何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2008年11月
クルマと自転車
 毎度のことながら,マスコミの報道は「道路の整備=新規路線の建設」という図式に終始しているなぁ?.維持管理しなきゃいけない道路は確実に増えているのに,論点がここに向かうことは稀だ.言葉は悪いが,ミネソタ州のように道路橋が落ちなきゃ報道の方向は変わらないような気がする.
 災害時の報道と一緒で,災害が起きる前には散々公共事業の削減を叫んでおいて,災害が起きてから脆弱性をアピールして正義面されても……困るんだよ.

 ありきたりな意見かもしれないが,今後も道路整備する必要はあるけど,歩道や自転車道を整備していく方向にシフトすればいいんじゃないか.記事に書かれているように,クルマの交通量は減ったが,そのぶんトリップが消えたわけではない.
 単純に考えて,代替手段として公共交通や自転車(あるいは歩行者)の勢力が増えたんだろう.マスコミに登場するような「環境のことを考えて自転車にしました」という公共的な理由の人は少ないと思うが,懐事情や健康指向など,個人的な理由からクルマを捨てた人は多いと思う.

 国土交通省は26日、道路整備の中期計画の基になる道路需要の見通しを下方修正した将来推計を同省の審議会に正式に提示した。人口減少などを反映して、前回推計でピークとした2020年で比べ約13%引き下げた。車の通行台数は増え続けるとしていた同省は「10年で59兆円」という中期計画を掲げてきた。これを転換する内容で、年内に作る新計画では道路整備事業の圧縮を迫られる可能性が高まった。

 新しい将来予測では、車の台数に1台当たりの走行距離をかけた数値(走行台キロ)は05年実績の7690億台キロから微減が続き、20年には7560億台キロになるとした。02年にまとめた前回の将来予測では「20年に8680億台キロでピークを迎える」と今後十数年の増加を見込んでいたが、既に足元の道路需要は減少に転じている可能性があるとの見方に改めた。

 背景には少子化や若者の車離れにより自動車保有台数が減っていること、短い距離を使うことが多い軽自動車の割合が増えていることなど自動車を取り巻く環境の大きな変化がある。
「NIKKEI NET 2008年11月26日」

 自転車道と言えば, 自転車の安全鉄則 (朝日新書 147) 疋田 智 (著) で,名古屋市の自転車レーンがメッタ切りされていた.「自転車ツーキニスト」として知られる筆者が,ドライバーから自転車が見にくいと断言するのは,ちょっと言いすぎかなと…….
 車道と自転車レーン間のガードレールが問題視されていたが,少しでも見やすくするためにガードパイプになっているんだけどなぁ……レールとパイプを混同?とにかく,自転車は歩道走行よりも車道走行のほうが安全という状況を知らない人が多いし,一般的な日本人の感覚から考えると防護柵そのものを無くすのは難しい.

 言いすぎの面はあるかもしれないが,自転車に乗っていない人が整備の方向を決めるのはおかしいとか,左側通行の徹底などはごもっともな指摘だから,こうした発言ができる「自転車ツーキニスト」の意見を取り入れていくことは大切だと思う.
 ただ,平坦な都市部の意見だけでは足りない.どれぐらいの勾配なら高齢者が息切れせずに乗れるのか,普通の人がサドルに座った状態で乗れるのか,横断構成ばかりでなく縦断勾配の議論も必要だと思う.
 あの坂を登れば会社が見える!……坂道自転車通勤隊の意見も参考になるかも?

 毎度まとまらない話になったが,昨年度の口頭試験直前時期も,道路特定財源の暫定税率や中期計画で右往左往させられたなぁ……受験者は大変だったはず.どうやら今年度も,需要予測や中期計画など,いろんな話題が中途半端になりそうな予感……面接を控えている人は今後の動向に注意してください.

―今日のことわざ―
天に口なし人をもって言わしむ


道路科目 | 【2008-11-26(Wed) 19:09:48】
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漢字の読み間違え
 久しぶりの更新なってしまいました.少しずつ業務も片付いてきて,そのぶん新たな業務が増えてきて,という堂々巡りの状態です.来年の受験に向けた添削指導も,ボチボチ始まった感じです.
 今年筆記合格された道路科目の受講者さんは,12月13・14日と20・21日,これら4日間に面接が集中しているようです(アッという間だから気を引締めてください).総監部門の受講者さんは全員年明けなので,上手くモチベーションを持続させてください(年末年始は落ち着かないかな?).
 
