何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2009年04月
平成20年度国土交通白書
 生活する人の暮らしに焦点を当てたようだ.建設一般の出題は予想が難しいなぁ……ちょっと業務と添削がバタバタしているので,とりあえずリンク先だけ更新しておこう.

参考ホームページ:平成20年度国土交通白書

<目次>
はじめに
第1部 私たちの暮らしを支える国土交通行政の展開
?厳しい経済状況下で暮らしを守り活力づくりに挑む?
  序章   これまでの私たちの暮らし
  第1章  私たちの暮らしの現状と課題
  第2章  私たちの暮らしにおける今後の国土交通施策
第2部  国土交通行政の動向

 毎年出題される傾向にある第?部では,生活する人の視点から,1)地域に住まう,2)社会で活動する,3)場所を移動する,の3つの局面で現状分析,課題を抽出したらしい.
 今後の取組みの方向性と主要な施策を,1)暮らしにおける安全・安心の確保,2)暮らしにおけるセーフティネット機能の充実, 3)日々の生活の心地良さ向上,4)多様なライフスタイルを支える基盤の形成,5)広域的・グローバルな展開への対応をサポート,の5つの視点で提示したらしい……全面的に暮らしを強調した感じ.

 中身を見てから記事は更新しようと思います.しばらくかかるかも…….

 ざっと目を通したので更新しておこう.今回の白書は「何でもあり」の状況になっていた.暮らしにおける多様な不満や不安を解消しよう,という「大盤振舞い」の考えを重視しすぎると,無駄遣いになる可能性が高いし,それよりなにより,この国をどういう社会にしていくのか,という根幹部分がぼやけてしまう.

 未曾有の経済危機への処方箋として,有効需要を増加させる公共事業にスポットライトが当たっているが,有効需要を補填する手段は財政赤字(財政支出)の拡大以外にないんだから,いつまでも打ち出の小槌のようにお金は降ってこない.
 財布のひもが緩くなっている今だからこそ,この国の行方を左右するような事業を進めるために,国としての方向性を示してほしかった…….

 道州制,観光立国,集約型都市構造,低炭素社会,循環型社会,自然共生社会,安全・安心社会……などなど,流行りものが出るたびに取入れる姿勢はいいんだが,そろそろどこに着地するのかを決めないと,何個も宙に浮いた国土像ができてしまう.
 白書では,明日の国民のため「未来への投資」を行うことが求められている,と書かれていたが,確固とした未来像を描かないままでは糸が切れた凧と同じだ.
 
 まとまりのない記事になったけど,今年の白書がまとまっていないということで…….受験者の方は「あれだこれだ」と強引に予想するのではなく,ある程度最近の時事も含めて,幅広く勉強しておくのがよいと思います.

建設一般 | 【2009-04-22(Wed) 19:50:08】
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安心社会
 今年の建設一般のキーワードは,低炭素社会(低炭素革命?),21世紀型インフラ整備(底力発揮?),安心社会(安全・安心確保),このへんになるのかな?追加経済対策では,あれもこれもと施策のオンパレード状態だから,かえって的が絞りにくい感じ.

 そもそも,どこまでも成長を目指す「資本主義社会」と「安心社会」は矛盾していると思う.高度成長期は資本主義の発展とともに国民生活が豊かになり,その結果,それなりに社会の安心が実現した.それはわかるんだけど,いつまで当時のシナリオを引っ張るつもりなんだろうか.すでに日本は先進国になってしまったし,人口構造から推察しても低成長社会になるのは目に見えている.

 それでも成長戦略を続行しようとすれば,「安心社会」を実現するための原資を切崩すしかない.お金は無尽蔵に降って湧いてくるものじゃないから,成長と安心,どっちも立てようとすると,先日発表された15.4兆円の追加経済対策みたいに膨大な財政支出になる.
 もう成長しなくていい!なんて滅茶なことは言わないが,この国をどうしていくのか,どこで成長と安心というトレードオフの折合いをつけるのか,羅針盤を示してほしいところ.いい加減待ちくたびれた感もあるが……そろそろ折衷案を提示しないと悲壮感は払拭できない.
CIMG09540
 トレードオフと言えば,高速道路料金の1,000円値下げも該当する.安価な移動費用やETCの爆発的な普及は喜ばしいことだが,ここぞとばかりに湧き出てくる自動車による交通渋滞(排ガス)は喜ばしいとは言えないし,普段高速に乗らないドライバーによるサービスエリアでの事故も増えているらしい.
 そのうち,「地方自治体の維持管理費を賄う」という大義名分でもって,爆発的に普及したETCを悪用?して,一般道の課金を始めるかもしれない(さすがに言い過ぎたか……).

 高速道路料金の値下げに対する原資は,最終的に国民の負担である.政府は高速道路会社の減収分を補填するため,2年間の限定措置として国費で5,000億円を充当するらしいが,これで終わるとは思えない.
 3年目以降の高速料金は未定のようだが,再度値上げできるだろうか(できんと思うが).できない場合,どっから原資を持ってくるのかが問題だし,低炭素社会における大量輸送手段のフェリーや鉄道などへの影響も無視できなくなる.
 まー,社会保障(雇用・医療・年金・介護・子育てなど)の面から,国民が安心して暮らせる「安心社会」の実現は程遠いな…….

―受講者の皆さんへ―
 先日もお伝えしましたが,4月17日から19日までは出張なので,添削をお休みさせてください.16日の夜遅くにメールを頂いても,20日以降の返事になります.
 そのぶん,じっくり時間をかけて想定問題を進めておいてください.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.

