何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2010年10月
(事務連絡)論文添削について
 11月7日加筆
 技術的体験論文の添削が佳境を迎えています(細部の微調整をしているケースが大半ですけど).一方で,今日になって受講者さんから“筆記合格”の知らせが届きました(添削指導の筆記試験結果に緑文字で追記)……今週の木曜日(体験論文の提出締切日)まではブログ更新できないと思います.


―平成23年(来年)度の添削受講について―
 論文添削の受講申込みは,建設部門(道路)と総監部門,どちらも11月3日の水曜日:祝日(文化の日)で締切します.年々締切は早くなっています(結果発表日から6日間?)が,私の処理能力から考えると,無尽蔵に受講者さんを増やせないので,ご了承願います.
 すでに受入れ枠は限界に近づいていますから,今後の申込みについてはお断りする可能性もあります(先着順です).申込みについては,建設部門(道路)の論文添削についてあるいは総合技術監理部門(建設)の論文添削についてを読まれたうえで「申込みフォーム」からお願いします.

 なお,私としては,これまでの受講者さんを優先的に引き受けるつもりです.これまでの受講者さんが再チャレンジを希望される場合などは,締切後でも結構ですから,私宛に直接メールしてほしいと思います.

日々寸感 | 【2010-10-31(Sun) 22:38:32】
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添削指導の筆記試験結果
 受講者全員から連絡が来ていないのですが,本日10月31日の更新(更新箇所は青文字表記)で,今年の添削指導結果は確定とします(11月7日加筆修正:緑文字表記)受講者さんの個人情報に触れない範囲で,筆記試験の結果をお伝えしておきます.
 受講者さんの総数は54名,内訳は,建設部門(道路科目)39名,総監部門15名でした.

 まず,建設部門(道路科目)39名の結果を書きます.
 13名が筆記合格されました.受験地は,北海道,東京,大阪,福岡,仙台,広島,横浜です.単純な合格率を算出すると,13/39=33.3%です.この分母の中には「添削料を払ったけどまったく勉強しなかった人」や「仕事の都合で勉強できなかった人」も含まれます.なお,受験を見送った人や失格者はいないと仮定しています.当たり前ですが,そのへんを考慮すると実質的な合格率は上がります.

 つぎに,総監部門15名の結果を書きます.
 7名が筆記合格されました.受験地は,東京,大阪,名古屋,仙台,高松です.単純な合格率を算出すると,7/15=46.7%です.建設部門と同様に,この分母の中には「添削の途中でリタイアした人」も含まれます.総監部門の場合,択一の出来も合否を左右するので,あんまり参考にならないかも.

 以下,今年の筆記試験結果を踏まえた私見です.

 建設部門(道路)については,案外,建設一般で合否が分かれたのではないかと思っています.多くの受験者が自然災害を選択したので,相対評価が厳しくなったのかなと…….試験官の当たりハズレがあるのは仕方ないんだけど,受講者さん全体のレベルを把握している私としては,素直に納得できない部分もある.その一方で,定年間近の受講者さんが奮起して合格されています.
 今年の筆記合格率から考えると,口頭試験の合格率は昨年並み(昨年85.5%,一昨年78.4%)だと思いますが,入念な準備が必要なことに変わりはありません.
  
 総監部門については,受験者全体の合格率が一気に下がりました(受講者さんの合格率も昨年度から低下).やはり記述式の評価が芳しくなかったのだろうなぁ……ほんと総監部門は年々難しくなっています.部門設立当初の難易度とは雲泥の差です.
 口頭試験は,例年通りの合格率(昨年82.7%,一昨年82.6%)だと思います.プレゼン能力も大切ですが,それより何より総監の頭になっているかどうか,これを確認しながら準備を進めましょう.