 それにしてもマンガ太郎の誤読には開いた口が塞がらない.代表的なものを何個か挙げてみると,有無(ゆうむ),措置(しょち),踏襲(ふしゅう),詳細(ようさい),頻繁(はんざつ),低迷(ていまい)……こりゃひどいわ…….
 こうした誤読のおかげで『揚げ足取り』が露骨になってきた.地方交付『金』と地方交付『税』を読み間違ったってことか?地方交付『税』は地方自治体が自由に使えるけど,地方交付『金』は使途が限定されるから,大違いだよなぁ?.個人的には,地方交付『税』にしてしまうと地方債(借金)返済ばっかりになってしまうような気がする.

 自民党道路調査会(山本有二会長)の20日午前の会合で、麻生太郎首相が道路特定財源のうち少なくとも1兆3000億円を地方の自主財源として移譲する方針を示したことへの批判が相次いだ。

 山本会長は移譲対象を自治体が自由に使える地方交付税と明示した点について「1兆円を(道路建設などに使途を限定した)『交付金』と読めば全部つじつまがあう。漢字の読み間違えではないか」と皮肉った。他の議員からも「国民生活に必要な道路がまだたくさんある」など意見が続出した。

 麻生太郎首相は同日昼、移譲対象について記者団に「地方が自由に使えるお金を1兆円にした方がよい。道路にしか使ってはいけない交付金や補助金では変わらない。自由に使えるなら何でも良い」と述べた。
 「NIKKEI NET 2008年11月20日」

 当たり前のことだけど,地方自治体それぞれ必要な道路は異なる.たとえば,東北地方から見れば無駄な道路であっても,九州地方にとっては是が非でも整備したい道路なのかもしれない.他方,地下鉄やバスなど公共交通機関が整備されている都市部から見れば,地方部の要求はどれもこれも無駄な道路じゃないか,と感じているはずだ.
 
 結局,その道路が必要か否か,これは道路を利用する地域(地方自治体)で判断すべき,という考え方が正論になる.それを国が考えて一元的に管理,判断してきたのは確かに失敗だったかもしれない.しかし,必要か否か決断すべき機関には,その裁量と同時に責任が付きまとう.普段の生活でもそうだけど,自由に使えるお金ほど,案外使い道が難しい.
 地方自治体に自己責任という心構えがあるかと言えば……あわわ.地方分権を本気で進めるのなら,それだけの覚悟を自治体職員や地域住民が持たなきゃいけない.残念ながら,国が決めたことを守っておけば一安心,では地方分権にならない.

 面接に向けて準備をされている受験者(特に公務員の人)は,道路特定財源の行方(分配方法?)に注視しておいたほうがよいと思う.もちろん,それに対する自分の考えも持っておかないといけない.
 あと,マンガ太郎の誤読じゃないけど『揚げ足取り』の質問にもご注意を.

―今日のことわざ―
断じて行えば鬼神もこれを避く


道路科目 | 【2008-11-20(Thu) 18:33:47】
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とりあえず一息か?
 筆記試験の発表があってから昨日まで,論文添削が怒涛のような忙しさだった.体験論文の提出日まで推敲を重ねたいという受講者さんが多く,それにトコトン付き合った.受講者さんが推敲を重ねるのは不安だからであり,それを解消するのも添削指導の役目かなと.
 そのかわり業務が溜まりっぱなしの状態に……今そのツケを払っている.

 筆記合格された受講者さんに対しては,結構厳しいことを言ったと思う.筆記が受かって職場や家庭内では「お祝いムード」,それをわかっていながら,あえて水を差すような憎まれ役を買って出た.誰かが憎まれ役にならないと,お祝いムードで安心してしまう.安心しちゃうと,より精度の高い論文にしようというモチベーションは低下してしまう…….
 筆記試験を受かっただけでは「技術士」と名乗ることはできない.せっかく筆記合格したからには,なんとしてでも「技術士」を名乗ってほしい(厳密には登録が必要なんだけど,それは二の次).精神論が好きなわけじゃないけど,面接が済むまでは自分に「渇」を入れて頑張ってほしいと思う.

 そういえば,つい先日,昨年合格された受講者さんに業務でわからないことを問合せた.強引な?質問にもかかわらず,素早い対応をしていただいてほんとうに助かった.さすがに橋梁下部は専門外なので,私自身わからないことも多い.正直,道路は領域が広いのでオールラウンドプレイヤーは無理だと思う.そんなことはない!と断言する人がいるとしたら,それは単なる自信過剰だ.
 道路科目で口頭試験を受ける場合,オールラウンドプレイヤーじゃなきゃ技術士になれない,なんて考えないほうがよい.自分がわからない領域については,正直にわからないと回答すればよい.もちろん,自分が体験論文として記述した領域については,「わかりません」では済まされないことを忘れずに.

