何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2010年06月
国土交通省政策集2010
 筆記試験まで2ヶ月を切った時期になって,国交省から似たような資料が乱発されている.すでに作成済の試験問題が“どこまで最新事情を反映しているか”は不明だが,一通り資料には目を通しておきましょう.
 昨日公表された政策集(PDF:国土交通省政策集2010)も,“集”と銘打っただけあって,施策のオンパレードになっています.国土交通省成長戦略(PDF:国土交通省成長戦略)や国土交通白書(案)(PDF:国土交通白書(案)),これらと補完的に眺めればよいと思います.

「国土交通省政策集2010」策定の意義
・政権交代後、国土交通行政を大胆に転換するべく国土交通省が大きく舵を切ってから初めて作成する重要政策集。国土交通政策全般の目指すべき方向性を示すとともに、特に今年度から来年度にかけて、重点的に取り組もうとしている具体的な政策を網羅。
・国土交通省の重要政策を「?.国土交通行政の大変革」「?.環境・暮らし関連政策」「?.安全・安心、セーフティネット関連政策」の3本柱で体系的に整理。
・5月17日に国土交通省成長戦略会議からいただいた「国際展開・官民連携」「航空」「観光」「住宅・都市」「海洋」の5分野に係る提言については、国土交通省の政策として、しっかりと取り込み
今後、本政策集2010の実現を図る観点から、平成23年度概算要求、税制要望、法令改正等に取り組む。

社会資本整備重点計画の見直し

・「できるだけダムにたよらない治水」「高速道路整備のあり方に関する検討」「港湾の選択と集中」など昨年9月の政権交代後、事業分野別に進めてきた公共事業の抜本的見直しの集大成として、「社会資本整備重点計画」を抜本的に見直し、真に必要な社会資本のグランドデザインを提示する。

 ゆっくり時間が取れないので,パラパラと飛ばし読みした感想を.
 「財政に頼らない成長」や「コンクリートから人へ」をアピールしているが,平成21年3月に策定された「社会資本整備重点計画を抜本的に見直し」って,いくらなんでも早過ぎるんじゃないか……中身は自民党政権のときと大して変わらないのに.
 おまけに「事業分野別に進めてきた公共事業の抜本的見直しの集大成」と言われても,今さら何を集大成するんだろうか……「真に必要な」とか「グランドデザイン」という語句なんて昔のままだと思うんだけど.

参考ホームページ:国土交通省政策集2010

―今日のことわざ―
大同小異


建設一般 | 【2010-06-23(Wed) 11:09:19】
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平成21年度国土交通白書(案)
 国土交通省政策会議分科会のホームページに国土交通白書(案)が示されている.配布資料には(案)と書かれているものの,「国土交通白書2010 平成21年度年次報告」はこれで決まりなんだろう.平成22年交通安全白書も公表されているので,道路科目で受験される方は一読しておけばよい.
 ざっと目を通したが,昨年同様,今回の白書も総花的な内容だった.第?部は経済財政白書と変わんない状況というか,扱っている内容が広すぎて集約できていない感じ.技術士試験で言えば,結局何が言いたいのか,論点が定まらない論文みたい.

第?部 転換期を迎えている地域・社会と国土交通行政
第1章 なにが変化しているのか
 第1節 変貌する経済社会
 第2節 変わりつつある地域
 第3節 変化する人々の生活と意識
第2章 今後の地域・社会において求められるもの
 第1節 人口減少を踏まえた社会の再構築
 第2節 少子高齢化する社会への対応
 第3節 新たな価値の発見と魅力の創造
第3章 なにをするのか

 取ってつけたように,国土交通省成長戦略(PDF:国土交通省成長戦略)を書いてある状況から考えると,ずいぶん前から第?部は周到に準備されていたんだろう.“第?部国土交通行政の動向”は毎度似たようなものだ.
 第?部は「転換期」を強調しているが,過去の白書で使い倒されたキーワードなんだけどなぁ……困ったときの「転換期」頼みか.「転換期」を強調すれば,国の方向性(ビジョン)を示せていない「混乱期」まで正当化されるわけじゃないんだが.

