何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2010年01月
正しい施策
 あらゆる施策は選択であり,限られた財源で実施するんだから,国民誰もに対して正しい施策はありえない.民主党は八方美人になろうとするから「つじつま」が合わなくなる.

 よくある話だが,2車線を4車線に拡幅して中央分離帯を設置すると,客の流れが激変して沿道商店は大打撃を受けることになる.交通安全という意味では正しい施策だが,経営者にとっては死活問題となる.バイパス事業でも“客を取った取られた”という同様の「もめごと」が起きる.こうした相反事項に悩まされている発注者の方は多いと思う.
 高速道路無料化についても,CO2排出量の増加や公共交通機関への影響が……というコンフリクトを先送りしているようでは,いつまでたっても前には進まない.本気で無料化する気があるのなら,民主党は一線を越えていかなきゃいけない.

 6月をめどに実験的に始める高速道路無料化の対象は全国で35区間前後になることが29日、明らかになった。前原誠司国土交通相ら国交省政務三役が方針を固めた。交通量が少ない地方部の2車線区間を中心に最終的に決定する。

 これまでの調整では北海道横断道、日本海沿岸東北道、山陰道、東九州道、沖縄道の一部区間での実施が固まった。このほか関東と四国にある路線の一部区間も対象に挙がっているという。
 一方、フェリーなどへの影響が大きい本州四国連絡道路と、交通量の多い東名高速、名神高速などネットワークの骨格となる道路は対象外とする。また首都高速や阪神高速については前原氏が有料を維持すると明言している。

 2010年度予算で無料化に充てる予算は1千億円。具体的な区間や無料化の期間は、前原氏が2月2日に発表する予定。
 無料化以外の区間では走行距離に応じて支払う現行の料金制度を見直し、「普通車2千円、軽自動車千円」などと走行距離が長くても一定以上の通行料を徴収しない上限料金制を導入する方向で検討を進めており、制度が固まった段階で別途発表される見通し。
 「共同通信 2010年1月30日」

 そもそも論になるかもしれないが,タイムイズマネーという論理で運営される高速道路,その利用目的は税金で補填されるほど公共的なものなのか.
 人命救助や救援物資などの緊急輸送で高速道路を利用した場合,これらへの税金投入に異論はないだろう.しかし,ショッピングや観光など,個人的な嗜好で高速道路を利用したときに享受する利便性,これを賄うために税金を投入していいんだろうか.
 それなら,新幹線の特急料金を税金で補填するのと同じことじゃないか.こっちのほうが,自動車を持っていない納税者との公平性は保たれていると思うのだが……まー,大企業を助けるエコポイントが横行している状況を見ていると,何でも「あり」なのかもしれない.

 北海道横断道,日本海沿岸東北道,山陰道,東九州道,沖縄道の一部区間での実施ということは,大臣の大好きな観光という要素も考えているんだろうなぁ?.無料化されたら一度は観光客が訪れてくれるかもしれないが,彼らを魅了する「何か」がないとリピーターになることはない.「何か」は簡単に見出せるものじゃないし,安いというだけで魅力を感じてくれるほど観光客は甘くないと思う.

―今日のことわざ―
一枚の紙にも裏表


道路科目 | 【2010-01-30(Sat) 12:33:36】
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総監部門のグラフ
 総監部門のグラフも示してほしいという要望が多かったので,バタバタしながら作ってみました.どこのコンサルも一緒だと思いますが,今年度は抱えている業務が多いので,ブログの更新もいっぱいいっぱいの状態です.
 建設部門同様,多くを語らなくても,グラフを見れば言いたいことがわかってもらえるでしょう.とは言いながら,平成21年度は想定問題を1問も提出せず,筆記合格された受講者さんもいました.正直なところ,これじゃ良い先例にならないんだけど……何事も結果オーライということで.

 模擬面接で当人とお会いしたのですが,想定問題は1問も提出しなかったけど,“制覇する道標”だけは何度も読み返したと強調されていました.私に対する気遣いと思っていたのですが,口頭試験の再現を見たら「本当に読み込んでいる」印象を受けました.それぐらいアタマの中に“制覇する道標”の根幹部分が記憶されていて,それに準じた受け答えができていた感じ.

 総監部門の場合,受講者さんの数(母数)が少ないので,グラフに明確な傾向は見えませんが,ある程度努力に準じた結果になっているんじゃないでしょうか.
 ちょっと残念な点は,同じ総監部門でも選択科目が道路の場合,極端に厳しい結果だったことです.このグラフでは選択科目ごとの合格率まで読み取れませんが,道路科目で総監受験される方は心しておく必要があると思います.それにしても,選択科目によって難易度が異なるのは,総監の趣旨としてどうなんだろうか?
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―今日のことわざ―
門前の小僧,習わぬ経を読む


総合技術監理 | 【2010-01-22(Fri) 19:53:53】
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建設部門のグラフ
 昨年の記事「またしてもグラフでも」を更新しました.毎度のことながら,多くを語らなくても,グラフを見れば言いたいことがわかってもらえると思う.
 「想定問題を75%以上こなせば50%以上の合格率」は変わらない.これを70%程度には引上げたいと思っているんだが……平成21年度は64%なので少し近づいたかも.
 毎回書いているけど,やはり想定問題を75%以上こなすぐらいは勉強しないと,技術士試験の勉強をしたことにはならないのかもしれない.資料を集めるだけで受かる試験ではないということなんでしょう.

