何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2009年10月
添削指導の筆記試験結果
 受講者全員から連絡が来ていないのですが,本日10月30日の更新(更新箇所は青文字表記)で,今年の添削指導結果は確定とします.受講者さんの個人情報に触れない範囲で,筆記試験の結果をお伝えしておきます.
 受講者さんの総数は47名,内訳は,建設部門(道路科目)34名,総監部門13名でした.

 まず,建設部門(道路科目)34名の結果を書きます.
 10名が筆記合格されました.受験地は,北海道,東京,大阪,福岡,仙台です.単純な合格率を算出すると,10/34=29.4%です.この分母の中には「添削料を払ったけどまったく勉強しなかった人」や「仕事の都合で勉強できなかった人」も含まれます.なお,受験を見送った人や失格者はいないと仮定しています.当たり前ですが,そのへんを考慮すると実質的な合格率は上がります.

 つぎに,総監部門13名の結果を書きます.
 7名が筆記合格されました.受験地は,北海道,東京,名古屋,仙台,広島,新潟です.単純な合格率を算出すると,7/13=53.8%です.建設部門と同様に,この分母の中には「添削の途中でリタイアした人」も含まれます.総監部門の場合,択一の出来も合否を左右するので,あんまり参考にならないかも.

 以下,今年の筆記試験結果を踏まえた私見です.

 建設部門(道路)については,建設一般で合否が分かれたのではないかと思っています.今年は,この人なら大丈夫だろう,という方の多くが残念な結果に……それが合格率に表れている感じ.試験官の当たりハズレがあるのは仕方ないんだけど,やはり素直に納得するのは難しい.その一方で,昨年一次試験をパスして,その勢いで二次試験の筆記をクリアした若手もおられます.
 今年の筆記合格率から考えると,口頭試験の合格率は厳しいものになる,と肝に銘じて準備しましょう.
  
 総監部門については,建設-道路科目の明暗が分かれました……皆さんの択一正解率も聞いているんだけど,受験地によって差があったような気がしないでもない.それ以外の選択科目(河川や港湾,鋼コンなど)については,概ね本人が想定された通りの結果だったようです.
 口頭試験は,例年通りの合格率だと思います.プレゼン能力も大切ですが,それより何より総監の頭になっているかどうか,これを確認しながら準備を進めましょう.

―平成22年(来年)度の添削受講について―
 すでに39名(建設部門33名,総監部門6名)の受講者さんを抱える状況になりました.
 昨年のように,筆記試験の結果発表日から2週間程度で締切るのはまずい,と思っているのですが,私の処理能力から考えると,今年も早い時期に受講を締切るかもしれません.申込みを考えている人は早めに決断?してください.

添削指導結果 | 【2009-10-28(Wed) 18:33:08】
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道路科目の筆記合格率
 昨年に引き続き,道路科目の筆記合格率を計算しておきます.ちなみに,受験率や受験地ごとの最終番号は仮定なので,この合格率はどこまで当てになるかわかりません.昨年の受験率は78%弱だから,今年も同様の受験率と仮定して考えてみます.
 申込者数(最終番号の合計)3,688*受験率0.78=受験者数2,877,
 合格者数520/受験者数2,877=筆記合格率18.1%(併願はカウントしていません).
 昨年の道路科目の筆記合格率は18.7%だったので,ほんの少し下がった程度です.この状況なら,昨年の口頭試験の合格率(78.4%)と同じ厳しさになると思います.受験地別では北海道と沖縄が厳しい数字……そのかわりに昨年厳しかった新潟や高松は上昇したようです.

 A:北海道…14.8%(293*0.78=229, 34/229=14.8%)
 B:東京……18.0%(932*0.78=727,131/727=18.0%)
 C:大阪……17.6%(577*0.78=450, 79/450=17.6%)
 D:福岡……16.8%(458*0.78=357, 60/357=16.8%)
 E:名古屋…20.8%(389*0.78=303, 63/303=20.8%)
 F:仙台……16.6%(271*0.78=211, 35/211=16.6%)
 G:沖縄…… 4.2%( 31*0.78= 24, 1/ 24= 4.2%)
 H:新潟……21.5%(101*0.78= 79, 17/ 79=21.5%)
 J:金沢……18.9%( 68*0.78= 53, 10/ 53=18.9%)
 K:広島……21.1%(224*0.78=175, 37/175=21.1%)
 L:高松……20.1%(191*0.78=149, 30/149=20.1%)
 M:横浜……19.3%(153*0.78=119, 23/119=19.3%)