 「行政だけではない多様な主体がともにアイデアをだしあい,協力して取り組んでいく必要がある」とか「困難なことを逆手にとって新しい魅力を見いだせれば,さらに価値は広がる」……など,耳触りのよい文章が乱発されているけど,机上の空論に終始していると言うか,やたら他人任せ(責任放棄?)の印象を受けてしまう.行政として実現性を担保する必要があるんじゃないかな?

 巷のエコノミスト同様,誰もが知っている現状や課題までは詳細に書かれているが,じゃあどうするのか?という肝心なところで尻つぼみになっている……「解決の糸口が見えない」と国民が嘆くのは仕方ないと思うが,国も一緒になって手をこまねいているようではいけない.
 とやかく書いたが,白書の内容から建設一般の出題を推測するのは難しい.受験者の方は「あれだこれだ」と強引に予想するのではなく,ある程度最近の時事も含めて,幅広く勉強しておくのがよいと思います.

PDF:国土交通白書(案)概要
PDF:国土交通白書(案)

―今日のことわざ―
大向こうを唸らせる


建設一般 | 【2010-06-19(Sat) 08:30:21】
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平成22年度出題予想(専門)
 今年も主要項目だけを列記してみます.
 政権交代のおかげで道路分野のトピックスも見えず,今年度は何が出題されるか,読みにくい状況です.こんなときだからこそ,道路土工や舗装など,国交省の施策と関連性が低い選択問題を勉強しておくべきでしょう.方向性が定まらないとは言え,高速道路関連は準備しておく価値があるかも.
 これらはあくまで私の予想なので,最終的な判断は自己責任でお願いします.なお,添削を受講されている方には,すでに想定問題として配布してあるものばかりです.
 必須問題と選択問題の道路計画,これらの区別は難しいんだけど,あえて予想するなら,こんな感じかなと…….
 
 ―凡例―
★★★・・・本命
★★☆・・・微妙
★☆☆・・・大穴


―必須問題―

1.人間重視★★★

 「コンクリートから人へ」という流行語から考えると,この内容は用意しておくべきです.

2.道路防災★★★

 防災イコール地震対策ではなく,都市型水害など幅広い災害に対して論じられるように.

―選択問題―

1.プライオリティ・スピーディー★★☆

 今年も外せないテーマです.

2.観光立国関連★★☆

 観光地に至るまでの対策と観光地内における対策,両面から考えておけばよいのでは?

3.環境負荷を軽減する舗装★★☆

 毎年恒例になってきたが,そろそろ出るんじゃないかな?

4.改訂された土工指針関連★★★

 斜面崩壊や地すべり,盛土崩壊など,改訂された土工指針絡みの出題になるのでは?

5.スマートウェイ★☆☆

 今年度の大穴……としか言えません.

―今日のことわざ―
当て事と越中褌は向こうから外れる
(これも例年と同じだが)

出題予想 | 【2010-06-17(Thu) 12:35:37】
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平成22年度出題予想(建設一般)
 今年度の出題予想も,設問の文章まで公開するのではなく,キーワード的なものに留めておきます.最近,書籍に限らず,ブログなどのウェブ上でも予想問題が掲載されているから,キーワード程度の公開なら受講者さんも納得してくれると思う.
 なお,添削を受講されている方には,すでに想定問題として配布してあるものばかりです.
 これらは,あくまで私の予想なので,最終的な判断は自己責任でお願いします.

 ―凡例―
★★★・・・本命
★★☆・・・微妙
★☆☆・・・大穴


1.「防災」★★★
 ここ最近,海外で多大な被害を出した地震が相次いだので,これは外せないかなと.あくまで「建設」部門の試験ですから,耳触りのよいソフト施策を偏重しすぎないように.

2.「観光立国」★★☆
 そろそろ出題されてもよいかなと.いくら道路が自分の専門分野であっても,その分野ばかり必死になって書くのではなく,幅広い技術分野から記述しましょう.

3.「グローバル化・国際展開」★★☆
 観光立国と重複する側面もありますが,要は成長戦略です.設問次第ですが,インフラの海外輸出やPPP/PFIなども盛込みたいところ.

4.「品質確保・技術力の維持および向上」★★☆
 平成19年度以降出題されているコテコテの社会資本整備じゃない設問です.これだけ連続して類題が出題されると,準備しないわけにはいかないでしょうね.