―平成23年(来年)度の添削受講について―
 すでに49名(建設部門41名,総監部門8名)の受講者さんを抱える状況になりました.
 昨年のように,筆記試験の結果発表日から10日間で締切るのはまずい,と思っているのですが,私の処理能力から考えると50名程度が限界だと思うので,今年も早い時期に受講を締切します.るかもしれません.申込みを考えている人は早めに決断?してください.
 添削指導の申込みについては,「建設部門(道路)の論文添削について」あるいは「総合技術監理部門(建設)の論文添削について」を読まれたうえで「申込みフォーム」からお願いします.

添削指導結果 | 【2010-10-29(Fri) 21:07:31】
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道路科目の筆記合格率
 昨年に引き続き,道路科目の筆記合格率を計算しておきます.ちなみに,受験率や受験地ごとの最終番号は仮定なので,この合格率はどこまで当てになるかわかりません.昨年の受験率は78.2%だから,今年も同様の受験率(78%)と仮定して考えてみます.
 申込者数(最終番号の合計)3,635*受験率0.78=受験者数2,835,
 合格者数515/受験者数2,835=筆記合格率18.2%(併願はカウントしていません).
 昨年の道路科目の筆記合格率は17.8%だったので,ほぼ同じと考えてよいと思います.口頭試験の難易度も,昨年の合格率(85.5%)と同じぐらいか.受験地別では昨年同様に沖縄が厳しい数字……そのかわりに昨年厳しかった北海道は上昇したようです.

 A:北海道…18.9%(305*0.78=238, 45/238=18.9%)
 B:東京……16.1%(965*0.78=753,121/753=16.1%)
 C:大阪……16.5%(568*0.78=443, 73/443=16.5%)
 D:福岡……16.7%(438*0.78=342, 57/342=16.7%)
 E:名古屋…20.6%(361*0.78=282, 58/282=20.6%)
 F:仙台……20.6%(249*0.78=194, 40/194=20.6%)
 G:沖縄…… 4.2%( 31*0.78= 24, 1/ 24= 4.2%)⇒昨年の受験者数で概算
 H:新潟……25.9%( 74*0.78= 58, 15/ 58=25.9%)
 J:金沢……18.2%( 84*0.78= 66, 12/ 66=18.2%)
 K:広島……21.4%(215*0.78=168, 36/168=21.4%)
 L:高松……20.1%(185*0.78=144, 29/144=20.1%)
 M:横浜……22.4%(160*0.78=125, 28/125=22.4%)

 総監部門は建設-道路科目だけ計算してみます.昨年の受験率は76.1%だから,今年も同様の受験率(76%)と仮定して考えてみます.
 総監部門申込者数(最終番号の合計)642*受験率0.76=受験者数488,
 合格者数91/受験者数488=筆記合格率18.6%(併願はカウントしていません).
 昨年から筆記合格率が一気に下がった……今年は記述式でつまづいた受験者が多いんでしょうね.口頭試験の合格率は例年並みだと思います.受験地別では名古屋が極端に低いようです.

 A:北海道…15.4%( 51*0.76= 39, 6/39=15.4%)
 B:東京……27.0%(166*0.76=126,34/126=27.0%)
 C:大阪……17.0%(116*0.76= 88, 15/88=17.0%)
 D:福岡……10.8%( 57*0.76= 43, 4/43=10.8%)
 E:名古屋… 5.5%( 72*0.76= 55, 3/55= 5.5%)
 F:仙台……17.5%( 52*0.76= 40, 7/40=17.5%)
 G:沖縄……50.0%( 2*0.76= 2, 1/2=50.0%)⇒昨年の受験者数で概算
 H:新潟……50.0%( 10*0.76= 8, 4/8=50.0%)
 J:金沢……18.2%( 14*0.76= 11, 2/11=18.2%)
 K:広島……13.9%( 47*0.76= 36, 5/36=13.9%)
 L:高松……25.0%( 32*0.76= 24, 6/24=25.0%)
 M:横浜……23.5%( 23*0.76= 17, 4/17=23.5%)

 まだまだ結果の連絡は少ないのですが,私の添削指導のほうは,午前6時時点で建設部門4名,総監部門3名の受講者さんが合格しているようです(添削指導の筆記試験結果は,後日別の記事として報告します).
 残念な結果だった方は,気持ちを入替えて頑張っていきましょう.厳しい言い方になるかもしれませんが,いつまで引きずっても結果は変わりません.今日の不合格と同時に添削受講を申込まれている人も結構おられるので,一日も早く再スタートしたほうがよいと思います.

