間生活に役立てるんですから,『科学』的な知見があやふやなものは論外じゃないかと思うわけです.
  
 温室効果ガスの親玉とされている二酸化炭素なんて大気中に占める割合は0.04%ぐらいです.それを槍玉に挙げるのなら1?3%ぐらい(二酸化炭素の百倍)を占める水蒸気はどうなるんだ?地球大気の温度を決める一因である雲や風,海流といった地球のメカニズム,フィードバック効果なんかも科学的な解明はできていないし……. 
 それでも,温室効果ガスは悪者だから大半を占める二酸化炭素は削減すべき,これを正論としているのが不思議なんです.そもそも,二酸化炭素が増えたから地球は温暖化したことになっていますが,地球が温暖化したから二酸化炭素は増えたって見方もできるんじゃないかな……鶏が先か卵が先かってことです.

 地球大気の温度を決めるのは,太陽の放射エネルギーやアルベドだという懐疑論者の主張のほうがまともな気がするのは,私だけじゃないんじゃないかな. 
 とにかく,二酸化炭素濃度が上昇するとこういった未来になるというシミュレーション結果にどこまで信憑性があるのか,という点が問題だと考えています.地球のメカニズムが解明できていないのに,シミュレートも糞もないだろと……パラメータ次第でどんな状況でもコンピュータ上に表現できるってことは,交通計画や構造解析をしていれば当たり前のことです.
 
 このまま科学的な決着をつけずに政府が突っ走るのなら,地球温暖化現象ってUFOなんかの超常現象と似たり寄ったりの次元になるんじゃないかな……大晦日のTVタックルで決着をつけてもらいますか……韮澤さんの出番です.
 くれぐれも,今年建設部門を受験される方は,こういった与太話を試験で書いてはいけません.試験では,「二酸化炭素が悪者」という正論?でお願いします.その悪者退治,すなわち二酸化炭素を削減するだけでよいのです.

 うーん,まとまりのない話を長々と書いてしまったが,あるある大辞典の納豆ダイエットと同じような状況になっていないか,今一度自分の頭で考えてみてほしいということです……そうしないとマチャアキと同じですよ.
 
―今日のことわざ―
畳の上の水練
 

建設一般 | 【2007-01-23(Tue) 20:17:46】
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建設一般の本命か……「不都合な真実」
 2008年には京都議定書で定めた削減期間が始まるので,削減義務がある企業は排出権獲得に本腰を入れております.今朝の日経新聞には,鉄鋼・電力業界が「排出権」大量取得という記事が掲載されていました.これで産業界の削減目標を達成できるらしいんですが,はたして排出権取引による達成でいいんでしょうか.
 
 どうやら排出権が投機対象になってきたような気がします……ちなみに2006年の排出権取引額は約3兆3000億円という巨額です.世界の取引所での売買額は,前年比約3倍に膨らんでいます.表向きでは,排出権を獲得した後,それを転売する取引が急拡大したらしいんですが,簡単にいうと投機(マネーゲーム)でしょう.
 ところで,ようやくアメリカが重い腰を上げたようです.

 米政府高官は18日、ブッシュ大統領が今月23日に行う一般教書演説で地球温暖化対策の強化を打ち出す方針を明らかにした。
 発足直後に京都議定書からの離脱を表明したブッシュ政権が、年次ごとの重要施策をうたう一般教書に温暖化対策を盛り込むのは初めて。
 具体的措置として、エタノールなど代替エネルギーの推進や技術革新に加え、温室効果ガス削減に向け一定の義務的措置を導入するとの見方も広がっており、「温暖化の原因が人間の活動かどうかは不明」としてきたブッシュ政権にとって方針転換となる。
 政府高官は、「われわれは温室効果ガスの排出を削減する必要性を認識している」とも言明。一般教書演説では環境政策とエネルギー安全保障を総合した観点から対策を打ち出す方針を示した。
 スノー大統領報道官は18日、今年の一般教書について、温暖化・エネルギー問題が〈1〉対テロ戦争〈2〉移民政策〈3〉教育問題〈4〉医療保険――と並ぶ柱と位置づけられる見通しを示した。
「YOMIURI ONLINE 2007年1月20日」

 日本では,今日から「不都合な真実-An Inconvenient Truth-」という地球温暖化に関するドキュメンタリー映画が公開されます.いろんな賞を受賞しているようですし,これに配慮したのかな?ゴア元副大統領の熱心な講演が中心のようですが,できれば見に行きたい……書籍も平積み状態でしたし……流行に弱いんです.
 とにかく今年度の建設一般論文では,地球温暖化は外せないテーマになりそうです.アメリカの方向転換は,それだけインパクトが強いということです.
 
