何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2009年09月
マニフェストは黄門さまの印籠か?
 マニフェストで八ツ場(やんば)ダムの中止を掲げた民主党が,衆院選で圧勝したことは誰もが知っている.だけど,八ツ場ダムがある群馬5区(小渕優子:自民党が圧勝)に,民主党は公認候補を立てなかったんだよなぁ……他の選挙区ではことごとく刺客を送ったくせに.

 国政選挙で地域住民の民意を問わず,いきなり「中止を前提に話し合いに来ました」って,もうアホかと……マニフェストは黄門さまの印籠ではない.政権交代したから,何でもかんでも好き勝手にやったるぞ,では暴れん坊将軍と変わらない.
 マニフェストに書いてあるから中止と言うなら,そもそも論になるが,なぜダム中止をマニフェストに書いたのか?現地視察や住民の意見を聞くなんてことは,マニフェストの作成前にやるべきことであって,中止と書いたから訪問って,トンチンカンもいいところ.

 散々報道されているが,八ツ場ダムの恩恵を受ける1都5県は「すべて」早期の完成を望んでいる.おまけに,反対住民が各地域で訴訟を起こしているが,すでに判決が出ている3都県では反対住民側が「すべて」敗訴している.司法も計画の妥当性を認めているわけだ.
 民主党は政権与党として,来年2010年参院選までに手柄を立てたいのかもしれないが,焦って動いてもいいことにはならない.
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 「八ツ場ダムは無駄だ」と主張することは結構だが,その理由を論理立てて説明する必要がある.どの部分がどのように国益に反するのか,中止した場合にはどのような国益につながるのか,きちんと説明する義務がある.
 本来,民主党の言い分は,「すべての事業を(費用便益分析で)見直し,継続か中止かを決定する」はずだった.ただでさえ問題含みの費用便益分析さえ議論せずに,マニフェストに書いたから中止するんだ!と叫ぶだけでは独裁政治と変わらない.
 このへんは,整備局の廃止や高速道路の無料化みたいに,これさえ実行すればバラ色!と長所だけ強調する短絡的な考えにも言えること.

 防災は「忘れたころにやってくる災害」に備えなければならない.ダムはその一翼を担うのではないか?上流が垂れ流しの河川改修で万全と言えるのか?いくら費用便益分析しようが,人命に勝るものはないはずである.厳しい自然を有する我が国において,防災を軽視する政府(政権与党)なんて屁のツッパリにもならない.

―今日のことわざ―
灯明で尻を焙る


建設一般 | 【2009-09-24(Thu) 20:58:25】
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ロゲルギスト
 懇親会ボケから一気に普段の記事を書くのはしんどいので,徐々に近付けていくことにしよう.と言うことで,ここ最近復刊が続いている「ロゲルギスト」について.
 「物理の散歩道」が雑誌「自然」誌上に掲載され始めたのが1959年らしいから,50年前のノスタルジーと切って捨てれば,それまでの話になってしまうけど.

 岩波書店の「科学 vol.79 No.8」に掲載されていたロゲルギスト精神(スピリット)の項目だけ抜粋しておきます.とかく時間に追われ,目先の処理で「いっぱいいっぱい」になっている私たちが忘れかけている「大切なもの」を指摘されているような気が…….

 ・日常のよくわかった現象の奥に潜む真の原因を突き止める精神
 ・詳細な観察でより深い原因を究明する精神
 ・知識の盲点を突く意外な発想をする精神
 ・論理を貫く精神
 ・注意深く観察する精神

 技術士試験の論文に精神(スピリット)という大げさなものは必要ないが,ちょっと自身の行動を振り返ってみてもいいんじゃないかと思う(もちろん私も含めて).
 ややこしい事柄に出会うと,「学者じゃないから」と自分に言い聞かせて思考を停止させるのではなく,じっくり時間をかけて考えてみることも必要ではないか.一見無駄に思えるような思考こそが,自分の殻を打破る起爆剤になるのでは?
 巷に溢れているビジネス本は短時間で簡単に読めるが,他人のノウハウばかり身につけても寂しい.ノスタルジーに浸れとは言わないが,ロゲルギストのように,トコトン自分の頭で考える時間を持ちたいところ.

  Amazon:物理の散歩道 新装版 ロゲルギスト (著)
  Amazon:物理の散歩道 続 新装版 (2) ロゲルギスト (著)
  Amazon:新 物理の散歩道〈第1集〉 (ちくま学芸文庫) ロゲルギスト (著)
  Amazon:新 物理の散歩道〈第2集〉 (ちくま学芸文庫) ロゲルギスト (著)

 これらは「性に合う合わない」がはっきり出るので,いきなりAmazonで買うのではなく,書店で立読みしてから購入したほうがよいと思います.個人的には,最近岩波書店が復刊した「物理の散歩道 新装版」から順番に読むのが無難かなと……すぐ絶版になるので.
 ちなみに,文章作法として一度は目にしたであろう「理科系の作文技術」の著者,木下是雄氏もロゲルギストのメンバーです.

―平成21年(今年)度の受講者さんへ―
 そろそろ技術的体験論文を煮詰めておきましょう(10月になるとアッという間に結果発表です).遅れ気味の方は,シルバーウィークを使ってちゃっちゃと仕上げてしまいましょう(手抜きしろと言っているのではありませんよ).自分なりに完成したと思ったら,論文を送ってきてください.
―平成22年(来年)度の受講者さんへ―
 ぼちぼち想定問題に取り組んでください.今週18日には次の想定問題を配布する予定です.あまり悠長に構えていると,せっかく早いスタートを切った意味が…….
 躓く箇所があるようでしたら,できた範囲までの論文を送って頂いても結構ですから,まずは一歩踏み出してください.それが大きな前進になります.

