何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 2012年08月
制度改正への順応
 例年この時期は暇になるはずなんだが,(なぜか他の業務で手一杯のときに限って)止まっていた業務が急に動き出したり,災害対応で現場に駆り出されたり……と,やたら忙しい.
 平成25年度から試験制度が改正され,従来の建設一般(必須科目)は記述式から択一式になる予定だ.択一式のほうが,網羅しなきゃいけない(建設部門全般にわたる)専門知識は格段に増える……とはいえ,試験制度の改正に対し,とやかく文句を言っても始まらない(パブコメは別の話)んだから,いかに順応して合格するか,を考えるべきだと思う.

 先日「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」が公表されたが,以下のような文章は択一式の問題として使えるかもしれない.たとえば,引用文(下線部)の①から⑤を選択肢として列挙し,【「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」において新たに追加された対策の柱として,最も適切なものはどれか?】→⑤が正解,みたいな感じ.この程度のレベルならサービス問題だと思うので,確実に正解しておきたいところ.

 ヒートアイランド対策は、これまで①人工排熱の低減②地表面被覆の改善③都市形態の改善④ライフスタイルの改善を柱として進められてきたが、⑤適応策の推進についても対策の柱の一つとして位置付け、国民の理解と協力の下で対策を推進していく。
 「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」p.3から引用

 10月末には受講者さんへ配布する予定で,択一問題を作成しているんだけど,これが結構どころか,とてつもなく大変な作業になっている.国土交通白書は当然として,いろんな公的資料から問題を作っているので,時間がかかるのなんの…….日々の限られた時間を考えると,受験者自らが情報収集し,その資料を読込み,問題を予想するのは正直難しいんじゃないか,と思う.

 建設部門の受験者誰もが,必須科目(択一式)を避けて通れないので,「道路科目以外の選択科目で受験する予定だが,必須科目(択一式)だけ添削受講できないのか?」という問合せが多数寄せられています.そのため,択一式の問題集だけ,DL-MARKETなどのデジタルマーケットでダウンロード販売する予定です.
 なお,「建設部門(道路)の論文添削について」で書いているように,添削受講者さんには追加料金無し(無料)で択一式の問題集を配布します.

参考ホームページ:「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ案」に対するパブリックコメントの結果及び「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」の取りまとめについて
PDF:ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ

―平成25年(来年)度の受講者さんへ―
 建設部門(道路)の受講者さんには,本日25日付けで専門(従来の選択科目)想定問題その1を配布しました.総監部門も同日に想定問題その1を配布済みです.もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれているかもしれないので.

日々寸感 | 【2012-08-25(Sat) 12:12:18】
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(事務連絡)論文添削について
―平成25年(来年)度の受講を考えられている皆さんへ―
 アナウンスを開始する前から申込みが届いている状況なので,本日8月5日から平成25年(来年)度受験に向けた論文添削の申込みを開始します.  
 平成25年度から試験制度が改正される予定(技術士試験の見直しについてPDF:改正後の試験方法の具体的方向性 )だから,早めに勉強を開始したいと思っている方が多いようです.すでに,来年度初めて二次試験を受ける予定の方からも添削指導の申込みがきています.
 申込みについては,「建設部門(道路)の論文添削について」あるいは「総合技術監理部門(建設)の論文添削について」を読まれたうえで「申込みフォーム」からお願いします.

―平成24年(今年)度の受講者の皆さんへ―
 技術的体験論文に関する案内を,本日8月5日にメールしました.
 当たり前ですが,全員に送信するので,筆記試験がサッパリだったなぁ~と自覚している受講者さんにも届きます.毎年お伝えしていることですが,【来年度廃止される予定の】技術的体験論文を準備するか,今年はキッパリあきらめて来年に向けてボチボチ始動するか,このへんの判断は各自に任せたいと思います.

―お盆の予定について―
 これも毎年のことですが,8月13日から8月15日まで帰省するので,その間はメールへの返事や添削ができないと思います.ご迷惑をおかけしますが,よろしくお願いします.