―事務連絡―
 一次試験の合格発表後,建設部門の添削受講に関する問合せがありました……若干名であれば対応しようと考えております(先着順で締切)ので,今年受験するのであれば早めに申込みしてください.ちなみに,道路の専門想定問題はその9まで進んでおります……はかどっていない人はボチボチ気合を入れてください…….

参考ホームページ:不都合な真実公式サイト

建設一般 | 【2007-01-20(Sat) 11:50:30】
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さらばペコちゃん.
 不二家の社長が辞任を表明したようです.まー,遅すぎた感も否めないですが…….洋菓子販売を全面休止している一方で,ミルキーやネクター,レストランは営業継続しているようですが,無理して不二家の商品を買う人はいないんじゃないかな.
 いやでも雪印事件と比較してしまいますが,当時の雪印は財務体質がよかったから,なんとか倒産しなかったものの,ペコちゃんは吸収合併されるんじゃないか……キョロちゃんあたりに.

 少子高齢化や健康志向という外的要因によって,菓子業界の市場が縮小していることは周知の事実です.おまけに,砂糖や油などの原料価格が高騰してますから,菓子業界としては踏んだり蹴ったりです.
 そんな状況下でも,市場(ステークホルダー)からは業績回復を突きつけられる……商品の量が捌けないんだから,生産コストを削減するしかないわな.結果的に,賃金の下方硬直性(わが身可愛さ)から消費者へ臭いもんを押しつけたんでしょう.

 消費期限切れの牛乳を使用していたなんて公表すれば,株価は再度100円目指してまっしぐらに下降する.そうなれば,取引銀行は貸出しを抑制するし,ましてや不二家の社債なんて誰も買わない……資金繰りに困る.これぐらい経営者ならわかっていますから,おいそれと公表できない……ソニーのリチウム電池回収問題も似たようなもんです.

 教科書的に,事実を迅速に公表して誠意ある対応をすべき,あるいはCSRやコンプライアンス云々ということで片付ければ簡単なんです.だけど,問題の本質はそれだけじゃない.上場企業が直面している株価対策,ひいては市場原理主義そのものを見直す時期が近づいているのかもしれません.
 くれぐれも,不二家の対応を見逃すというわけじゃないですよ……せっかく松下というお手本があったのに残念です.
 
―今日のことわざ―
君子危うきに近寄らず


総合技術監理 | 【2007-01-15(Mon) 18:21:55】
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赤字受注業者を公表してどうするの?
 赤字受注した業者名を公表するって……透明性を重視するあまり,進むべき方向を見失っているような気がします.どんな考えが裏にあるのかは知らんけど赤字受注でもいいよ,というのが市場原理でしょ.そうじゃなかったら,倒産する会社なんて存在しなくなりますよ.

 そもそも市場に任せるんなら,安かろう悪かろう,という常識を国民にも理解してもらうべきだと思います……本当は皆気づいていることですが.そのうえで,談合がよいのか悪いのか,市場に任せて価格競争させるのがよいのかどうか,判断してもらえばいいんじゃないかな.

 誰でも,安いもんは悪いもんという前提条件があるからこそ,高価なものを奮発して買うんだし,高価なものをもらったら嬉しいんでしょ?インフラでも貴金属でも自動車でも一緒の話です.
 安くても良いものができるというのは理想論であって,その影で誰かが泣いているんです.その結果が,ワーキングプアや格差社会だと思いますけど.

 公共工事の入札で極端な低価格による落札が相次ぎ、工事の質低下が懸念されるとして、国土交通省は、赤字が明らかな安値で受注した業者名をホームページで公表する。会計法では安値を理由とした契約拒否はできないが、採算度外視の受注だと公にすることで、株主や取引銀行による監視を促し、行き過ぎた価格競争に歯止めをかけるのが狙い。各地方整備局で今月から実施する。

 公表するのは、予定価格2億円以上の工事の入札で、予定価格に対する落札価格の割合(落札率)が67?85%を下回り「低入札価格調査」の対象となった業者のうち、人件費や資材費など価格の内訳を調べて赤字受注が明確になった業者。赤字を下請け業者にしわ寄せしないよう誓約書を提出させた上で、その事実を各地方整備局のホームページに掲載する。

