何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 あまりにも杜撰な雇用管理
あまりにも杜撰な雇用管理
 総監の青本は綺麗ごとを羅列しているだけであって,企業活動の実態は書かれていないんですよね……それでいいんだろうか?「人的資源管理」の項目になるんでしょうけど,最近問題視されている「偽装請負」と「偽装出向」の実態ぐらいは把握しておいたほうがよいと思います. 

 トラック製造大手の日野自動車が、実態は労働者派遣なのに出向契約を装う「偽装出向」で、人材会社から約1100人の労働者を自社工場に受け入れ、働かせていたことがわかった。東京労働局は職業安定法(労働者供給事業の禁止)に違反するとして指導。これを受けて日野は9月1日、すべての出向労働者を派遣に切り替えた。社会問題化している偽装請負と同様に、使用者責任をあいまいにしたまま、人員調整をしやすくする違法な手法がメーカーに広がっている実態が浮かび上がった。

 出向は、一般に企業グループ内の人事交流や研修などを理由とする場合は認められているが、人材会社が営利事業として行うことは、労働者を商品のように売り買いすることにつながりかねないため、禁止されている。
 ……中略……
 メーカーが工場労働者を外部から受け入れる場合は、労働者派遣法に基づく正規の手続きをとらなければならないが、出向契約を装うことで免れていた。派遣の場合、1年以上経過すると直接雇用を申し込む義務がメーカー側に発生するが、こうした義務を回避する狙いがあったとみられる。

 また、派遣の場合、労働者の社会保険加入状況を日野側が確認する義務があるが、出向の場合はない。実際、日野では、社会保険未加入の出向労働者が働いている事例が複数あったという。
 請負の場合は「偽装請負」だとして許されない正社員による指揮命令も出向契約だと可能だ。偽装出向は工場の現場を調査しただけでは発覚しにくく、偽装請負以上に製造業に利点が多い。
 ……以下略……「asahi.com 2006年10月6日」

 
 国土交通省の出先事務所と,同省所管の8公益法人(いわゆる建設協会,弘済会)も,労働者派遣法違反(偽装請負)と職業安定法違反の疑いで立入り調査を受けたようですね. 建設コンサルタントに勤めている人なら実態は理解しているでしょうが,建設協会や弘済会がやっていることって,あきらかに人材派遣業でしょう.こうした公益法人に中間マージンが入る仕組みがおかしいと誰でも思っているはず.
 
 似たようなことを大企業が確信犯的に行っているということです.人件費を削減しないと国際競争に勝てないという論理が罷り通るのはおかしいんじゃないかな?こうしたモラルに反する行為によって稼いだ利益でもって,景気回復って言っても…….
 
 ホワイトカラー・エグゼンプション(ホワイトカラー労働時間規制撤廃制度)なんかも知っていて当たり前の話です.経営者側,被雇用者,それぞれどんなメリット,デメリットがあるのか,これぐらいは把握しておきましょう.それにしても,すでにアメリカでは破綻しているような制度をこれから取入れたい経団連って……どんな感覚してんの?
 
―今日のことわざ―
痩せ馬鞭を恐れず


総合技術監理 | 【2006-10-06(Fri) 13:42:44】
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コメント

社会構造がおかしいです。社会の底辺で働く大多数の人間の心が、貧しくなればなるほど、この国の経済は燃料切れに近づきます。弱い者を虐げて稼ぐ企業や富裕層の心はもっと貧しいですよ。
2006-10-12 木 01:03:35 | URL | 蜂の巣 #- [ 編集]

蜂の巣さん,こんにちは.

外需頼みになっているこの国の経済自体,すでに燃料切れなのでしょう.内需を高めるためには,労働者(家計)の実質賃金が上昇しないといけないんですが,この点サッパリですね.税金も取りやすいところから重点的に徴収していますし.

今のままの労働形態を続けていたら,年金などの社会福祉,ひいては日本という国がパンクするでしょうね.今の経営者は,自分たちの世代だけ勝ち逃げするつもりなのでしょう.
2006-10-12 木 19:02:02 | URL | らがー #- [ 編集]
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