何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2008年03月
高得点をあげたくなる論文
 「優」をあげたくなる答案・レポートの作成術というタイトルを見て馬鹿にしてはいけない.おいおい……ええ歳こいた大人がこんな書籍を買うのか……みたいな偏見も捨てたほうがよい.糞みたいな書籍が溢れかえるなか,こんな有益な書籍は滅多に出てこない.
 膨大な数の論文を採点・添削している人なら,誰しも感じていることが惜しみも無く書かれていた.それぐらい同感だなぁと頷く箇所が多かった.これは費用対効果が高いと断言できる(文庫だから安いんだけど).
 Amazon:「優」をあげたくなる答案・レポートの作成術 櫻田 大造 (著)

 たまには調子に乗って,高得点を目指す技術士試験論文の書き方?なんてことを書こうかな.まずは必要条件を満たすことを最優先してほしい.必要条件はバッチリだと言い切れるレベルに達したなら,そこではじめて高得点を目指せばよい.
 くどいようだが,いきなり高得点を目指すと論理が破綻してしまうケースが多いので,まずは確実にA評価を取ることを考えたほうがよい.つまり,高得点を目指すことは諸刃の剣とも言える.
 
 技術士の筆記試験でA評価を取る必要条件として,「設問趣旨を的確に捉え,課題提起から問題点抽出,課題の解決策まで書くこと」は誰もが理解している.そこに自分の考えが盛り込まれていることも必要条件だろう.試験官によっては例外もあるので『必要条件』としておこう……この例外を無くすことが技術士試験制度の課題だけど.
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 さらに高得点を狙うとすれば,課題解決策→客観的な反論→反論に対する反論,この論法しかないと考えている(上述した文庫にも同様の趣旨が書かれていた).
 つまり,自分の考えとして書いた「課題解決策」に対し,あえて自分で反論するのである.どんな立派な解決策であれ,反論すべき点(第三者から見た客観的な視点)は『必ず』存在する.その反論を再度ひっくり返す主張ができれば,自分の考えに防衛力を持たせることが可能になる(反論に耐えうる解決策になる).簡単に言うと,課題解決策を示した後でマッチポンプになれ!ということだ.
 一応書いておくけど,無邪気な子供のように反論を何度も何度も繰返すことは,点数を下げる(印象を悪くする)という逆効果が期待できます……ディベートじゃなく所詮筆記試験なんだから,そこんとこヨロシク.
 
 巷に出回っている「A評価になる論文」の多くは,よくても課題解決策にオリジナリティがある『だけ』である.言い方は悪いかもしれないが,自分の意見に酔っているだけの論文なのだ(試験官も一緒に酔うとは限らない).つまり,試験官の心中では反論する可能性もあるということだ.その反論を見越して,反論に対する反論まで書いてこそ,高得点を狙える論文だと考えている.
 
 これまで結構な数の論文を添削してきたが,受講者さんにこのレベルまで要求するのは酷だし,息切れしてしまったら元も子もないので,基本的には必要条件の充足を最優先している.もちろん,トコトン高得点を追及したい受講者さんに対しては,どこまでも指導するし,これまでもそうしてきたので気軽におっしゃってください(いばらの道になりますが).
 お金を貰って論文添削するということは,受講者さんのレベルに合った最適なものを提供できるチカラ,すなわち指導する側には絶対的なレベルが求められると考えている(あくまで到達目標ということで……).

―今日のことわざ―
習わぬ経は読めぬ


日々寸感 | 【2008-03-29(Sat) 22:09:51】
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迷走する道路特定財源
 いよいよ「真に必要な道路」の定義が難しくなってきた.道路の中期計画は5年として新たに策定されるらしいが,どの事業を「偽」として削減するつもりなのだろうか.それにしても,2009年度から道路特定財源制度を一般財源化したら,ますます財務省の権限が強くなるだけなんじゃないかな.
 
 道路特定財源が余って仕方ないのなら,味噌糞一緒の一般財源化よりも,高速道路の負債返還に充てるという民主党のマニフェストを優先したほうがよいかもしれない.暫定税率ばかりに議論が集中しているようだが,どうせやるなら民主党は大きなことをやってみろ.
 2050年という途方もない返済期限を前倒しする価値はあると思うし,このブログを見ている人もフリーウェイに乗ってみたいのではないだろうか.