建設一般 | 【2009-04-14(Tue) 17:51:44】
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「機能」を優先?
 添削指導は駆け込み寺の状況が続いているんだけど,受験される方は願書の提出期限を忘れないようにしてください.もうインターネット受付(4月16日まで)は始まっています.郵送は4月17日から5月7日までですが,ギリギリで提出するよりも余裕を持って出しましょう.

 たまには雑誌「道路」の話でも……先日送られてきた3月号では,失敗学の権威?である畑村氏の巻頭インタビューが掲載されていました.
 「構造」よりも「機能」を優先させよ,とフランス(ナンシー)の横断勾配を例にされていた.ナンシーの横断勾配は,車道の両端がセンターより高い状態(すり鉢形状)らしい.それらしき写真を載せてみたけど,コミュニティ道路や区画道路,第4種第4級のようなイメージかな?

 畑村氏が言われるには,「機能」から考えると,「すり鉢形状の道路」のような新たな発想が生まれるらしい.それを新たな発想と推奨される一方で,「メンテナンスを考えない道路はありえない」と言われても,説得力がないと感じるのは私だけか…….
CIMG09539
 「拝み形状の道路」は維持管理に適さないのか?単純に工事費だけを比較すれば,拝み形状の両側側溝よりも,車道センターだけの側溝が安い.それは当たり前だが,どうやって側溝をメンテナンスするんだろう.交通規制を伴うバキューム処理がよいとは思えない.
 それに,ゲリラ的な豪雨が来たら貯水状態になるよなぁ?.郊外型SC駐車場の調整池なら「すり鉢形状」も理解できるが,車道に貯水してどうするんだろう.おまけに,車道センターだけの側溝だと沿道民地の雨水放流が難しいし,車道部分を掘返す機会も劇的に増える.

 ちなみに,「歩きやすさ」もすり鉢形状が勝っているのは明らからしい.
 この理屈がよくわからん.歩道を歩けばどっちも同じではないか?横断歩道部は摺付するから似たり寄ったりだと思うし.もしかして,掲載した写真のように,車道を歩くことが新たな発想なのかもしれない.
 畑村氏の巻頭インタビューは,私の理解をはるかに超えていた…….
s-dc120404
 ここから追記になります.ある方から「すり鉢形状の道路」で施工されている街路の画像を送って頂きました(ありがとうございます).ハンドルネームを書いてしまうと,その方の所在がわかってしまうかもしれないので,あえて「ある方」としておきます.
 この街路は,(植樹帯を有する透水性平板敷の歩道3m+路肩1m)×2+車道4m=全幅12m程度らしいです.記事で書いた疑問点が解消できているのか,まではわからないけど,これだけスッキリした街路なら「そこに住もう!」って気になるよなぁ?.その気にさせるのが街路事業では大事なポイントだから,浸水しない地域なら「あり」かもしれない.

―今日のことわざ―
他山の石とする


道路科目 | 【2009-04-08(Wed) 18:19:00】
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見事な数字合わせ
 一昨日あたりから,願書の職務経歴や体験論文の大枠を送ってこられる添削受講者さんが一気に増えて,駆け込み寺の模様を呈してきました…….
 昨日,国交省から凍結する直轄国道18路線が発表された.個人的に携わっている路線は高評価だったのでホッとしたが,緊急雇用対策事業のおかげ?で,車線がない道路の設計もこなしています.これだけ道路の規模が異なると,いくらなんでも頭の切替えがしんどい.
  
 費用便益比(B/C)の点検結果についての点検結果一覧を見たところ,B/Cが1.1ぐらいの事業も多いなぁ?.上手く帳尻を合わせた匂いもするが,深追いはやめておこう.
 東京や大阪など,大都市圏には該当路線がなかったようだけど,それなりに交通量が見込めるんだから当たり前か.

 国交省が建設凍結する直轄国道18路線を,あえて都道府県で示してみました.こんなにも地方が惨敗したのか……B/Cが0.9から1.1の値なら似たようなものだと思うのだが.

 北海道(国道230号国縫道路・国道232号天塩バイパス・国道278号鹿部道路)
 岩手県(国道106号都南川目道路)
 群馬県(国道17号綾戸バイパス)
 新潟県(国道17号浦佐バイパス・国道113号鷹ノ巣道路)
 長野県(国道148号小谷道路)
 島根県(国道54号三刀屋拡幅)
 広島県(国道185号安芸津バイパス)
 愛媛県(国道440号地芳道路)
 高知県(国道440号地芳道路・国道55号高知南国道路)
 宮崎県(国道220号青島?日南改良)
 鹿児島県(国道220号早崎改良・国道225号川辺改良)
 沖縄県(国道329号与那原バイパス・国道329号南風原バイパス・
      国道331号中山改良)

 これも当たり前の話だが,経済効果に偏重しすぎると,地方部の路線はOUTになる.ただでさえ昨年11月に見直した交通需要予測は減っているんだし,そもそも人口構造や産業基盤が異なる「都市と地方」を同じ枠組で評価しても勝負になるわけがない.

 「選択と集中」は単に地方の切捨てになるのか?
 ベネフィットが低すぎる⇒直轄国道事業が凍結される⇒事業を見越した都道府県道や市町村道の改良も頓挫する⇒地方全体のネットワーク水準は向上しない⇒だから産業基盤も発展しない⇒いつまでたってもベネフィットは向上しない……という「負のスパイラル」を地方は断ち切れるんだろうか?

―受講者の皆さんへ―
 今週末の4日(土曜日)は私用で添削できないと思います.そのぶん,じっくり時間をかけて想定問題を進めておいてください.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
 あと,お伝えするのが早すぎるかもしれませんが,4月17日から19日までの期間は出張なので,添削をお休みさせてください.

道路科目 | 【2009-04-01(Wed) 22:00:58】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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