何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2007年09月
総監に関わるIHIの問題
 モノづくりの老舗がやってしまった.週明けの株式市場は,IHIショックになるのか?IHIの時価総額は少ないが損失補填の換金売りも出るだろう.それにしても570億円の大幅な下方修正って,株主は憂鬱な週末を過ごしているんだろうなぁ.今年,公募増資や第三者増資もしているのに,その結果がこれか……1Qの数字からは交通事故としか言いようがない.
 昨日の終値が361だから,300?310くらいで寄るかもしれないが,最終的には281のストップ安(昨日購入した場合,最小8万円の損失)だろうな……寄らずの可能性も高いが.相場の牽引役だった重工,造船,プラントという関連セクターも,念のためポジションを軽くしたほうがよいと思う.
 
 『受注増に設計能力が追いつかず、生産・外注のトラブルによるやり直しや、工期の遅れが相次いだ』 
 IHIが露出した上記の問題は,総合技術監理部門が得意とする分野のはずだが,この解決は簡単じゃない(IHIなら青本の内容ぐらいは遂行できるはずだ).口頭面接で聞かれる可能性は低いかもしれないけど,総監受験者は自分なりの解決策を考えておいたほうがよいと思う.それぐらいIHIの大幅下方修正はインパクトが大きいニュースだし,『総監が扱う基幹的な問題』でもある.

 IHI(旧石川島播磨重工業)は28日、08年3月期の業績予想の大幅下方修正を発表した。営業利益は400億円の黒字予想から170億円の営業赤字に転落。工事の欠陥や遅れが相次いで発覚し、多額の損失が出る見込みで、営業赤字は最大450億円まで膨らむ恐れがあるという。3月末まで社長だった伊藤源嗣会長は、就任半年あまりで引責辞任する。
 記者会見した釜和明社長によると、利益計画を点検するなかで損失が発覚した。9月中間決算の業績予想も下方修正し、営業赤字は過去最悪の670億円。不動産や保有株式を売却し、通期の当期黒字は確保する方針。
 損失は大半が、同社の売上高の4分の1を占めるエネルギー・プラント事業で発生。新たに見込む営業損失は通期で計570億円にのぼる。うち発電用ボイラー事業などでは230億円の損失が出る見通しだ。

 中国や中東でのエネルギー需要の高まりを受けて受注が急増し、今年度は国内7、海外5の計12プロジェクトを同時並行で進める忙しさとなった。だが、内需の低迷で他事業に人員を振り分けていたため、受注増に設計能力が追いつかず、生産・外注のトラブルによるやり直しや、工期の遅れが相次いだという。

 サウジアラビアで進めるセメント工場の建設では、インド系業者に下請けに出した原料貯蔵施設の工事の6割に重大な欠陥が見つかり、計130億円の損失が出た。
 エネルギー・プラント事業は、東南アジアで完成前のボイラープラントで爆発事故が起きるなどした影響で、07年3月期も赤字だった。……以下,省略……
「asahi.com 2007年09月28日」

  IHIのように赤字覚悟で受注する体制は建設業界も一緒だが,プラント事業は長期になることに加え,海外事業も多いので,抱え込むリスクは非常に大きい.とりあえず仕事を確保しておこうという過剰受注が,雪だるま式に赤字を膨らましている可能性も否定できない.
 国内の建設事業なんかと違って,長期間になるプラント事業は,インフレによる材料費や人件費の高騰も考えなければいけない.海外事業なら各国それぞれの事情もあるだろう.それに,不況のとき熟練技術者をリストラしたことも痛手になっていると思う.

 総合エンジニアリング企業では,経営者の能力,技術者の設計能力や工程管理能力,製造部門の現場展開力,これらのいずれかが欠けていてもプロジェクトはうまく進まない.製造部門を下請と読みかえれば,建設業界も似たようなもんだろう.
 総合技術監理という部門は,これらを網羅するような感じで考えられているが,なんか理想論ばっかりで中途半端というか,とても経営者の能力をカバーしているとは思えない.デリバティブも為替予約も書いてない「3年以上前に刷られた青本」で経営者の能力が備わるのなら,苦労しなくていいから儲けものである.
 