 要望があったので,総監部門は建設-道路科目だけ計算してみます.
 総監部門申込者数(最終番号の合計)555*受験率0.78=受験者数433,
 合格者数138/受験者数433=筆記合格率31.9%(併願はカウントしていません).
 それにしても,筆記合格率31.9%という数字はかなり高いなぁ……口頭試験の合格率は低くなる予感.受験地別では大阪と福岡が極端に低い……母数が少ないにしても,こんなに開きが出るか?

 A:北海道…54.1%( 47*0.78= 37, 20/37=54.1%)
 B:東京……43.8%(164*0.78=128,56/128=43.8%)
 C:大阪……13.8%( 74*0.78= 58, 8/58=13.8%)
 D:福岡……10.5%( 49*0.78= 38, 4/38=10.5%)
 E:名古屋…31.9%( 60*0.78= 47, 15/47=31.9%)
 F:仙台……20.9%( 55*0.78= 43, 9/43=20.9%)
 G:沖縄……50.0%( 2*0.78= 2, 1/2=50.0%)
 H:新潟……40.0%( 19*0.78= 15, 6/15=40.0%)
 J:金沢……37.5%( 10*0.78= 8, 3/8=37.5%)
 K:広島……24.1%( 37*0.78= 29, 7/29=24.1%)
 L:高松……25.0%( 5*0.78= 4, 1/4=25.0%)
 M:横浜……30.8%( 33*0.78= 26, 8/26=30.8%)

 さて,私の添削指導のほうです.
 まだ結果の連絡は少ないのですが,午後4時時点で,建設部門6名,総監部門4名の受講者さんが合格しているようです(添削指導の筆記試験結果は,後日別の記事として報告します).
 今年は受験地による偏りはないと思っていたけど,総監部門はそうとも言えないようです.毎年のことながら優秀な方が涙を呑まれているし……どうしても試験官の当たり外れは避けられないなぁ?.朝方は低いと思っていた総監部門建設-道路科目の筆記合格率ですが,全体でみると高いようです…….

 残念な結果だった方は,気持ちを入替えて頑張っていきましょう.厳しい言い方になるかもしれませんが,いつまで引きずっても結果は変わりません.すでに来年の受験に向けて勉強を開始している人もいるし,今日の不合格と同時に添削受講を申込まれている人もおられるのですから.

日々寸感 | 【2009-10-27(Tue) 11:13:46】
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もうすぐ筆記の結果発表
 技術的体験論文の添削や口頭対策の質疑応答,来年度の受験に向けた論文添削など,相変らずバタバタしているのだが,さすがに筆記試験の結果発表日が近づくと落着かない.

 気になる筆記合格率は,建設部門(道路科目)は昨年の18.7%から若干下がって17%前後,総監部門(全科目平均)は昨年の19.1%から上がって22%前後で着地するんじゃないかな.個人的な意見だから,蓋を開けてみるまでわからないが…….
 余談になるが,総監部門の選択科目(建設-道路や建設-鋼コンなど)によって合格率に開きがあるような事態(合格者数を横並びにする人数調整?)は勘弁してもらいたい.そもそも総監部門の趣旨から考えると,選択科目の種類なんて評価に値しないと思うのだが.

 以下,今日公表された「平成21年度 技術士第二次試験筆記試験合格発表について:PDFファイル」を一部転載,ちょっと加筆コメントしておきます.

文部科学省(10月27日 掲載予定:時間未定
 ⇒こっちも午前9時頃掲載か?お昼前まで焦らされるかも…….
http://www.mext.go.jp
http://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html
 ⇒例年下段側が掲載場所になります.
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/sonota/1285946.htm
 ⇒こちらが早いようです.
日本技術士会(10月27日 午前9時より掲載予定
 ⇒おいおい今年は午前5時じゃないのか…….
http://www.engineer.or.jp
http://www.engineer.or.jp/examination_center/index.html
 ⇒例年下段側が掲載場所になります.
※発表日の朝9時過ぎから昼頃まではつながりにくい状況が予想されます。
 ⇒本当に朝9時発表だったら,昨年のようにサーバーダウンの可能性が高いな…….

