何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2009年03月
成田空港問題
 韓国と何回やるつもり?と思っていたWBCは,日本が優勝したようだ.イチローが決勝打を打ったらしい……やはり決めるべき男が決めたようだ.凡打が多かったとか年齢的に衰えたとか,いろいろ言われたが,結局おいしいところは持って行きました…….
 技術士試験を受験される方も,なんか調子が出ないとか会社の存続が……とか,いろいろあると思うけど「終わりよければ(合格すれば)すべてよし!」なんだから,イチローのように最後で何とか帳尻を取れるよう,今一度気持ちを引締めてください.

 毎朝会社に行く前には自然とNHKニュースを見るんだけど,昨日は,いきなり飛行機が横転炎上するシーンが流された(犠牲者のご冥福をお祈りいたします).
 着陸直前にウインドシア(というよりダウンバースト?)に巻込まれ,いきなり機体が沈んでハードランディング,その煽りでバウンド(制御不能のポーポイズ状態),主翼が地面に接触して横転,炎上したようだ.
 MD11型機は海外でも横転事故を起こしているから,詳しいことは事故調の見解を待つしかないんだろうが,成田空港は滑走路そのものにも問題を抱えている.CIMG09537
 そろそろ「成田空港問題」も言及されてくると思うが,北東・南西方向の強風時に着陸する「横風用のC滑走路」は計画段階で頓挫,工事は凍結されている.C滑走路用地内に「一坪共有地」があるから,どうにもならない(一坪共有地には所有権者が約1,100人もいる).
 他方,基本的に国際線を飛ばす成田には,4,000m級の滑走路が(横風用を含めて)4本ぐらい必要なのではないか?基本的に国内線を飛ばす羽田の拡張,それはそれでいいんだが,一坪共有地や都心からのアクセスも含めて「成田をどうするのか」を本気で考えないと,毎度白書に書かれるハブ空港は夢話にしかならない.

 建設一般の出題内容によるが,多くの受験者は,社会資本整備のひとつの具体策として「ハブ空港の整備」を書いて満足している.しかし,「一坪共有地」のような現実があるのに,それは本当に具体策と言えるのか?ハブ空港を整備するためには「何を」しなきゃいけないのか,「何を」の部分まで考察できていれば自然と評価は上がるはず.

 建設部門の内容に偏ったので,それとなく総監部門のことも書いておこう.
 リスク関連の書籍には,必ずと言っていいほど「航空機は最も安全な交通手段」と書かれている.リスクは「発生確率」と「被害の大きさ」を掛算して評価するわけだが,たとえ掛算した値が同じであっても,一般庶民の感覚では「被害の大きさ」に目を奪われてしまう.だからこそ,リスクを数値としてきちんと評価できる(!?)総監部門の技術士と一般庶民とのリスクコミュニケーションが重要になる.
 えらそうなことを言っているが,一般庶民の代表格である私自身,頭では定量的なリスク評価の意味がわかっていても,庶民の感覚(いわゆるバイアス)から抜け切れていないし,おそらく抜け切ることはできないと思う.

―今日のことわざ―
蟻の思いも天に昇る


日々寸感 | 【2009-03-24(Tue) 19:08:54】
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将来の成長に必要な事業とは?
 「100年に1度の危機」だからこそ,将来の成長に必要な公共事業を!という「公共事業必要論」も出てきた.それ自体は好ましい傾向なのだが,地域間格差を是正しようとする動きではなく,東京に資源を集中させて,なんとか内需を回復させたいという論調が多い.
 掲載した社説を一言でまとめると「地方は維持管理だけに徹して,東京だけで新規事業を進めるのが効果的」ということか…….費用対効果分析に徹すれば,その判断は正しい.

 この社説に書かれているように,観光地など地域の魅力を高める投資も必要だが,観光地(地方)にも東京と変わらず納税者は住んでいる.地方の活力を取戻すためには,魅力を高めるよりも急がれる整備があるのではないか?それが「バラマキ=地方の新規事業」という表現で悪いイメージを植え付けられるのは腑に落ちない.