―今日のことわざ―
士族の商法


総合技術監理 | 【2007-09-29(Sat) 14:46:07】
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想定外の道路特定財源
 富士スピードウェイでF1の世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリが開催されている(30日決勝).日本からはトヨタ,ホンダ,スーパーアグリ・ホンダが参戦している.佐藤琢磨と山本左近は,遥か後方から睨みを利かせてくれるだろう……もっとよいマシンなら前線を走れるのかもしれない.完走を目標に据えて周回遅れになるぐらいなら,果敢に攻めてリタイアしたほうが観客は喜ぶような気がする.

 筆記試験の合格発表まで1ヶ月となった.10月からは平成20年度の受験に向けた添削を開始するんだけど,想定問題としては,今年度の専門必須で出題された「道路特定財源」のように,確定していない政策に関するものは準備しなくてもよいと思う.試験問題を作成した委員も懲りたはずだ.
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  政局のドタバタ劇によって「道路特定財源」の方向性が見えてこない.すでに,福田新首相は軌道修正しようとしているし,石原伸晃議員も干された感があるし……もちろん安倍前首相は論外だ.試験問題を作成したときには,安倍前首相の退陣なんて想定していなかっただろう.筆記試験前の7月29日が開票日だったとはいえ,参院選の惨敗も予定外だったはずだ.

 試験問題の要であった「道路特定財源の見直しに関する具体策」は,数的優位に立った与党が勝手に進めてきた話だから,参院で過半数を占める野党側が白紙に戻す可能性もある.極端な話かもしれないが,十分考えられることである.設問にあった「真に必要な道路」の大局観も微妙に変化していくだろう.

 こんな曖昧な状況で,試験官は何を基準としてABC評価したんだろうか?受験者に対して採点ポイントみたいなものを説明できるのかな?以前もブログで書いたが,とにかく出題が1年早すぎた.道路特定財源の関連法は来年3月に期限を迎えるわけだから,それからでも遅くはなかったと思う.

―今日のことわざ―
覆水盆に返らず


道路科目 | 【2007-09-28(Fri) 22:09:29】
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クルマの話題
 福田新内閣になっても,地方の景気は回復しないだろうなぁ.地方経済を劇的に変化させる施策はバラマキしかない,というのが政治家の本音ではないか?それを地方分権や観光でごまかしているんだろうけど,それに乗せられるほど国民はバカじゃないと思う.
 舛添さんには,民主党の長妻さんとバトルしながら,年金制度を再考してほしい.私の年齢なら65歳以上にならないと1円も貰えないなんて…・・・そこまで働けるわけないだろ…….
 
 今日は,クルマのことを書こう.道路が専門の技術士を目指すなら,クルマのことも理解しておいたほうがよい.秋の交通安全週間だから,些細な減点には要注意!
 ひとつ目の話題は,国内新車市場の低迷だ.いまや新車総販売台数の35%は軽自動車である.当たり前だが,軽四は車両価格が安く,優遇税制で維持費も少なくて済む.ちなみに我が家も一台は軽四だ.
 一般的な傾向として,年齢を重ねるにつれて,走ることさえできれば車の形や大きさなんかどうでもよい,という意識に変わっていく.子供がいる間は普通車が必要だろうが,高齢者になれば軽自動車で十分というのは自然の流れだと思う.