日々寸感 | 【2012-08-05(Sun) 19:58:17】
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お疲れさまでした.
 昨日,今日と受験された皆さん,お疲れさまでした.

 ―総監―
 想定問題でもリスクマネジメントや仮想事例を準備し,設問要求も厳しくしていたのですが,あそこまで事細かに記載内容を指定したり,記述配分が変更(1枚・1枚・3枚)されたり……と予想外でした.
 設問を読む(理解する)のに相当時間がかかるので,受講者さんたちも大変だったと思います.とは言え,数多くの仮想事例を事前にこなしていないと,完全にお手上げ状態だったと思うので,苦労して準備した甲斐はあったのではないでしょうか.
 ざっとした感想は「リスクコントロール」に書いたので,目を通してみてください.

 ―建設一般―
 ひとつは防災・減災対策,もう一つが低炭素社会・循環型社会・自然共生社会だったようです.ほぼ想定問題通りの内容だったので,受講者さんはどちらでも書けたと思います.昨年同様,こんな大風呂敷を広げて,どうやって(AB評価の)ボーダーライン上の受験者を振り分けするんだろうか?試験官の主観(当たりハズレ)次第になる予感……来年度から必須科目は択一だけになる予定だから,こうした不公平感は改善されるんだろうけど.

 ―専門―
 必須は「老朽化対策」だったので,想定問題として準備した「道路ストックの健全性の保持,効率的な道路の維持管理の実施」を中心にまとめれば,受講者さんは記述できたと思います.昨年度からの受講者さんなら,昨年度の想定問題「社会資本の戦略的維持管理」も使えたと思います.ちなみに,アセットマネジメントの話ばかりだと他の受験者と差別化できないので相対評価は難しいかも.
 選択は,想定問題の「高規格幹線道路ネットワーク」や「自転車通行空間」を書いた受講者さんが大半だと思います.ほぼ想定問題通りの内容だったと思うし,一字一句当てるのは無理です.「地すべり対策工」を選択することも可能だったと思いますが,想定問題は集水井工に特化していなかったので避けた方が多いかも…….舗装の性能規定化や情報化施工は予想外でした(ネタ的に古い気がするんだけどなぁ).

 試験問題を提供してくれた受講者さん(今回もハンドルネーム表記を避けました),迅速な対応ありがとうございました.
 とりあえずビールでも飲んで,筆記試験の疲れを癒してください.

―今日のことわざ―
寝る間が極楽


出題予想 | 【2012-08-05(Sun) 19:39:41】
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リスクコントロール
 昨晩大まかな内容は聞いていたんだけど,今朝になって試験問題が入手できたので,とりあえず今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方は,プロジェクトの対象分野で「建設工事」もしくは「地域開発計画の策定」を選択したと思うが,大多数が選択したであろう「建設工事」で振り返ってみる.

 1枚目は,問われている項目ごとに注意点を書いてみる.
 ②プロジェクト概要は,「当該地域の喫緊の課題」や「関連する他のプロジェクトや計画」が何かを明示しないといけない.なお,ここで示される「当該地域の喫緊の課題」と,④環境・要求の変化事項で選択する「表2のA群・B群の課題」は,課題という語句は重複しているが,当然別物である.
 ③あなたの立場は,「プロジェクトの完遂に責任を持つ」や「リスクを転嫁できない」という前提に気を付けたい.3枚目以降,リスク回避やリスク移転の対策は書けないということ.
 ④環境・要求の変化事項は,A-2とB-3の組合せが最も書きやすいのではないか.次点がA-3とB-5の組合せか?B-5を選択すると,2枚目の解答(必要となる調査・分析の内容)が難しいような気がする.A-3とB-3の組合せのように,必要となる調査・分析の内容が類似するものを選択してしまうと,2枚目の記述がしんどいかも.
 ⑤組織内外の状況は,③あなたの立場で発注者と書いたのなら受注者の状況に関する前提を,受注者と書いたのなら発注者の状況に関する前提を設定すればよい.