 今年は何が出るか予想しにくい状況ですから,大穴は無しとしました.低炭素・循環型・自然共生を網羅する持続可能な社会や,VFM最大化も捨て難いんだけど……とにかく,満遍なく勉強しておきましょう.
 毎度のことだけど,「あれもこれも」と予想し始めたら切がない……最終的には自己責任で取捨選択するしかないと思う.

―今日のことわざ―
備えあれば憂いなし
(毎年恒例だが……)

出題予想 | 【2010-06-11(Fri) 14:36:19】
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鳩山イニシアチブ
 政局も忙しいようですが,私も本業の設計業務がバタバタしています.
 この時期は少しのんびり過ごしたいんだけど,やたらと測量成果の上がりが早い……張り切ってくれるのはありがたいんだが.概略設計業務のほうも,(発注者の都合で)実測図面を渡されたんじゃ,いい加減な線形が書けないし,取合いもごまかせないというか…….

 ハトが飛んでいってしまった.短命内閣になると思っていたが,ここまで失望させてくれた総理は初めてかもしれない.次期首相はお遍路さんらしいが,誰が選挙の顔になっても民主党への信用は簡単に戻って来ないと思う……また巡業に行く羽目にならなければよいが.
 “2020年までに1990年比で温室効果ガスを25%削減する”目標が盛込まれた「地球温暖化対策基本法案」は廃案になりそう.国際社会は国益を奪い合うパワーゲームが展開されているんだから,「2020年25%減」という数値目標も白紙に戻すべきじゃないか……ハチャメチャな数値目標を置き土産にすることも「鳩山イニシアチブ」の一環だったのか?

 鳩山由紀夫首相の退陣により、16日までの今国会中の法案審議が困難になった。混乱の原因をつくった与党は採決の強行もしづらく、与党が「参院選への成果に」と成立を急いでいた郵政改革法案は見通しが立たず、政府提出法案(閣法)の多くが廃案や継続審議となる見通しだ。
 新首相による衆参両院本会議での所信表明演説と各党の代表質問には、順調に進んでも来週いっぱいかかる。会期を延長しなければ法案審議に残されるのは再来週の3日間だけ。成立までこぎ着けられそうなのは、すでに一定時間の審議を終え、野党も採決に応じる法案に限られそうだ。

 影響は郵政改革法案に限らない。温室効果ガス排出量削減の中期目標を記した地球温暖化対策基本法案、官邸主導人事を目指す国家公務員法改正案は廃案となる見通しだ。いずれも衆院での採決強行を経て参院に送付済みだが、参院で採決できなければ、今国会では参院選が控えているため、慣例で廃案となる。

 一方、衆院で審議中の法案は、手続きをへて継続審議となる。製造業派遣を原則禁止する労働者派遣法改正案、経済・財政政策の司令塔となる国家戦略局を設ける政治主導確立法案、国が自治体の仕事を縛る「義務づけ」を見直す地域主権改革推進法案(参院先議)などがこれにあたる。……以下,省略……
 「asahi.com 2010年6月3日」

 “地球を守る私たちの責任と約束―チャレンジ25―”というサブタイトルを掲げた「平成22年版環境・循環型社会・生物多様性白書」の立場がないんじゃないか……この法案の成立を前提とした環境省も頭を抱えているはず.
 これだけ政局が不安定な状態だと,今年10月名古屋で開かれる「生物多様性条約第10回締約国会議:COP10」でも日本がリーダーシップを発揮する形にはならないと思う.残念ながら,生態系保全の新たな世界共通目標を取りまとめる能力はないだろう.当然,参加各国も民主党政権の基盤は弱体化したとみて,日本の要求は簡単に飲まない(いわゆる様子見姿勢を崩さない)だろうし.

 昨年度の建設一般が低炭素社会だったので,今年度は温暖化対策オンリーで出題される可能性は低いはず.もし環境関連が出題されても,低炭素社会・循環型社会・自然共生社会をワンセットで論じさせる内容になるんじゃないかな.
 もし技術士試験の論文で「2020年25%減」を書く必要性に迫られたら,昨年9月の国連気候変動首脳会合(気候変動サミット)で国際公約した,という形で記述すればよい.これを実現できる道筋はまったく見えないが,そう書くしかないと思う.

―今日のことわざ―
坊主丸儲け


建設一般 | 【2010-06-03(Thu) 18:28:45】
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建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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