福田首相が公表した「道路関連法案・税制の取り扱いについて」(全文)
 1、地方財政や国民生活の混乱を回避するため、08年度歳入法案の年度内成立
 2、道路関連公益法人や道路整備特別会計関連支出の徹底的な無駄の排除
 3、道路特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し、09年度から一般財源化
 4、暫定税率分も含めた税率は、環境問題への国際的な取り組み、地方の道路整備の必要性、国・地方の厳しい財政状況を踏まえて検討
 5、道路の中期計画は5年として新たに策定
 6、新たな整備計画は、08年度道路予算の執行にも厳格に反映。08年度予算における一般財源としての活用は、民主党から現実的な提案があれば協議に応じる
 7、与野党協議会を設置し、一般財源としての使途のあり方、道路整備計画などを協議・決定
 「asahi.com 2008年3月27日」

 現在道路が抱えている課題は,高速道路を無料にすればかなり改善される.一般道の渋滞緩和,即時性の確保,通過交通の排除だけでなく,交通安全や地域活性化にも寄与することは間違いない.地球環境にもやさしいなんて言い出したら,切がないほどのメリットがあるはずだ.

 その一方で,旧日本道路公団に勤務している方たちの雇用(民から官へ逆戻り?)をどうするのか,維持管理費用や新規建設費用を料金無し(あるいは過密地域の料金徴収だけ)で賄えるか,こうした課題を解決する決定打がない.福田首相が発言したように,2009年度から道路特定財源制度を一般財源化したら,一筋縄にはいかなくなるだろう.
 ちなみに,民主党のマニフェストでは,「国道管理業務・高速道路を中心とする道路維持管理のために設立する複数の法人等での受け入れで雇用確保に万全を期します。」となっているが,その実態はよくわからん……肝心なところを曖昧にしておくのが政治なのかもしれない. 

 高速道路の無料化については,山崎氏の書籍を読むのがよいかな.単行本でなく安価な新書でも十分と思うんだけど……無理矢理文章を継ぎ足した感が否めないので.
 Amazon:道路問題を解く―ガソリン税、道路財源、高速道路の答え 山崎 養世 (著)
 
―今日のことわざ―
名を取るより実を取れ


道路科目 | 【2008-03-28(Fri) 12:46:34】
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一般財源化の神聖化
 さすがにマスコミ各社(社説)も民主党への不満をぶちまけているようだ.なにがなんでも暫定税率を撤廃させて政権交代,という民主党の考えは見ていてイライラする.これだけ与党が妥協しているんだから,話合いにならない,では済まされないのではないか.
 
 民主党は張切って「ガソリン値下げ隊」を出動させたものの,国民から批判攻撃を受けて「道路特定財源の一般財源化」へと逃げ込んだ.そこで大人しくしていればよかったのだが,金融不安(株価低迷)や日銀総裁人事などで与党が劣勢になった途端,「ガソリン値下げ隊」が再度活動するなんて,もうアホかと…….民主党に政権を任せれば安泰と考える人は激減したんじゃないかな.

 自民、公明両党が21日、野党側に示した修正方針「道路特定財源について」は次の通り。
1 平成20年度歳入法案については、年度内に成立させる。
2 道路特定財源については税制抜本改革時に一般財源化に向け見直す。
  その際、地方の財源は守る。
3 道路整備中期計画については、新需要予測データ等を基礎に計画の期間を
  含め見直す。その際、必要な道路整備は着実に進める。
4 公益法人への支出を含め、道路予算の透明化・厳格化を行う。
5 上記2?4について、早急に与野党間の協議機関を設立し、協議を始める。
6 本協議により合意を得た事項については、21年度以降の予算で実行する。
「MSN産経ニュース 2008年3月22日」

 正直,ここまで「真に必要な道路」が問題になるとは思っていなかった.これは道路整備中期計画を提示した国交省も同じ気持ちだと思う.
 10年間で最大59兆円を投じる道路整備中期計画を見直すことが決定したようだが,そもそも「真に必要な道路」だから中期計画に掲げたのではないか?これを見直すってことは,論理的に考えると,削減される事業=真に必要じゃなかった道路にならないか?
 
 「真に必要な道路」のほうがコストはかかる.コストがかからない路線(真に必要じゃない道路)は予算取りしやすいから,今まで優先的に整備してきたと言ったほうがよいかもしれない.やりやすい路線から整備してきた(残っている路線は金がかかる)という実態を,国民に説明していないのはまずい.
 まー,一番の問題は需要予測の曖昧さにあるんだけど,これは永遠に解決されないテーマだと思う.交通計画分野に限らず環境分野や経済分野にしても,将来を予測する行為ほど当てにならないものはない.
 