 日本経済は戦後最悪の不況に直面しつつある。大幅な需要不足を緩和し、内需を刺激するためには追加的な対策が欠かせない。公共事業はその柱のひとつだろうが、バブル経済崩壊後の景気対策のようなバラマキでは効果は限られる。緊急度や経済効果をよく吟味する必要がある。

 まず、国民の安全・安心につながる事業を進めたい。災害時には避難所にもなる学校などの公共施設の耐震補強が代表例だろう。老朽化が進む道路橋の点検や補修も欠かせない。
 電柱の地中化のような地域の魅力を高める投資も重要だ。まず観光地を優先して取り組んではどうか。

 経済効果の面では首都圏の環状道路の整備を急ぎたい。大都市以外の高速道路でも完成が間近で、つながることで効果が上がる路線に集中すべきだろう。羽田や成田空港の拡張工事も着実に進める必要がある。両空港を直接結ぶ鉄道アクセスの改善も急務だ。

 公共投資の無駄をなくすために、省庁や部局、地域ごとで比率がほぼ固定化している予算配分を徹底的に見直すべきだ。2009年度の公共事業関係予算をみると、空港整備費は全体のわずか2%に過ぎない。
 施設や道路を乱造すれば維持管理費がかさみ、将来国や自治体の重荷になる。過去の景気対策の教訓を生かした事業の選択と集中が必要だ。
 「日本経済新聞 2009年3月13日(社説を一部抜粋)」

 今月28日から割引料金が適用されるETCの特需が話題になっている.
 高速道路が通っていない都道府県は存在しないが,一部区間しか連絡していないとか,ICまでの距離が遠い地域は多い.このような地域では,高速料金が千円になろうが,いくら地域の魅力を高めようが,観光客が劇的に増えるとは思えない.
 観光地を綺麗に取繕う「場当たり的な処方箋」よりも,地方住民の生活を豊かにする「自らの暮らしに役立つ処方箋」を待ち望んでいるんじゃないかな.

 歩道設置や交差点改良など,住民ニーズに合致した道路整備が,地方ではビックリするぐらい遅れている.こうした「自らの暮らしに役立つ処方箋」を集中的に施すべきだと思う.当たり前だが,訳のわからん高規格路線は素直に反省すべきだし,繰返しは許されない.
 維持管理ではなく新規事業として,地方から出てきた要求を,なんでもかんでも費用対効果分析で「バラマキ」と切って捨てるのは,あくまで「東京の論理」だと思う.

―受講者さんへのお知らせ―
 現時点で,建設部門は,想定問題16問(専門その14・建設一般その2まで)と「制覇する道標2月8日版」を配布済みです.
 総監部門は,想定問題その9までと「制覇する道標2月13日付」を配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.

建設一般 | 【2009-03-14(Sat) 14:47:00】
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論文添削について
 先ほどの記事で案内したように,「平成20年度の口頭試験で不合格になってしまった方」と「平成20年度建設部門に合格して新たに総監部門を受験される方」だけを対象に,平成21年度の受験に向けた添削の申込みを受付けします.ただし,3名ぐらいが限度だと思います.申し訳ありませんが,あと1名で締切とさせていただきます(申込みは先着順です).
 料金や添削方法などについては,「建設部門(道路)の論文添削について」あるいは「総合技術監理部門(建設)の論文添削について」をご覧ください.この時期からの受講に対して特別扱いすることはありませんし,割引料金もありません.

 添削指導の進捗状況をお伝えしておきます.
 現時点で,建設部門(道路科目)の想定問題は,専門が全15問中13問出題済み,建設一般が全5問中2問出題済みです.総監部門の想定問題は,全10問中9問出題済みです.
 つまり,この時期からの受講だと,かなり頑張る必要があるということです.すでに受講者となっている方のなかにも(論文作成が遅れていて)頑張らないといけない人が……年度末の激務を越えてからの追い上げに期待しているところです.
 それと,平成20年度に筆記合格したからといって,必ずしも平成21年度の筆記合格が約束されるものではありません(厳しいようですが,これが現実です).