日々寸感 | 【2010-10-29(Fri) 06:41:29】
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もうすぐ筆記の結果発表
 やっぱり筆記試験の結果発表日が近づくと落着かない.こんなときに限って,測量成果が複数同時に手元にやってくるのはどうしたものか……やらなきゃいけない業務が急激に増えてしまった.懇親会の余韻から一気に目が覚めた感じです.
 気になる筆記合格率は,建設部門(道路科目)は昨年の17.8%と同じぐらい,総監部門(全科目平均)は昨年の25.8%から下がって22%前後で着地するんじゃないかな.個人的な意見だから,蓋を開けてみるまでわからないが.

 今年は,「技術士第二次試験筆記試験合格発表について」という案内がホームページに出ていないから,昨年のものを部分的に転載しておきます.この記事を書いた後で公表されるのかもしれないが…….
 掲載時間などは公表されていないですから,あくまで昨年の傾向からの推測です.

文部科学省(10月29日 掲載予定:時間未定)
 ⇒今年も午前5時頃か?
http://www.mext.go.jp
http://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html
 ⇒例年下段側(新着情報 最新1ヶ月分の一覧)が掲載場所になります.
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/index.htm
 ⇒技術士分科会(ページ途中の“その他”)が早いかも.
日本技術士会(10月29日 午前9時より掲載予定)
 ⇒今年も午前9時頃か?
http://www.engineer.or.jp
http://www.engineer.or.jp/sub02/
 ⇒例年下段側(試験・登録情報)が掲載場所になります.
※発表日の朝9時過ぎから昼頃まではつながりにくい状況が予想されます。

●合否通知書の送付
 受験者に対し、合否通知書により成績及び筆記試験の結果を通知します。
 なお、合格者に対しては、口頭試験の日程等調整のため発送が発表日より1週間程度、遅れる予定です。


―平成22年(今年)度の受講者さんへのお願い―
 受験番号しか掲載されないので,私のほうでは受講者さんの合否がつかめません.したがって,結果はメールで知らせていただきたいと思います.

日々寸感 | 【2010-10-27(Wed) 22:06:05】
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懇親会
 昨日は,生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されている名古屋へ.
 懇親会の参加者は全員技術士なのに,誰も生物多様性について語らなかったような気がする……そんな高尚な話より日頃のストレス発散のほうが大事ということで.皆さん環境関連のパンフレットを一式受取ったと思うので,じっくり自宅で勉強しておいてください.

 昨日は“スパゲティハウス チャオ”で「あんかけスパ」という名古屋めしを食べた後,リニモに乗って愛知高速交通株式会社の本社へ移動,そこで同社取締役の方からリニモを説明していただきました.本来お休みのところ,運転指令室や車両基地を見学させていただき,本当にありがとうございました(幹事役の皆さんからよろしくお伝えください).
 その後,トヨタ博物館を経て夜の部へ.
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 夜の懇親会は“世界の山ちゃん”でした(名古屋ならとりあえず行っとけみたいな).
 昨年からの顔見知りも多かったのですが,初めて参加された方も,気負いすることなくすんなり打ち解けられたのではないでしょうか.時間が経つにつれ,皆さん好き勝手な発言が飛び交っていたように思います.私に対しては,「添削指導の対応科目を増やせ」という身勝手な!?要望が多かったです……私が受からないことには始められないんだけど.
 昨年同様,時間が過ぎるのは早かったです.そのおかげで二次会の会場で粘り過ぎてしまい,三次会の予定をするにも店が空いてない時間に……結局昨年と同じ時間ぐらいまで飲んでいたのかな?