 福田首相は「道路特定財源の全額一般財源化も視野に入れて検討する」なんてこと言ってるけど,マスコミも含めて「一般財源化を神聖化」しすぎていないか?一般財源化は万能薬ではないし,それによってバラ色の将来が待っているわけではないと思うのだが.
 
―今日のことわざ―
木に竹をつぐ


道路科目 | 【2008-03-22(Sat) 13:50:09】
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有効な内需拡大策はあるのか?
 この糞忙しい時期に,ドル円相場が急騰して12年ぶりに1ドル100円を突破してしまった.円高と騒がれているが,あくまで対ドルだけの話だから政府の介入も難しいんだろう.それにしてもドルが安くなって困るのは,ドル建てになる原油価格なんだよなぁ.
 
 世界株式市場の規模は7,200兆円,債券市場の規模は5,500兆円ぐらいだと思うんだけど,それらと比べて原油や金などコモディティ市場の規模は非常に小さい.1バレル110ドルを突破した最大のWTI先物市場で10兆?15兆円,金の先物市場は5兆ぐらいのはず.
 そんな小さな市場にマネーをアホみたいに入れるから急騰してしまう.道路の視点から例えると,交通容量が足りない路線に車をドンドン誘導している状態だ.

 コモディティへマネーを投資(投機)してはいけない,という規制が資本主義社会ではできない.言い方は悪いが,金持ち優先で穀物バブルを招くのは勘弁してほしいし,コモディティバブルと関係ない商品を便乗で値上げするのもいい加減にしてほしい.訳のわからん値上げは内需拡大策ではない.
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 先日も国交省との打合せで愚痴を聞かされたけど,道路特定財源で色々大変なようだ.職員旅行の費用を道路特定財源で賄っていたようだが,いよいよ粗探しの模様を呈してきたなぁ.確かに,道路関係公益法人が天下り先になっている実態は否定できないだろう.これは誰が考えても改めるべきだが,これらの公益法人が「まともな仕事」をしてきたのも事実である.そうした良い面を報道しないのは,マスコミの得意技だ.

 これでは,マスコミ報道を鵜呑みにする多くの国民からは,道路特定財源(広く言うと公共事業)に対して厳しい答えしか返ってこない.道路関係公益法人は廃止すればよい,という大本営発表みたいな様相が気になる.
 日銀総裁人事の混乱でもそうだけど,反対するだけで解決策が出てこないんだよなぁ……民主党は何がしたいんだろうか.日経平均株価もお寒い限りだが,この国の経済を麻痺させるつもりなのかもしれない. 

 個人的には,公共事業以外の内需拡大策なんて存在しないのではないか,と感じている.いつも公共事業の削減,その一点張りでそれに代わる内需拡大策を打ち出せないジレンマに陥っていないか.もちろん,無駄な公共事業は削減すべきだと思うが,すでに必要な事業まで削減している領域に入ったのではないか.

 環境対策や交通安全対策にしても,企業やボランティア頼みじゃなく,公共事業として堂々と実施すればよい.たとえば道路事業の場合,どうせ訳のわからん所に使われる一般財源化よりも,道路特定財源を使って歩道や環境施設帯を確保するのが先だと思う.やらなきゃいけない路線は山ほどあるはずだ.

 なんでもかんでも「公共事業=悪」とする短絡的な見方を是正しない限り,内需は回復(拡大)しない.ほかに有効な内需拡大策があれば教えてもらいたい.今の日経平均株価を見れば一目瞭然だが,外需頼みの経済基盤は非常に脆い.

―今日のことわざ―
言い勝ち功名


建設一般 | 【2008-03-15(Sat) 10:20:14】
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論文添削について
 ※申し訳ありませんが,総監部門は添削受講の追加を実施しておりません.

 問合せがあって色々考えたんですが,平成19年度建設部門(道路科目)の口頭試験で不合格になってしまった方だけを対象に,平成20年度の受験に向けた添削の申込みを受付けします.ただし,3名ぐらいが限度だと思います(申込みは先着順です).
 料金は,経験(提出),専門,建設一般すべて受講で¥50,000です(道路科目での受験に限る).添削方法などについては,建設部門(道路)の論文添削についてをご覧ください.