 このへんの覚悟を肝に銘じたうえで,リベンジを果たす手段として,あるいは新たなチャレンジに向けて,受講してみたい方は下記「申込みフォーム」から申込みしてください.

 「申込みフォーム」はここをクリックしてください.

日々寸感 | 【2009-03-11(Wed) 19:08:08】
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なんでロープラ?
 いつの間にロードプライシングが「ロープラ」と省略されるようになったんだろうか?私が知らなかっただけか…….引用したネット上の読売新聞では省略されていなかったが,日経新聞は「ロープラ」だったし,ネット上の朝日新聞や毎日新聞も「ロープラ」になっていた.

 「ロープラ」と言われてもLow Priceの省略にしか思えないんだけどなぁ?.
 Road Pricingは,負荷がかかっている路線に課金(かかっていない路線を割引)して,料金格差で誘導する策だからLow Priceとは意味合いが違う.負荷がかかっていない路線を割引するからLow Priceという解釈のつもりか?

 尼崎公害訴訟の和解から8年も経ったが,そろそろ沿道環境に関する出題があってもいいと思う.沿道環境は大気質汚染や騒音など多様な側面があるのに,それを改善する方策が環境ロードプライシング一本勝負では情けない……というかA評価は厳しいので幅広く勉強しておくべきでしょうね.

 国土交通省と阪神高速道路は6日、尼崎公害訴訟の和解に基づき、4月から同高速湾岸線(大阪市?神戸市区間)で大型車の通行料金を3割引きすることを決め、原告団に提示した。市街地を通る国道43号や同高速神戸線の通行量を減らすのが狙いで、環境目的で通行料金に差をつける「環境ロードプライシング」の導入は全国初。和解成立から9年目での実施となる。……中略……

 同訴訟は2000年12月、大阪高裁で和解が成立。和解条項には、43号沿線の大気汚染を軽減させるため排ガス量の多い大型車を対象とする環境ロードプライシングや43号の交通規制実施が盛り込まれ、原告団は国に早急な実施を求めていた。
 国交省などは01年11月から湾岸線の一部区間で2割引きとし、実験的に半額とした06年6?8月には同線の通行量が最大19%増えたが、「43号沿線では大気や騒音に目立った改善はない」としていた。
 ナンバープレートの末尾による通行規制も検討したが、警察庁などは昨年7月、違反車への対応は困難で、湾岸線を迂回(うかい)路に指定する必要があると指摘した。
 このため、国交省は阪神高速と、湾岸線の通行料減収分を一部補填(ほてん)することで合意し、恒久的な措置として取り組むことにした。
 「YOMIURI ONLINE 2009年3月7日」

 毎度のことながら話は変わるが,「国土学再考」を読んだ.前著の「国土学事始め」の続巻になるのかな.2部構成になっているが,1部だけでも目を通しておくべきだと思う.
 国土学という壮大なスケールでの視点は「建設一般論文」に役立つし,さまざまな公共事業悪玉論への反論として,口頭試験における理想的な回答が書かれています.「元建設省道路局長・国交省技監」という著者の経歴に偏見を抱かず,素直に読んでみてほしいし,建設部門の受験者なら一読の価値はあります.

 読書離れが深刻化している現在,書籍だけでは「国土学」の思想は国民に伝わらない.公共事業悪玉論に真っ向から反論できる著者が表舞台に出てきてほしい.とは言っても,世論が形成されているテレビが表舞台になるから難しいか…….

 Amazon:国土学再考― 「公」と新・日本人論 大石 久和 (著)
 Amazon:国土学事始め 大石 久和 (著)

―今日のことわざ―
木に竹を接ぐ


道路科目 | 【2009-03-07(Sat) 17:36:21】
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平成20年度の添削指導結果(最終)
 平成20年度の添削指導結果(最終)を書いておきます.
 さっき官報で氏名を確認したんだけど,合格された受講者さん,何はともあれ,おめでとうございます!!今夜は祝杯を上げてください(この時期なので二日酔いには要注意).
 残念ながら,今年は「受講者さん全員が面接合格」では締括れませんでした.私の力量不足だったかもしれませんが,今一度気持ちを奮い立たせて頑張ってほしいと思います.