 2枚目は,リスク評価だと認識できるかどうか,によって出来が決まる.
 まず「設定した課題(たとえばA-2とB-3)の影響を把握するために必要となる調査・分析の内容」を書かないといけない.A-2を選択したのなら主要建設資材需給・価格動向調査などの基礎調査が書けるし,B-3は建設部門の技術士なら即興でそれなりに書けるはず.
 次に「調査・分析から想定される結果」を踏まえたリスク評価について言及する必要がある.設問で「影響の大きさとその発生の可能性」と書かれているので,定量化が望ましいが,定性的な記述でもよい.ただし,「プロジェクト推進に与える影響を大きなものから順に」という設問要求を満たせるだけ(定性的とはいえ大小が判断できる程度)の記述は求められる.
 最終的に,影響の数はA群・B群それぞれ2つ,2つの課題の影響として4つ程度挙げればよいのではないか.

 3枚目以降は,リスク対応(リスクコントロール)だが,あれもこれもと制約が細かいのなんの……ここまで決めなきゃいけないのかな?
 まず「対応を考える際の制限事項」は,膨大な対策費を計上するなど常軌を逸しなければ,自由に設定すればよい.ただし,これを長々と書いているようだと,後の設問に対する記述スペースが足りなくなる(0.5枚程度が理想的).
 次に「有効と考える3つの対応案を検討」するわけだが,あれこれ制約が多いので注意が必要なところ.2枚目で設定した2つの課題の影響が曖昧な状況だと,ここで頓挫してしまう可能性が高い.上述したように,影響の数はA群・B群それぞれ2つ程度に絞り込んでおかないと,対応案が発散してしまう.
 論文の構成は,以下のような感じでいいんじゃないかな?「対応案の内容」と「対応案の効果」の中身については,表4の例示を組合せて記述すればよい(1つの対応案で0.5枚程度,計1.5枚から2.0枚が理想的か).
---------------------------------
3.1 対応案1 プロジェクト単独の採算を優先する対策の組合せの案
3.1.1 対応案の内容
①対策1
②対策2

⇒「1つの対応案に含まれる対策の数は特に定めない」と書かれているが,3つも4つも書けるスペースは無いんじゃないかな?なお,1枚目の箇所で指摘したように,リスク回避やリスク移転の対策が書かれているようだとまずい.基本的にリスク低減の対策でまとめるのが無難だ.その際,予防・防止,軽減,分散,集約・中和,これら技術士ハンドブックに書かれている視点から取りまとめれば評価は上がるかも.
 A群とB群の課題(の影響)次第という側面もあるが,5つの管理分野のうち3つ以上には言及したいところ.
3.1.2 対応策の効果
3.2 対応案2 自らが所属する組織への影響を最適にする対策の組合せの案
3.2.1 対応案の内容
①対策1
②対策2
3.2.2 対応案の効果
3.3 対応案3 顧客・利用者や社会への影響を最適にする対策の組合せの案
3.3.1 対応案の内容
①対策1
②対策2
3.3.2 対応案の効果
---------------------------------

 最後に,「検討した3つの対応案を踏まえ」最適な対応案を策定するわけだが,構造物の比較選定のように“対応案3が最適”という短絡的な決めつけはナンセンスだ.
 たとえば,A群の課題(の影響)への対策は3.2.1から選択し,B群の課題(の影響)への対策は3.3.1から選択するなど,上述した3.1.1,3.2.1,3.3.1から対策をチョイス,組合せたものを最適案として理由付けすればよい(記述量は3つの対応案次第だが,1.0枚から0.5枚が理想的か).

 ざっと振り返ってみたが,細々と条件が記された設問を見たとき,根幹はリスクマネジメント(リスクコントロール)について問われている,と感じ取れるかどうか,によって論文の出来が決まったような気がする.

総合技術監理 | 【2012-08-05(Sun) 13:15:20】
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リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
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