何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 手遅れ感が否めない円安の是正
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手遅れ感が否めない円安の是正
 建設部門と総監部門,どちらの受験であっても実体経済のことは把握しておいたほうがよい.雑誌「道路」と白書,青本と技術士ハンドブック,これらには日本が直面している危機的状況のことは書かれていないし,見方によってはトンチンカンな記述もある.

 昨年末発表された2006年の国民1人あたり名目GDPは,OECD加盟国(30カ国)中18位となった.1993年は世界第2位,2004年には10位圏外と順調に転落……今やドイツ・フランスよりも貧しくなりイタリアと貧しさを競っている.日本のGDPが世界経済に占めるシェアも9%と低空飛行だし,中国に追い抜かれるのも時間の問題だろう.
 要するに,日本は経済大国でアジアのリーダーなのです,なんて論文で書いたら時代遅れということだ.
 
 ニュースで目にした人も多いだろうが,ここんとこ日本離れが止まらない.『円』の実質為替レートは1985年のプラザ合意以来,最低水準になってしまった.極端に言うと,外国から見れば『円』は紙くず同然なのである.日本株式の暴落もひどいもんだが,『円』という通貨価値の失墜のほうが事態は深刻だ.CIMG09491
 建設部門で話題となった観光立国なんていう政策も,『円』の実質為替レートから考えると,海外からの観光客は増えて当然なのである.もし円高になれば,私たちは海外製品が安く買えるし海外旅行も安く行ける.つまり,海外からの観光客とすれば,自国の通貨価値が日本円よりはるかに高いから,日本という秘境へのツアーは格安なのである.
 
 建設部門の受験者で,この点を理解していない人が多いように感じる.地域活性化なら観光施策を書けばいいってもんじゃない.円高になったら,海外からの観光客は激減することが分かっているのに,観光による地域活性化って,どんだけの効力があるんだろうか?もちろん,円高になったら私たちの足も海外へ向かうだろう.
 極端に言うと,目先の円安効果だけを考えた愚策なのである.

 10000 日本円 (JPY) = 2000年1月⇒2008年1月⇒増加した購買力
 10000 日本円 (JPY) = 95.4⇒62.2 ユーロ (EUR)⇒1.5倍
 10000 日本円 (JPY) = 57.6⇒47.0 英ポンド (GBP)⇒1.2倍
 10000 日本円 (JPY) = 135.0⇒93.6 カナダ ドル (CAD)⇒1.4倍
 10000 日本円 (JPY) = 153.5⇒101.2 スイス フラン (CHF)⇒1.5倍
 10000 日本円 (JPY) = 823.0⇒584.0 スウェーデン クローナ (SEK)⇒1.4倍
 10000 日本円 (JPY) = 146.7⇒103.1 オーストラリア ドル (AUD)⇒1.4倍

 2000年1月と2008年1月(今日時点)の主要為替レートを比較したら,購買力のアップが一目瞭然だ(大雑把な計算だが).もし,2000年1月のときと同額のユーロを換金したら,当時から考えて1.5倍もの日本円が手に入る.
 ちなみに,サブプライムローン問題以降の調整で,米ドル (USD)は大きなメリットが無くなったし,中国元 (CNY)と ロシア ルーブル (RUB)は話がややこしくなるので省略する.

 円の実質為替レートなんて日常生活に関係ない,と考えている人が多いだろう.しかし,『円』という通貨価値が失われることは笑いごとではない.上述した購買力のアップの話は,私たち日本国民から考えると購買力ダウンなのである.
 以前ブームになった老後の海外リタイア生活を営むためには,日本円を1.5倍積まなければユーロに換金してもらえない.こんな円安では海外リタイア生活をリタイアする人???も多いだろう……年金も当てにならんし先行きが暗いな〜ぁ…….

―今日のことわざ―
昨日の淵は今日の瀬


日々寸感 | 【2008-01-12(Sat) 16:24:34】
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