 とにかく一息ついたので,まずは来年の受験に向けた添削指導として,建設部門と総監部門,どちらも受講者さんに配布しているファイルの更新をしたいと思っている.このファイルは,「制覇する道標」という大掛かりなタイトルなんだけど,名前負けしないように頑張らんといかんなぁ…….

―平成21年(来年)度の添削受講について―
 平成21年度の受験に向けた論文添削の受講申込みは,建設部門(道路)と総監部門,どちらも本日,11月11日(火)で締切しました.筆記試験の結果発表から2週間程度で締切とは……クチコミの威力はすごい.

日々寸感 | 【2008-11-11(Tue) 18:54:50】
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(事務連絡)論文添削について
 昨日この記事を書いたばっかりなのですが,論文添削の受講申込みは,建設部門(道路)と総監部門,どちらも11月末日,11月30日(日)で締切します……申し訳ありません.
 すでに受入れ枠は限界に近づいていますから,今後の申込みについてはお断りする可能性もあります(先着順です).

-------------ここまで追記しました-------------

 平成21年(来年)度の受験に向けた添削受講者さんの数が,すでに今年(34名)を上回ってしまいました……クチコミの威力が大きかったのかも.
 とりあえず,論文添削の受講申込みは,建設部門(道路)と総監部門,どちらも年内いっぱい,12月末日で締切します.なるべく避けようとは思っているのですが,昨年のように11月末で締切するかもしれません……年内いっぱいの締切が先延ばしになることはありませんが,前倒しになる可能性はあります.
 先着順ですから,今後の申込みについてはお断りする可能性が高いかもしれません.

 なお,私としては,これまでの受講者さんを優先的に引き受けるつもりです.これまでの受講者さんが再チャレンジを希望される場合などは,締切後でも結構ですから,私宛に直接メールしてほしいと思います.

 私の処理能力から考えると,無尽蔵に受講者さんを増やすことはできないので,ご了承願います.

日々寸感 | 【2008-11-05(Wed) 17:49:16】
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当たり前の話
 今年は筆記合格者が多いので,めちゃんこ忙しい(ありがたい話なのだが).
 昨年も「ABC評価はホドホドに」で書いたが,筆記試験の結果(ABC評価)を受け取って,愕然とした受験者も多いはず.
 よくある話だけど,自分は専門の必須問題でミスしたから,専門だけが「B評価」だろうと予想しているところに,「専門A,一般B」なんていう評価が飛び込んでくる.また,それなりに解答できたと感じているところに,「C評価」をいただいたときの落ち込みもすごいもんがある.
 ABC評価を額面どおり解釈してしまって,路頭に迷ってしまう受験者があまりにも多い.
 
 論文形式の技術士試験において,試験官の当たりハズレは受け入れざるを得ない前提条件だと思う.それが相対評価で採点する試験の宿命でもある.実際,今年合格した受講者さんのうち数名が昨年C評価を受けている(いまだに納得できないんだけど……).

 ときには理不尽さが露呈する技術士試験において,合格するためにどうするか?やはり,腐らずに,あきらめずに,実力をキープ・向上させていくしか手段はないと思う.
 おいおい……そんなこと当たり前の話やないか!という指摘もあるだろうが,その当たり前をこなすことが大変なのである.

 2年目や3年目の受講者さんが一気に合格したので,今年特に痛感したことだが,実力を維持していれば巡りのよい(というか普通の感覚を持った試験官に当った)年には合格できる.逆に言うと,怠けていたのでは,そのチャンスをつかみ損ねてしまうということ.
 納得いかないABC評価を見つめ続けても,上述した「当たり前の話」と正面から向き合わない限り,いつまでも合格はできない.気持ちを切替えて勉強を再開してほしいと願う.

―平成21年(来年)度の添削受講について―
 平成21年度の受験に向けた添削指導は,すでに32名(建設部門24名,総監部門8名)の受講者さんを抱える状況になりました.昨年申込みに間に合わなかった人や合格された受講者さんからのクチコミが多い感じです(紹介ありがとうございます).
 私の処理能力から考えると,今年も年内で受講を締め切る可能性が高いと思います.申込みを考えている人は早めに決断?してください.

日々寸感 | 【2008-11-03(Mon) 12:08:31】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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