 普通車が売れないので優遇税制を見直せ,という自動車業界からの圧力は相当根強い.でも,道路特定財源の一般化が叫ばれるぐらい車にかかる税金は多いんだから,優遇税制を撤廃することはできないだろう.それより,時間はかかるけど高速道路を無料化してしまえば,イヤでも普通車に乗るんじゃないだろうか,経験のある人ならわかるだろうが軽四で高速はきつい.もちろん,タダという政策を反対する国民は皆無だろう.
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 もうひとつの話題は,ディーゼルとハイブリッド,どちらが主流になるか,という論争だ.どっちも開発途上なんだけど,しばらくはヨーロッパでディーゼル車,日米ではハイブリッド車という流れになるだろう.
 ディーゼル車は新しい排ガス規制が実施されるようだけど,日本で普及させるためには,「ディーゼル=汚い,臭い」というダークなイメージを払拭することが最優先課題だ.こうした意識の転換には時間がかかるのに,なんの動きもないんだから敵前逃亡することに決めたのかもしれない.

 まだまだ高価なハイブリッド車には,プラグインが試されようとしている.プラグイン・ハイブリッドは,家庭のコンセントから充電できて,電気自動車(EV)として走れるハイブリッド車のことだ.EVは燃費性能が抜群によい……1リットル換算で100km前後って,どんだけぇー.
 いくらよいものでも高くては売れないので,車両価格をどこまで下げることができるか,これが課題となんだけど,最も安易な解決策である工員の給料を減らすことだけは止めたほうがよい.給料が安いのに車は買えない,という堂々巡りになって,結局自らの首を絞めることになるからだ.

―今日のことわざ―
所変われば品変わる


道路科目 | 【2007-09-26(Wed) 18:28:57】
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基準価格と社会資本整備
 つい先日,平成20年度の受験に向けた添削の申込みを開始したんだけど,予想していたより速いペースで申込みがきています.19年度は受験を見送った人が多かったんだなぁ.ちなみに,提出論文の添削も順調な仕上がり具合なので,想定問題の配布は10月初旬からスタートしたいと思います.

 それにしても暑い.マスコミ報道では地球温暖化が原因ってことになるのだろう.なんでもかんでも地球温暖化のせいって,どんだけぇ?!今年の流行語大賞はこれで決まりだろうなぁ.おっぱっぴ?!で大賞は無理だと思う.
 
 今朝の地方紙は,基準地価が紙面を賑わせていたんじゃないだろうか.基準価格は社会資本整備と関係が深いので,その動向には注意しておいたほうがよい.
 ちなみに,技術士試験なんだから経済的なことは勉強しなくてよい,あるいは,経済的なことはコスト縮減さえ書いておけば万事うまくいく,と考えているなら大きな間違いである.
 なぜなら,国民生活に直結する経済情勢を理解せずに,いくら立派な自分の考えを述べても,国民ニーズから乖離したトンチンカンな主張になってしまうからである.その悪例が安倍首相なのかもしれない.憲法改正や教育改革なんかより,所得偏重や地域間格差への対応が先だろ,と感じた人も多かったんじゃないかな.
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 今回の基準地価の大きな特徴は3つある.
 まず,東京,大阪,名古屋の3大都市圏中心部で,地価上昇の減速感がみられたことだ.
 やっと報道され始めたサブプライムローンの問題をきっかけに,米国だけでなく欧州各国でも不動産市場は不安定になっている.日本の不動産投資信託(REIT)も低迷しているし,不動産業種の株価は軒並み年初来安値あたりだから,オフィス需要以外の不動産は天井を打ったのだろう.
 そもそも今のマンション価格は高すぎる.こんな破格な値段で庶民は買えないから,そろそろ不良在庫が溢れてくるだろう.これを安く買い取り,被災者となりうる確率が高い市民をマンションへ移転させるのも,長期的な政策としては「あり」かな.当面は,買取るお金の工面が問題だが.
 
 つぎに,いくつかの県庁所在地で,新たな地価上昇地点が表れたことである.まだまだ疑心暗鬼の状態だけど,不動産投資が大都市から地方都市へ広がりをみせたということなのだろう.
 世論では無駄と言われ続けている公共事業だが,地価上昇を牽引したのは,再開発や交通基盤などのインフラだ.社会資本整備によって利便性や収益性が向上したから,不動産投資が活性化したのである.その逆ではないことを忘れてはいけない.
 