●合否通知書の送付
 受験者に対し、合否通知書により成績及び筆記試験の結果を通知します。
 なお、合格者に対しては、口頭試験の日程等調整のため発送が発表日より1週間程度、遅れる予定です。

―平成21年(今年)度の受講者さんへのお願い―
 受験番号しか掲載されないので,私のほうでは受講者さんの合否がつかめません.したがって,結果はメールで知らせていただきたいと思います.

日々寸感 | 【2009-10-22(Thu) 20:12:26】
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事務連絡
 「一次試験択一式問題の正答」が公式発表されたようです.合格された皆さん,おめでとうございます!
 一次試験の合格だけで満足されている方はいないと思うので,今日は祝杯を挙げるにしても,次の目標である二次試験へと軸足を切り替えてください.のんびりと何年か期間を空けてから二次試験にチャレンジするのではなく,この勢いのまま二次試験に突入したほうが楽だと思います.そんな悠長なことを言っている世情でもないですし…….

 一次試験は自己採点で合否がわかるので,さきほど二次試験の添削受講申込みに関する問合せがありました.来年度の二次試験(筆記)まで10ヶ月を切っているわけですから,「ちょっと早すぎるかなぁ?」,と感じるぐらいのアクションでよいと思います.なお,申込みについては,こちらのページを読まれたうえで「申込みフォーム」からお願いします.
 くれぐれも,以下の合否決定基準に達していることを確認してから,お申込みください.

平成21年度技術士試験の合否決定基準は、次のとおりとする。
? 第一次試験
 合格適格者は、適性科目、共通科目、基礎科目及び専門科目(免除される試験科目を除く。)について、次に掲げる全ての要件を満たす者とする。
1.適性科目の得点が50%以上であること。
2.共通科目として選択する2科目の各々について、得点がその科目の平均点以上であること。
3.基礎科目及び専門科目の各々の得点が40%以上、かつ基礎科目及び専門科目の合計得点が50%以上であること。
  基礎科目を免除される者については、専門科目の得点が50%以上であること。



日々寸感 | 【2009-10-19(Mon) 10:24:53】
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ときには潔く
 ここ最近,来年度の受験に向けた論文と,今年度提出する(予定の)技術的体験論文,これら両方の添削に追われています.本業のほうは,災害査定設計で温存しておいた(手が回らず止めていた)詳細設計をバタバタと進めている感じ…….

 技術的体験論文の添削は,受講者さん全員がスムーズに進んでいるわけではなく,詳述業務を抜本的に見直しているケースも結構あります.
 択一問題と一緒で,体験論文に書く業務を2つに絞るところまでは比較的簡単だと思う.それら2つのうち,どっちを詳述業務にするかが悩ましい.課題や問題点,課題解決策に対する論理的な整合性ができているのは,悩む以前の話ですが.

 2つの業務を,A業務とB業務としよう.たとえA業務を詳述として仕上げていたとしても,面接での受け答え(ツッコミへの回答)が難しいと感じるのなら,A業務は潔く捨てて略記に回す.そして,B業務の詳述を新たに書き始める.それぐらいの心構えで準備したほうがよい.
 A業務を詳述するために,時間をかけて図表を作ったり,文章を何度も修正したりして,苦労したのは痛いほどわかる,わかるんだけど潔く捨てる.いつまでたってもアピールポイントが煮詰まらない,ちょっと意地悪なツッコミをされると回答に窮してしまう……などなど,こうした状況に陥っているようなら,潔く捨てる.その潔さが大事かなと.

 現行試験制度の口頭試験合格率は低い.つまり,侮っていたら自分も不合格にされてしまうわけだ.面接当日の質疑応答に失敗してから,あれを詳述にしておけばよかった……などと後悔したのでは遅い.やり直しはできないのである.
 いくら提出する体験論文の文面がよくても,面接で試験官を納得させてはじめて合格になるわけだ.自分でも自信がないものを,納得させることができるだろうか?その詳述業務で自信が持てるのか,今一度考えてみてほしい(まわりの意見を聞くことも大切です).

