何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 気が遠くなる200年住宅
気が遠くなる200年住宅
 一次試験の合否が自己採点できるからだろう……今年パスした人から二次試験の添削受講申込みがあった.勉強癖が付いている今,二次試験を受験するほうが楽だと思うし,何よりも意気込みを評価したい.その一方で,すでに受験資格がある人は,後から追っかけてくる人がいるという危機感を持って努力してほしい.

 前にも聞いたような気はするが,200年住宅を普及させるらしい.どう贔屓目に見ても,北欧諸国とは歴史的経緯や気候が違いすぎると思うのだが.
 今から200年前といえば江戸時代だ.まー,200年は冗談がきついとして,100年としても明治時代(日露戦争ぐらい)だ.当時,いくら強固な住宅を建てたとしても,今まともに住めるだろうか……私なら住みたくない.
 社会情勢や世帯構成が変わることはもちろんだが,人の好みや考え方も変わる.つまり,現在良いことであっても,将来もそれが良いとは保障されないのである. CIMG09476

 政府は、建て替えずに何世代にもわたって住み続けることが可能な「200年住宅(超長期住宅)」の普及に取り組む方針を決めた。耐久性・耐震性に優れた住宅の建築を促し、長期の点検・修繕制度を組み合わせることで、建て替えの負担や廃材による環境破壊を軽減するのが狙いだ。……中略……
 現在の戸建てや、マンションなどの共同住宅はともに、建築から取り壊しまでの平均期間が約30年とされる。国土交通省によると、英国の平均77年、米国の平均55年に比べて短い。200年住宅は、新たに設ける認定制度に基づき、〈1〉耐震性を高めるため、住宅の柱や梁(はり)を従来型より太くし、耐久性向上のため、基礎部分を地面から高くし、風通しを良くする〈2〉長期間、定期的修繕を行い、その記録を電子情報などで保存・管理し、国民が中古住宅の品質を確認して売買ができるようにする――ことなどが柱だ。これにより、百数十年間住宅として使うことを目指す。政府は200年を「住宅の長期利用を象徴的に表す言葉」(国交省)としている。……以下,省略……
 「2007年10月17日 YOMIURI ONLINE」

 改正された建築確認の影響もあるが,(給料が増えないくせに)値上がりを続ける住宅価格によって,販売戸数は激減している.こんな状況下で200年住宅なんて売れるのか?
 このブログを見ている人にとっては常識だが,200年持つような高性能のものを望めば,工事費は上がり販売価格は高くなる.ただでさえ売れていない住宅の値段を,さらに上げてどうすんのかな?給料が増えないのに物価が高いというスタグフレーション(景気停滞下でのインフレ)も懸念されているのに…….

 200年住宅は笑い話としても,年金や介護の社会保障など,先行きに対する不安を持っているのは,建設会社,コンサル,旧公団,公務員……どこに勤務していようと皆同じだと思う.もちろん,私もその一人だ.
 しかし,「不安だ……この先どうなるんだ」と嘆いたところで,アクションを起こさない限り何も変わらない.保身手段のひとつが「技術士」という資格なんだったら,たとえ何回受験してでも取っておくべきだと思う.今年一次試験に合格した人は,それぐらいの気構えで頑張ってほしい.
 蛇足だけど,もう新制度の説明は必要ないと思ったので「論文添削について」という記事を修正しました.
 
―今日のことわざ―
下手の考え休むに似たり


建設一般 | 【2007-10-17(Wed) 20:34:00】
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コメント
最近良くTVコマーシャルで見る旭化成ホームズのへーベルハウスでも200年住宅は難しいでしょうね。へーベルハウスでもロングライフ住宅を売り文句に使っているようですが、現時点では60年耐久性が限界のようです。

そもそも「少子化」、「核家族化」が進む現状で不動産資産の相続も考えると200年住宅はちょっと無理があるのかなと。子供の世代が住む分には良いかも知れませんが、住まない場合は売却しなけばならない状況になると思います。30年後程度の不動産としての価値が不透明な状況で高額な買い物は決断しずらいですね。(へーベルハウスでさえ高額だというのに。)

調べてみたら200年住宅ビジョンは福田総理が今年の5月に自民党の住宅土地調査会長として取りまとめたようなのでどうしても取り組みたかったのでしょうね。

ま~、前総理のビジョンと比較したらそう悪くない取り組みかなとも思いますが、国土交通省あたりがもう少し現状の技術レベルを説明してあげて少しでも実現可能性のある政府方針を打ち出してほしかったなと思います。
2007-10-18 木 07:00:30 | URL | Noah #hnp7Lnbs [ 編集]

Noahさん,こんにちは.

>へーベルハウスでもロングライフ住宅を売り文句に使っているようですが、現時点では60年耐久性が限界のようです。

60年ぐらいですか.逆に言うと,それぐらいが妥当なのかもしれませんね.世の中の動きのサイクルなんかを考えても.

>30年後程度の不動産としての価値が不透明な状況で高額な買い物は決断しずらいですね。

確かに……30年後の価格なんて誰にもわかんないし,先行き不透明な私たちの世代は,現金での貯蓄が一番大切なのかも.

「共生」をテーマに掲げる福田首相の肝いりらしいです.こんなことより身近な生活改善を進めてほしいんですけど…….

>少しでも実現可能性のある政府方針を打ち出してほしかったなと思います。

最近,実現性に乏しい方策が多いような気がします.環境をテーマに据えいてるからでしょうか.
2007-10-18 木 13:07:25 | URL | らがー #- [ 編集]
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