 最後に,地方のなかでも地方都市以外は置いてきぼり,という点だ.「都市と地方」の二極化ばかりが取上げられているが,地方のなかでも格差が広がりつつある.
 当たり前の話だが,働く場所がないことには,僻地に住む必要もないわけで…….ここんところの対策がごっそり抜け落ちているというか,あえて本音の議論を避けているような気がする.いかにして働く場を提供できるか,そのために社会資本整備には何が求められているのか,観光や景観なんかより,このへんを真剣に考えるべきだろう.

―今日のことわざ―
石が流れて木の葉が沈む


建設一般 | 【2007-09-20(Thu) 21:48:25】
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美しい国の顛末
 いつかはこうなると思っていたが,所信表明した直後の辞任は唐突すぎた.精神的に参ってしまったのかな.ボンボンの坊ちゃんだったとか,脱税疑惑などいろんな憶測は立っているようだけど.つぎはマンガ太郎の登板なのか?在任期間が短すぎた舛添さんには再度チャンスを与えてほしい.

 結果論ではないが,「美しい国づくり」や「戦後レジームからの脱却」,これらは国民ニーズから乖離しすぎていたということだ.増税派の与謝野官房長官が出しゃばらない限り,上げ潮政策がいきなり転換されることはないと思うが,美しい国づくりや観光立国は見直しの機運が高まるだろう.

 ここ最近,国交省でも景観や観光が賑わっていたが,遅かれ早かれ下火になっていくはずだ.政局が変われば政策も変化する,これは当たり前のことだ.技術士試験でも,口頭面接時には,美しい国づくり関連の語句は禁句と考えたほうが無難かもしれない.来年の予想問題も頭を抱えることになるだろうな…….
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 安倍首相が提言した「美しい星50」もどうなることやら,といった感じだが,武田邦彦氏が「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の続編を出版していた.率直な感想を述べると,だんだん政治絡みの論調になってきたな,と感じた.そうなっていくのが当たり前の感覚なのだろう.

 地球温暖化では,やたら30年後の予想にこだわっていたが,ちょっと無理があるんじゃないかな.石油埋蔵量については,誰も正確な数値を知らないというのが実情だろう.それを30年後という根拠のひとつに掲げるのはどうかなと……それ以外の根拠もいまひとつ弱いと思うし.とは言っても,100年後という現実味のない予想より話がわかりやすいという利点は理解できるし,武田氏の科学リテラシーは見習うべき点も多い.

 書店ではトンデモ本かと見間違うかもしれないが,偏った考え方にならないよう,目を通しておくべきだろう.建設部門の人なら,リサイクル関連のページは読み飛ばしてもよいが,初めて武田氏の書籍を読む人ならリサイクル部分も一読の価値ありだと思う.

Amazon:環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 武田邦彦 (著)

建設一般 | 【2007-09-12(Wed) 22:26:49】
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先進国のご都合です……「シドニー宣言」
 またまた数値目標が採択されたようだ.いろんな数値が混在してきたけど,行き当たりばったりというか,体裁を整えているだけで実効性に乏しいと思う.

 この「シドニー宣言」では森林面積を増やすと強調している.その一方で,サトウキビや小麦,トウモロコシなどを発酵させて製造するバイオエタノール(バイオ燃料)に対し,日本政府は税優遇する検討を進めている.
 これって先進国に共通した動きなんだけど,相反することにならないかな?つまり,森林を開墾しないとサトウキビや小麦なんかは作れないわけで,それと森林面積を増やすことって矛盾しているということだ.APEC加盟国の21ヵ国・地域以外で栽培すればいいってもんじゃない.