建設部門(道路科目)は28名が受講されました.
 ・道路科目の受験者数3,006人,筆記合格者数561人(筆記合格率18.7%)
   ⇒受講者さんは10名が筆記合格(10/28=35.7%)しました.
 ・面接受験者数561人,最終合格者数440人(面接合格率78.4%)
   ⇒受講者さんは9名が最終合格(9/10=90.0%)しました.
 ・受験者数3,006人,最終合格者数440人(最終合格率14.6%)
   ⇒受講者さんは9名が最終合格(9/28=32.1%)しました.

総監部門(建設科目)は6名が受講されました.
 ・総監部門の受験者数3,218人,筆記合格者数615人(筆記合格率19.1%)
   ⇒受講者さんは4名が筆記合格(4/6=66.7%)しました.
 ・面接受験者数615人,最終合格者数508人(面接合格率82.6%)
   ⇒受講者さんは3名が最終合格(3/4=75.0%)しました.
 ・受験者数3,218人,最終合格者数508人(最終合格率15.8%)
   ⇒受講者さんは3名が最終合格(3/6=50.0%)しました.

 受講者さんの分母の中には「添削料を払ったけどまったく勉強しなかった人」や「仕事の都合で勉強できなかった人」も含まれます.当たり前ですが,そのへんを考慮すると実質的な合格率は上がります.

 建設部門(道路科目)は口頭試験で120名ほどが不合格になっています.総監部門も100名ほどが不合格に……この数字はバカにできない……なにより精神的にきつい.それだけ口頭試験対策が重要になってきたのは間違いないから,平成21年度の添削指導では模擬面接の実施も考えています.予算的に実現できるかどうかが問題だけど.

 発表当日なのに,平成21年度リベンジを果したいので,今から添削を受講させてほしいとの依頼がありました(不屈の精神力がすばらしい).その一方で,建設部門に合格したから今度は総監を受けたいので受講させてほしい!という前向きな依頼もありました.
 昨年はリベンジ組だけに限定していたのですが,今年はリベンジ組と新たに総監部門を受験される方だけを対象に添削指導を追加受付します.別記事で案内しますが,私の処理能力から考えると,3名程度が限界だと思います.

添削指導結果 | 【2009-03-06(Fri) 12:30:44】
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そろそろ眠れない
 週末3月6日(金曜日)には合格発表がある.
 口頭試験を受けた人は,そろそろ寝つきが悪いというか,落着かないんじゃないかな.納期が迫った業務を抱えて眠れない人も多いと思うけど…….

 私が受験した平成12年度当時は,地元の新聞に合格者氏名が掲載されていたから,これが一番早く合否を確認する手段だった.だから,発表前夜は「まだか…まだか」と新聞配達を待ちわびて,結局眠れずじまいだった記憶がある.
 総監部門を受験した平成17年度当時はどうだったかなぁ.いい加減なもので,こっちはまったく記憶にない.それぐらい初めて技術士試験に合格したときの印象は強いものなのか.

 今年も昨年と似た感じの合格率になるのだろうか?昨年と同じぐらいなら,建設部門(道路科目)の最終合格率は厳しいかも……なるべく多くの受験者に吉報が届きますように.
 何はともあれ,私としては,昨年受講された方たちの合否が気になるところ.

 日本技術士会はこのページで発表されるみたいだ.例年5時には発表されるはずなんだが,今年はどうなるんだろう.これは合格者の受験番号しか確認できない.
 筆記試験の合格発表のときみたいなサーバーダウンは勘弁してほしい.
 平成20年度技術士第二次試験「口頭試験」合格者(平成21年3月6日発表予定)

 インターネットの官報は何時頃に更新されるんだろうか.〔官庁報告〕国家試験になるから,号外のほうに掲載されるのかな.こっちは合格者のフルネームが掲載される予定です.
 インターネット官報

日々寸感 | 【2009-03-02(Mon) 12:08:47】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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