 会計法では、最も安い価格で入札した者と契約することが原則で、契約通りに工事ができない恐れがある場合以外、国側は契約を拒否できない。このため中には、施工実績の確保や自社開発の新技術の普及のために赤字覚悟で安値受注する企業もあるという。
「asahi.com 2007年1月13日」


 談合(順番に受注)はもちろん,低価格競争(赤字覚悟の受注)もダメ,これでは「実績」を確保できないでしょ.「実績」がなかったら,門前払いなんだから,ここんとこの改善をセットで提案しないと意味がないんじゃないかな.
 普通の頭で考えると,同じ価格帯に皆がこぞって札を入れるんだから,技術レベルが同じであっても,根こそぎ受注する業者が出てくる一方で,まったく受注できない業者がでてくるでしょう.これは,自由競争云々というより,運や不運,バクチに近いと思うのです.
 
 一括発注から分割発注へと流れが変わりつつあるIT調達も同じような状況だと思います.大手ITベンダーは,システム構築という「実績」が芋づる式に業務を運んでくれるから,とりあえず叩いて,場合によっては赤字でも取る.
 中央省庁なんてN○Tデータの一人勝ちなんだから,それに勝とうとしたら,赤字受注でも「実績」を取りにいかなければ生き残れないんです.もちろん,コピー機のように機械を設置して「実績」を作り,保守料で儲ける業界も然りです.そこに,まともな市場原理を持込めないことは暗黙の了解のはず.

 もし,大手ITベンダー(富○通,日○,N○C,○芝など)が「実績」のために赤字受注したからといって,いちいち公表しますか?もちろん,コピー機なら経団連会長のキャ○ンなんかもリストに上がると思いますよ.かつての「1円受注」ぐらい男気があればニュースになりますが……これはやりすぎ.
 政府のIT予算は国民の税金なんだし,広義でのインフラなんだから同じ論理じゃないかな?

―今日のことわざ―
安物買いの銭失い


建設一般 | 【2007-01-13(Sat) 19:51:05】
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談合がなくなる
 うーん,ブログ更新をサボりすぎたようだ……そろそろ正月ボケを直さなければ……あはは.
 
 建設業界にとって,2007年は激動の年になるんじゃないかな.2006年1月に改正独禁法が施行されてからというもの,「談合廃止」という怪獣がもたらした影響は甚大なものになってしまいました.
 業者間の叩合いや赤字受注というダンピングなど,まさしく倒産への一里塚を着実に積重ねております.そろそろ限界に近づいていますし,消耗戦から脱落する企業の倒産,再編は避けられないでしょう.

 そもそも今の仕組みに無理があると思います.たとえば,入札参加資格を保持するためには,ダンピングしてでも「実績」が必要なんだし,市場のパイが減っているんだから,競争激化は当然の帰結です.
 有識者の多くは「自由競争が当たり前=談合は悪者」という単純な考えのようですが,「実績」という縛りがあるので,厳密な自由競争じゃないでしょ.
 「実績」を確保するためミクロ的に正しい行為(価格を下げてでも受注)を,みんながしてしまったら,ある意味「合成の誤謬」みたいに価格下落が止まらないという誤った状況に陥る.
 つまり,自由競争になれば適正価格に収束するというのは,あくまで机上論であり,厳密な自由競争下でのお話しです.経済学がそのまま実社会に反映されるんなら,今頃リフレ派は大手を振って歩いているんじゃないかな…….
 
 他方,官製談合でにぎわっている公務員改革ですが,なんでもかんでも公務員が悪いんじゃない. 
 あきらかに人手不足の部署がある(特に国交省の出先がひどい)一方で,定時退庁というのんきな部署もある,こういったアンバランスを改善することが先だと考えております……予算についても同様です.
 それらを解決してから,人員削減や天下り対策なりを考えればよい.今の論調は,とにかく人員と予算さえ減らせばいいんだ,という一方通行になりすぎだと感じております.
  
 ついでですが,「談合がなくなる」という書籍は一読の価値があると思います.上述したような単純な自由競争論者ではないですし,ボンド制度の導入など,建設一般論文で参考になる点も多いんじゃないかな……筆者たちの提言の是非は,各自おかれている立場で判断すべきでしょう.
 
―今日のことわざ―
敵は本能寺に在り

amazon:談合がなくなる―生まれ変わる建設産業 DANGOを考える会

建設一般 | 【2007-01-07(Sun) 12:34:44】
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建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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