日々寸感 | 【2009-09-16(Wed) 20:41:42】
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懇親会
 このブログでは普段プライベートなことを書かないのですが,昨日は懇親会だったので,たまにはその話でも.

 昨日は狙ったように土砂降りでしたが,それでも現場見学を強行(誰が雨男なんだ?).案内役をされた国土交通省近畿地方整備局浪速国道事務所の事業対策官は,体格もさることながら?人柄も非常に温和な方で,こちらの一方的なお願いに対し,嫌な顔一つされず丁寧に説明していただきました.本当にありがとうございました.
 現地を案内していただいた第二京阪(大阪北道路)私部西地区PC上部工事の鹿島建設,同青山地区高架橋工事の三井住友建設,両社の現場代理人の方も,荒れ狂う天気の中で現地説明をしていただき,本当に感謝しております.かなり無茶苦茶な工程?ですが,供用開始に間にあうことを祈念しております.
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 さて,夜の懇親会ですが,とても初対面のメンバーとは思えない状況でした.ある程度予想はしていたものの,ここまで皆さんが一気に打ち解けるとは……うれしい想定外です.たった1日で参加メンバー全員,互いの印象が焼き付いたのではないでしょうか.
 次回の開催場所や幹事も決定したようなので,どうやら次回も大船に乗っていけそうです.

 私としては,ブログの記事として書けないこと,ある意味本音の面を語らせていただきました.酒が進むにつれ,何でも「あり」になるのは仕方のないことです(本音を聞きたくて皆さん集まったんでしょうし……).添削指導の内容や料金についても,皆さんから,いろいろ改善案を頂きました.ひさしぶりに気持ちよく飲めたというか,時間が過ぎるのは早かったです.
 結局日が変わる2時ぐらいまで飲んでいたので,さすがに今朝はチェックアウト時間ぎりぎりまで爆睡.せわしく天然温泉に入ったので,とてもじゃないがオススメの宿の良し悪しまでコメントできない状況です.
 皆さんから元気?をいただいたので,また明日から仕事と添削に頑張るつもりです.

―参加メンバーの皆さんへ―
 昨日はお疲れさまでした.写真を取られた方は,参加者全員にメールしてあげてください.またの機会を楽しみにしております(すぐに次回がやってきそうな勢いですが……).

日々寸感 | 【2009-09-13(Sun) 18:15:29】
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1990年比25%削減?
 やっと災害査定設計の目処がついた.毎度のことながら突貫作業もいいところ.
 民主党が政権与党になったので,いろいろ大変な事態になっているようです.社民党と国民新党,これら両党との連立も決定したらしいが,遅かれ早かれ「つじつま」が合わなくなるだろうなぁ?.社民党は非現実的な主張ばかりだし,国民新党は亀井氏が代表だから扱いに苦労するのではないか.

 それにしても,温暖化ガスの排出を2020年までに1990年比25%削減する,と発言した鳩山氏には驚いた.あれだけ問題視されてきた1990年比なのに,マスコミは手のひらを返したようだ……民主党バッシングがいつ始まるか見ものだな.
 選挙の目玉だった自動車関連の暫定税率廃止と高速道路無料化,どう考えてもこれらの施策と「つじつま」が合わないと思うのだが…….本当に環境先進国を目指すのなら,バスや電車,フェリー,飛行機などの公共交通機関に補助金を投入するのが筋じゃないか?
 このへんの整合性について,道路科目の受験者は口頭試験のとき聞かれるかもしれないので,自分なりの考え方を整理しておきましょう.

 民主党の鳩山由紀夫代表は、新政権の掲げる温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出を、2020年までに1990年比25%削減する中期目標の設定に、強い意欲を表明した。

 マニフェスト(政権公約)に明記されている方針を再確認したものだが、内外の反響は予想以上に大きい。90年比8%減という麻生政権の掲げた中期目標に比べて、かなり踏み込んだ数字だけに、先進国に野心的な削減目標を求めている国際社会の反応は、ほぼ歓迎一色である。
 ……以下,省略……
 「NIKKEI NET 2009年9月9日社説」

 どんなに頑張っても日本国内の自助努力では削減目標に届かないんだから,排出権保有者の売り惜しみ,ヘッジファンドのレバレッジ外しや換金売りなど,いろいろ投機的な動きが必ず出てくる.大袈裟かもしれないが,世界的な金融危機の二の舞になるかもしれない.
 民間企業や家庭頼みの削減努力,社民党が「うん」と言わない原子力発電など,考えれば考えるほど「2020年までに1990年比25%削減する」目標は非現実的に思える.しかし,国際的に誓約してしまうと,目標に届かない場合,税金投入してでも排出権を購入する必要があるわけだ.

 言い方は悪いが,排出権購入のために投入される税金は,社会福祉や公共事業と違って見返りのない支出になる.つまり,何兆円もの血税が,温暖化ガスの排出権購入という数字遊びに使われる可能性もあるわけだ.公共事業を悪者扱いするのはいい加減にして,足元を見つめ直したらいかがか.
 そもそも温暖化は地球全体の問題なんだから,日本で何%,EUで何%,米国で何%削減という「どの国がいくら」ではなく,エネルギー効率の悪い国に対して先進国が技術移転を進め,「地球全体でいくら」削減するという視点が重要ではないか.

―受講者の皆さんへ―
 今週末の12日(土曜日)と13日(日曜日)は,添削講座を通じて知り合った合格者さんたちとの飲み会なので添削できないと思います.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
 現在受講されている方も,ぜひ合格していただいて,次回の飲み会への参加をお待ちしております.

建設一般 | 【2009-09-09(Wed) 20:14:40】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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