 ついでに,想定質疑を準備されている方への注意点も.
 長時間かけて練り上げた技術的体験論文は,『厳密かつ正確な論理展開』で書かれている.しかし,口頭試験では,短時間で試験官を納得させることが求められる.つまり,些細な点を端折った『単純明解な論理展開』が求められるわけです.
 いつになったら質問に対する回答を答えてくれるの?みたいな前置きの長い説明や,聞かれてもいない些細な数字を必死になって説明しても,単純明解な論理展開とは言えません.聞かれたことだけをコンパクトに答える,その出来次第で合否は決まるんだから,回答を要約する癖を今から養っておきましょう.

―今日のことわざ―
迷わんよりは問え


日々寸感 | 【2009-10-09(Fri) 12:39:00】
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難題山積
 今年口頭試験を受ける(予定の?)方は,さまざまな公共事業の必要性について,自分なりの考えを整理しておきましょう.ちょっと気の毒なぐらい,あれやこれやと問題が山積していますが,それも試練だと思って筆記結果発表日までを有意義に過ごしてください.

 昨日,「鞆の浦埋立高架事業」に関する埋立免許交付の差止めを命じた判決があった.
 騒音や振動,大気汚染などの環境影響評価と違って,景観は客観的な評価が難しい.仮想市場法(CVM)というアンケート手法は,調査時点における(近視眼的な)民意は反映できるが,本来公共事業が有すべき中長期的な視点まで網羅しきれていない.つまり,景観の価値を客観的に判断する手法は開発途上ということ.
 「埋立や架橋の必要性,公共性の根拠に関する調査や検討が不十分」という司法判断も,どこまで根拠付けすれば納得してもらえるのか,という新たな難題を突き付けられた感じ.

 こうした状況下で(訴訟にならないような)民意を得るためには,事業の計画段階から住民参加を実施すべき,ということになる.しかし,観る人によってどの景観が利益に値するか,という主観は異なるし,もっと大きく言うと人それぞれ思想(人生観)も違うんだから,早い段階から住民参加すれば万事丸く収まるわけじゃない.

 万葉集に詠まれた景勝地で、映画「崖(がけ)の上のポニョ」の舞台になったとされる広島県福山市の鞆(とも)の浦で、県と市が進める埋め立て・架橋事業をめぐり、反対する住民ら159人が県知事を相手取り、埋め立て免許の交付の差し止めを求めた訴訟の判決が1日、広島地裁であった。……中略……

 判決骨子
▽広島県知事は、県及び福山市に対し、公有水面の埋め立ての免許を交付してはならない
鞆の景観は美しいだけでなく、歴史的、文化的価値を有する国民の財産である。近接する地域の人の景観利益は法律上、保護に値する
▽事業者が主張する埋め立て、架橋の必要性、公共性の根拠は、調査、検討が不十分で、合理性を欠く
 「YOMIURI ONLINE 2009年10月1日」

 話はガラッと変わるが,多くの方が無駄な空港だらけと感じているのではないだろうか.
 かなり極端な数字かもしれないが,羽田や成田,関西,中部,新千歳,那覇など経済産業活動に必要な空港は10程度,離島などシビルミニマムとして必要なのが20程度で,残りは政治路線絡み??日本全国には90を超える空港があるらしいが,あきらかに造りすぎた.
 ハブ空港……と今さら嘆いても仕方ない.空港こそ「選択と集中」で整備すべきだった.

 ただでさえ地方空港は赤字が多いのに,政治路線を止めたい……とつぶやいているJALが定期便を減らしたら,存続は難しいんじゃないか.もし地方分権になれば,東京?地方便を飛ばすための空港,この役目も終わるのではないかと.
 とは言うものの,空港の廃止も一筋縄ではいかない.近隣の空港が温存されてオラが街の空港だけ廃止になるのか?観光立国を目指しているのにオラが街の空港を廃止するのか?などなど,いろんな反論が目に浮かぶ.

 いけいけドンドンの豊かな時代は終わった.それは確かだが,なんでもかんでもハードランディングでは軋轢ばかりが生じてしまう.ハチャメチャな数値目標を掲げた温暖化対策と高速道路の無料化,円高容認発言と観光産業の育成など……どう考えても無理矢理も多い.公共事業の削減で捻出される子供手当は雇用を生むわけじゃないことも肝に銘じて,有効な内需主導策を打出してほしい.

―今日のことわざ―
切る手遅かれ


建設一般 | 【2009-10-02(Fri) 19:28:19】
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建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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