 筆記試験の結果が判明する10月末以降,一気に受講者さんが増えたので,平成19年11月30日に締切しました.締切日以降,申込みされてきた方はお断りしてきたのが実際のところです.
 しかし,この締切日では,口頭試験で不合格になったら受講を申込む機会すら無くなってしまいます(口頭試験が実施される日には締め切られている).さすがに,これでは理不尽かと…….
 こういった事情なので,平成19年度建設部門(道路科目)の口頭試験で不合格になってしまった方以外は受付しません.そうしないと,すでに断ってきた方に対して失礼ですから.

 ちなみに,現時点で,道路科目の想定問題は15問中14問出題済み,建設一般の想定問題は5問中1問出題済みです.先日グラフを公開しましたが,これらの想定問題を75%以上こなさないと筆記合格は難しいと思います.つまり,今からの受講だと,かなり頑張る必要があるということです.
 それと,平成19年度に筆記合格したからといって,必ずしも平成20年度の筆記合格が約束されるものではありません(厳しいようですが,これが現実です).

 このへんの覚悟を肝に銘じたうえで,それでもリベンジを果たすひとつの手段として,受講してみたい方は下記「申込みフォーム」から申込みしてください.

「申込みフォーム」はここをクリックしてください.

 すでに受講されている皆さんも,のんきに構えてはいけない.平成19年度の口頭試験で涙を飲んだ約140名が,そのまま平成20年度の筆記試験に乗込んで来るんだから,イヤでも競争は激化します.要するに,勉強に本腰を入れる必要があるということです.

日々寸感 | 【2008-03-12(Wed) 08:09:07】
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ホッと一息……全員合格
 さきほど連絡を待っていた最後の受講者さんから連絡が来た.平成19年度の(筆記合格された)受講者さんは,全員最終合格していました.これからは「技術士」として活躍してください.

 総監部門は,筆記試験で唯一の合格者だったバルさんが最後の砦を守ってくれた……感謝します.それにしても,総監部門は年々難易度が上がってきているなぁ.
 建設部門(道路科目)の口頭試験合格率は73%だったらしいから,それで全員合格なら健闘したのではないかと思う.

 先日,建設部門の論文添削についてグラフを公開したが,論文添削での想定問題を75%以上こなしていれば,平成18年度と平成19年度の最終合格率は変わらない結果となった(75%以上こなして54.5%の合格率).
 要するに,まじめに取り組むかどうか,これが合否を分ける.遅れ気味の受講者さんは頑張ってください.

 ちなみに,建設部門(道路科目)の場合,口頭試験で140名ほどが不合格になっている.この数字はバカにできないんじゃないかな……精神的にもきついし,東京までの交通費だって安いもんじゃない.
 このうちの数名から,平成20年度リベンジを果したいので,今からでも添削を受講させてほしいとの依頼があった.すでに添削受講は締切したんだが,リベンジ組に対しても同様の扱いでよいのか,という点は検討課題だと感じている.

―受講者の皆さんへ―
 明日(8日)と明後日(9日)は,実務がピークを迎えているので添削をお休みさせてください.くれぐれも受講者の皆さんは,遊ぶのではなく勉強を進めておいてください(業務が佳境の人も多いと思うけど).ご無理を言いますが,よろしくお願いします.

添削指導結果 | 【2008-03-07(Fri) 11:53:09】
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今夜は眠れない
 いつ頃から3月20日までの納品になったんだろう.多くの人がそうだと思うけど,来週は納品ラッシュになりそうだ……やっと目処がついた感じがする.

 いよいよ刻一刻と合格発表が迫ってきました.口頭試験を受けた人は,今夜寝れないんじゃないかな.
 総監部門は例年通りの合格率だと思うけど,筆記試験で多くの合格者を輩出した建設部門(道路科目)の最終合格率が読めない……なるべく多くの受験者に吉報が届きますように.
 当たり前だけど,私としては,昨年受講された方たちの合否が気になる.でも,合格発表は番号だけなんだろうなぁ……これでは合否の確認ができん.おとなしく連絡を待つことにしよう.

 日本技術士会はこのページで発表されるのかな?例年5時には発表されるはずなんだが,今年はどうなるんだろう.
 http://www.engineer.or.jp/examination_center/success/index.html

日々寸感 | 【2008-03-06(Thu) 19:53:39】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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