 宴会部長のいなかものさんが強引に!?来年の開催場所や幹事も決定してくれたので,どうやら次回も大船に乗っていけそうです.開催地がどんどん東に向かっていますね(コックンさんは中華の研究をお願いします). 
 皆さんから元気をいただいたので,また明日から仕事と添削に頑張るつもりです.金曜日の筆記試験結果発表後,模擬面接の実施会場によって,皆さんに模擬面接の試験官役をお願いするかもしれないので,そのときには快く引受けてほしいと思っています.

―参加メンバーの皆さんへ―
 昨日はお疲れさまでした.写真を取られた方は,参加者全員にメールしてあげてください.またの機会を楽しみにしております.

日々寸感 | 【2010-10-24(Sun) 17:38:42】
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事務連絡
 ここ数年同じ傾向なんだけど,今日公表された正答を自己採点すれば一次試験の合否がわかるので,二次試験の添削受講申込みに関する問合せがありました.これまでの受講者さんの中には,一次試験合格の翌年二次試験に受かった方もおられるので,気持ちを引締めて頑張ってほしいと思います(合格された皆さん,おめでとうございます).
 添削受講の申込みについては,こちらのページを読まれたうえで「申込みフォーム」からお願いします.くれぐれも,以下の合否決定基準に達していることを確認してから,お申込みください.

平成22年度技術士試験の合否決定基準は、次のとおりとする。
1 第一次試験
 合格適格者は、適性科目、共通科目、基礎科目及び専門科目(免除される試験科目を除く。)について、次に掲げる全ての要件を満たす者とする。
(1)適性科目の得点が50%以上であること。
(2)共通科目として選択する2科目の各々について、得点がその科目の平均点以上であること。
(3)基礎科目及び専門科目の各々の得点が40%以上、かつ基礎科目及び専門科目の合計得点が50%以上であること。
  基礎科目を免除される者については、専門科目の得点が50%以上であること。

―受講者の皆さんへ―
 今週末の23日(土曜日)と24日(日曜日)は,添削講座を通じて知り合った合格者さんたちとの飲み会なので添削できないと思います.10月22日に送られたメールは,基本的に10月25日以降の返信になります.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
 現在受講されている方も,ぜひ合格していただいて,次回の飲み会への参加をお待ちしております.

日々寸感 | 【2010-10-18(Mon) 18:46:14】
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5つの管理
 FIFAランキング5位のアルゼンチン相手にザックジャパンが初陣を飾った.
 昨日はMF今野がDFで出場したんだけど,当たり前のことだが,MFで登録された選手がDFで出場しても問題ない.人によっては,登録ポジションの「分類が間違っている」と言うかもしれないが,彼らは少数派と考えるべきなのではないか……はっきり言うと“変わり者”と評価されるのが世間の一般常識だと思う.

 チームは総力を競うのであって,些細な分類の正確性を競うものではない.
 もしGKの川島がFWで出場すれば,誰が考えてもおかしいと感じるけど,一般常識的に違和感がない程度なら,登録ポジション=出場ポジションかどうか,そんな些細なことはどうでもよい.それよりも,チーム全体としてどうなのか,が重要ということ.
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 これと同じことが総監の「5つの管理」でも見受けられる.
 人的リソースを増やすのは負荷計画(経済性管理)だ,いやプロジェクト管理(人的資源管理)だ,いやいや雇用管理(人的資源管理)だ……などなど,単純化されたフレームである「5つの管理」の分類に縛られている受験者が多い.
 こうした分類の厳密化?という傾向は,真面目に勉強した受験者に限定される(勉強していなければ気付かない)問題だから,正直こちらの対応も難しい.分類することはひとつの手段であって目的じゃないってことは,それとなく青本p.9にも注意書きされているんだが.
 FWの香川や本田をGKで出場させるような……メンタル・ヘルスを経済性管理として記述するような……“おいおい”と突っ込みたくなるトンデモな分類はまずいが,一般常識の範疇であれば問題視するようなことじゃない.些細な分類よりも「全体としてどうなのか」に主眼を置くべきだと思う.