 オーストラリアのシドニーで8日始まったアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、初日の討議で地球温暖化対策について意見を交わした。エネルギー利用効率の改善や森林面積の拡大に向け、具体的な数値目標を導入することで一致。特別声明「シドニー宣言」を採択した。
 世界の温室効果ガスの約6割を排出するAPEC加盟国・地域が数値目標を掲げることで、京都議定書に代わる2013年以降の国際的な枠組みづくりに向けた積極的な姿勢を示す。
 首脳会議は(1)エネルギー効率を30年までに05年に比べ25%以上改善させる(2)20年までに森林面積を2000万ヘクタール増やす?といった数値目標の設定で一致。域内の研究機関が情報を共有するため「森林経営・再生のネットワーク」を設立する。
「2007年9月8日 共同通信」

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 熱帯林減少の原因は,森林伐採後の土地利用転換(焼畑耕作),違法伐採の横行,集団移住政策の失敗など,様々なものが考えられている.しかし,これらは表面的なものであって,貧困や人口増加,紛争などの根本的な問題を解決しないと,いつまでたっても森林は減少し続けるだろう.

 原料高で日清食品のカップヌードルも17年ぶりに値上げを決定した.スーパーも過当競争でディスカウントされているから定価はわかりづらいのだが……とにかく,最近は穀物バブルといっても過言ではない.
 貧困から抜け出そうとしている人たちに,価格が上昇しているサトウキビや小麦などを作付けしてはいけない,森林を伐採してお金を儲けてはいけない,と誰が言えるだろうか.
 
―今日のことわざ―
金を攫む者は人を見ず


建設一般 | 【2007-09-09(Sun) 10:46:18】
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平成20年度の受験に向けた添削について
 平成19年度の筆記試験が終わって一息ついていたんですが,数名の方から平成20年度の添削はいつ開始するのか,という問合せが来ました.
 今年は制度改正の初年度なので受験を見送った方や,転勤や転職に伴う職場移動で今年は勉強できなかった方など,当たり前なんだけど,いろんな人がおられるわけです.こうした方たちの「少しでも早く準備したい」という前向きな気持ちが,ちょっと気が抜けていた私を奮い立たせてくれたようです.

 まだまだ来年の筆記試験日まで時間があると思っていても,案外あっという間に過ぎてしまうんだよなぁ……毎年感じることだけど.年度末は勉強できないという業界事情を考えれば,この時期における時間の使い方が大切なのでしょう.
 
 平成20年度の受験に向けた添削の申込みを開始します.
 なお,私自身,平成19年度の受講者さんへの対応(提出論文の添削や口頭試験の準備)がありますから,それらとのバランスを考え,想定問題の配布は10月頃からスタートしたいと思います.

―今日のことわざ―
先んずれば人を制す


日々寸感 | 【2007-09-08(Sat) 09:47:07】
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提出論文はプレゼン資料
 台風が接近しているようだけど,待機命令が出ている人もいるんじゃないかな.大事に至らなければよいが.
 今週は提出論文を送ってくる受講者さんが急激に増えた.筆記試験が終了したら「気が抜ける」のは当たり前のことなので,この程度のペースで作成していけば十分だろう.誰だって「やる気満々」という時期は持続しない.休息をとりながら勉強を進めることが,精神衛生上大切なことである.
 
 記述された人はわかると思うけど,なんでもかんでも提出論文に盛り込むことは不可能だ.図や表も入れなきゃいけないし…….要するに,自分がアピールしたいことを選別しなければいけない.提出論文に書ききれなかった点は,面接時にプレゼンすればよい.どうのこうの言っても,今年度の口頭試験では,プレゼン能力が問われることになるんだから.
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 ちなみに,「紙面の白さ」は大切な要素である.
 読み手側に立てばよくわかるんですが,文字でギッチリ埋め尽くされたペーパーを読みたいと思いますか?このブログでもそうだけど,改行や空白スペース,写真(図や表みたいなもん)を適度に入れているから,しょうもない駄文でも読む気になるのです.この点は試験官も同じ感覚,つまり万人共通だと考えておけばよい.誰だって適度に空白部分がほしいのです.
 