 道路科目の場合,選択問題の範囲が広いので,想定問題を全部(100%)こなすのは正直しんどい.だけど,想定問題を75%以上こなせばグッと合格率は上がります.つまり,自分が不得手とする選択問題は捨ててもいいけど,それ以外の問題は確実にこなしたほうがよいということ.
 まったく手つかずの人もおられますが,とりあえず一歩踏み出してみましょう.踏み出さないと何も始まりません.
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―今日のことわざ―
物は試し


道路科目 | 【2010-01-16(Sat) 19:44:36】
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リスク保有
 口頭試験の真っ最中ですが,たまには総監の話題でも.
 多くの受験者が勘違いしていると思うんですが,“リスク保有は何もしないこと”と短絡的に決めつけないほうがよいと思います.
 参考として,(財)日本規格協会から「リスクマネジメント:JSQC選書8」が昨年10月に発行されているので,それを一部抜粋しておきます.なお,執筆者は青本を作った三菱総研の方ですから,青本も同様の見解と考えてよいと思います.

 特に“保有”の概念は正しく理解する必要がある.リスク評価の結果,“そのリスクについては,既存の管理策を維持する以外は何の対応もとらない”という意思決定が行われることもある.このように“保有”とは,単に何もしないことではなく,新たな対策は打たないということを積極的に判断することであり,常に監視の対象となっていることを理解する必要がある.

 重要なことは,リスクを保有するという判断を行うことである.そのままにしておくという状況は同じでも,意思をもって保有することと,そうでないのとでは,そのリスクが顕在化した場合の危機管理の対応への移行等において,大きな差異が発生することとなる.

 野口和彦(2009) 『リスクマネジメント』(JSQC選書8) 日本規格協会 p.88,p.121

 それにしても,筆記試験は最新情報で出題するけど,皆さんは古い情報の青本で勉強してください……という姿勢はまずいと思うのだが.毎年の更新は無理だとしても,せめて3年周期で改訂したらどうだろうか.
 昨年11月にISO 31000が発行されて,リスク移転はリスク共有(分担)という表現に変更されたらしい.リスク移転では組織の責任が無くなるような印象を与えるから……という変更理由のようだが,それより何より青本の記述は誤解を招きやすいんだから,リスクマネジメントの部分は一新してもいいんじゃないかな?

 Amazon:リスクマネジメント(JSQC選書8):野口和彦(著) 日本品質管理学会(監修)
 青本のリスクマネジメントがわかりにくいと感じている方は,せひ一読してみてください.この書籍の図では,青本の図5-3や図5-4の整合性も取れているし,リスクマネジメントの概念をつかむには適していると思います.

―受講者さんへの確認依頼―
 現時点で,建設部門は専門想定問題その8,建設一般その2まで「配信済み」です.総監部門は想定問題その7まで「配信済み」です.なお,「制覇する道標」は,建設部門12月23日付,総監部門12月29日付が最新版です.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれているかもしれないので.

総合技術監理 | 【2010-01-10(Sun) 15:02:23】
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験を担ぐ
 あけましておめでとうございます.
 
 新年早々ですが,例年筆記試験のときに掲載している『祭りのはっぴ』です.季節的には時期外れですが,間違って掲載したわけではありません.
 口頭試験を控えている受講者さんから要望があり,「これを見てから出陣したい」とのことなので,忘れないうちにアップしておきます.要望では「担げるものはなんでも担ぎたい」と書かれていましたが,これが受験者の正直な気持ちではないでしょうか.
 あと少しの期間,頑張ってほしいと思います.
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 私のほうは,今年コンクリート診断士を受ける予定です.今までは「受けなきゃいけないと思っているんだけど,講習会の申込みを忘れていて……」と上手に逃げていたが,今度ばかりは捕まってしまったようだ.
 昨年の模擬面接でお会いした受講者OBさん,それも複数名から,「私も受けるので一緒に受けましょう」と優しい勧誘を受けたんだけど,それは表向きであって「一緒に苦労しましょう」これがみんなの本音だと思う…….

 受講者OBさんは皆さん,段取りがいいというか,先回りが巧みというか,矢継ぎ早に「絶対コン診の受験を忘れさせないぞ!」という強い意志がひしひしと伝わってきています.
 私の逃げ口実を先回り?して,発表直後にコン診講習会のPDFが送られてきたし,年賀状のなかには「受講申込みは1月6日ですよ」と念押しされているものもありました.「絶対逃がさない!」という大物釣りと勘違いしているような……まるで「松方弘樹・世界を釣る!」みたいな感じ.
 今年度は業務を目一杯抱え込んでいるので,とりあえず年度末の納品が終わってから,ボチボチ受験勉強も進めようかな.

―今日のことわざ―
騎虎の勢い


日々寸感 | 【2010-01-02(Sat) 14:47:12】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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