 昨日,タナボタで阪神は今季2位を決めた.巨人ファンの方には申し訳ないが,クルーンが誤算だったということで.
 今季阪神が優勝を逃してしまった主因は,9月30日対横浜戦(甲子園最終戦)での逆転負けだと思っている……個人的には9回表から引退する矢野捕手を出してほしかった.
 どうのこうの言っても,プロ野球新記録のシーズン214安打を放ったマートン,セ・リーグ捕手のシーズン最多安打を放った城島,彼らの活躍には満足しているんだけど(ポストシーズンも頼みます).それにしても中日はしたたかだなぁ?.

―今日のことわざ―
木を数えて林を忘れる


総合技術監理 | 【2010-10-09(Sat) 10:26:07】
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重要と考えた理由
 トレードオフ問題の解決を技術的体験論文に取上げている受験者は多いと思う.青本は,「プロジェクトの内容毎に各管理の重要性や優先順位,実施手順などを検討」とか「矛盾の解決・調整を行うための管理技術を総合管理技術とする」……こんな感じで書かれているんだが,結局のところ論文に何を書かなきゃいけないのか,抽象的でわかりにくい.

 いきなり話は一次関数に突入するが,「リンゴ(y:100円/個)とミカン(x:50円/個)を1000円の所持金でそれぞれ何個ずつ買えるか」という問題では,100y+50x=1000の方程式(グラフの赤線:マイナス領域は無視)が成り立つ.点Pから点Qまで(x,y)の組合せは11通りあって,“何を重要と考えるか”によって選択する組合せが異なるわけだ.
 ここで重要なのは,グラフの赤線上の組合せであれば「どれも最適解」であり,トレードオフのバランスが取れた状態ということ(さすがに端点の点Pと点Qはいただけないと思うが).

 たとえば,点Rが最適だと判断した人がいたとする.その場合,なぜリンゴ5個ミカン10個という点Rが最適のバランスなのか,理由はその人にしかわからない.5人家族だからリンゴを5個キープすることが悲願だった,というのも立派な理由だろう.
 人それぞれ判断基準が違うからこそ,青本で言うところの「各管理の重要性や優先順位などを検討した結果」を書かないと,選択された組合せが妥当なのか否か,第三者となる論文の読み手は判断できない.
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 要するに,点Rが最適だと判断した理由が必要ということ.それが示されないまま,トレードオフのバランスを考えてリンゴを5個買った,という「いきなり結論」の論文が多い.リンゴは0個から10個まで選択できるのに,なぜ5個が最適と判断したのか,その理由が読み手にはわからない状態で“トレードオフのバランスを考えて”と言われても……それで納得しろ!では押売りと同じじゃないかと.
 
 一方,リンゴの輸送を効率化して値段を下げた(グラフの青線)とか,ミカンの値段を合意形成?で値切った(グラフの緑線)など,それぞれの効用を上げる話に終始している論文もある.しかし,それらは「PQ間の着地点をどこに据えてバランスを取るか」という本家本筋とは別の話だ.
 同様に,両方の効用を持ち上げればいい,という考えもバランスの話じゃない.それは,グラフの赤線を上方にスライドさせるだけであって,点Rの位置を決めた論拠にはならない.

 リンゴとミカンでは幼稚すぎると思うなら,リンゴを経済性管理レベル(y軸方向に向かうほどコスト縮減額が多い),ミカンを安全管理レベル(x軸方向に向かうほど安全に対する充実度は高い),こんな感じで総監部門らしい内容に置換えてもよい.
 その場合も基本原理は同じで,グラフの赤線上はすべて最適解であり,所属組織やプロジェクトの内容毎でベストの組合せは異なるんだから,何を重要と考えたのか,なぜ重要と考えたのか,という理由を示さないといけない.ちなみに,重箱の隅を突くような数字を書かなくても,受験者の思考過程を第三者が追随できればよい.
 長々と書いてしまったが,経済学の機会費用や比較優位という概念抜きで,トレードオフを論じるところに無理があるのかもしれない.

―今日のことわざ―
東に近ければ西に遠い


総合技術監理 | 【2010-10-03(Sun) 10:07:02】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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