 これまでの経験論文のように,提出論文を最初っからパーフェクトなものに仕上げる必要はない.予想される質問に対する回答を考えながら,それを踏まえた提出論文へと修正していく,これぐらいの心構えで進めたほうがプレゼン資料としてよいものができるはずである.提出論文は所詮プレゼン資料なのだから.

―今日のことわざ―
急がば回れ


日々寸感 | 【2007-09-06(Thu) 20:10:19】
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情報開示のターゲットは誰なのか.
 ポスト京都議定書争いが熱を帯びてきた.地球温暖化対策に対する政府の掛け声は立派なんだけど,あまりにも一般家庭や企業頼みというか,多様な意味での社会的基盤が整っていないのに,他人任せすぎだと感じてる人って多いんじゃないかな.
 たとえば,CO2排出量を削減した企業が排出を増加している企業と比べ繁栄している,こんな成功事例が目に見えてこないんだよなぁ.こんな状況では,極端な優遇税制を取り入れたりしない限り,企業側にインセンティブが働くとは到底考えられない.

 企業の社会的責任投資(SRI)に着目,特化した環境ファンドの投資先はEU各国が中心となっている.なぜ国内企業への投資が低調なのか,それは環境報告書などの情報開示を誰に対して行うのか,この点が曖昧になっているからだ.中途半端な情報を元に投資するバカはいない.

 ウィーンで開かれている国連の気候変動枠組み条約の作業部会は31日、二酸化炭素など温室効果ガスをどの程度削減することが可能かなどについて協議した。地球規模の排出量を21世紀半ばに00年の半分以下にし、先進国が2020年までに90年比で25?40%削減する必要性に留意するとの文書を採択、閉会した。

 文書は、削減の可能性や削減幅について「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第3作業部会が5月にまとめた第4次評価報告書を引用。温室効果ガスの排出のピークを10?15年後にし、21世紀半ばには00年レベルの半分以下にする内容のシナリオに言及した。削減幅は先進国にとって最も厳しい数字が例示され、削減目標設定に向けた今後の議論の尺度として有用との認識が示された。

 文書に拘束力はないものの、12月にインドネシア・バリ島で開かれる同条約締約国会議など、京都議定書後の2013年以降の枠組みづくりの議論に影響を与えそうだ。
 一方、同条約事務局は地球温暖化による大きな被害を防ぐために必要な投資額が、2030年には少なくとも2000億ドル(約23兆2000億円)に達するなどと試算した報告書を提出した。
 「asahi.com 2007年9月1日」

 美しい国づくりという幻想や「投資イコール悪」という固定観念が,開示先を地域社会や顧客などに偏重させ,投資家を軽視する風潮を招いているような気がしてならない.投資家が投資すれば(お金を使えば)株価が上がり,そのぶん企業が自由に使えるお金は増えるのに…….排出権取引のマネーゲーム化がよいとは思わないが,金融市場も巻き込んでいかないと,温暖化対策は日銭すら稼げなくなるだろう.

 増税なしで黒字化を達成し,増税を先送りする「上げ潮政策」で想定している経済成長率は,人口構造やグローバル化を考えると非常に高いハードルだ.
 今後も国民の労働賃金が増えないのは明白なんだから,もうひとつの所得である国民の金融資産を増やす施策を考えていくべきじゃないのかな.そうしないと,内需はいつまでたっても回復しない.自分たちの暮らしを支える内需が回復しないのに,環境対策へお金を回せる人がどれだけいるだろうか?

―今日のことわざ―
株を守りて兎を待つ


総合技術監理 | 【2007-09-01(Sat) 19:26:54】
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建設部門 択一問題集  平成29年度版
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