何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 一般財源化の神聖化
一般財源化の神聖化
 さすがにマスコミ各社(社説)も民主党への不満をぶちまけているようだ.なにがなんでも暫定税率を撤廃させて政権交代,という民主党の考えは見ていてイライラする.これだけ与党が妥協しているんだから,話合いにならない,では済まされないのではないか.
 
 民主党は張切って「ガソリン値下げ隊」を出動させたものの,国民から批判攻撃を受けて「道路特定財源の一般財源化」へと逃げ込んだ.そこで大人しくしていればよかったのだが,金融不安(株価低迷)や日銀総裁人事などで与党が劣勢になった途端,「ガソリン値下げ隊」が再度活動するなんて,もうアホかと…….民主党に政権を任せれば安泰と考える人は激減したんじゃないかな.

 自民、公明両党が21日、野党側に示した修正方針「道路特定財源について」は次の通り。
1 平成20年度歳入法案については、年度内に成立させる。
2 道路特定財源については税制抜本改革時に一般財源化に向け見直す。
  その際、地方の財源は守る。
3 道路整備中期計画については、新需要予測データ等を基礎に計画の期間を
  含め見直す。その際、必要な道路整備は着実に進める。
4 公益法人への支出を含め、道路予算の透明化・厳格化を行う。
5 上記2?4について、早急に与野党間の協議機関を設立し、協議を始める。
6 本協議により合意を得た事項については、21年度以降の予算で実行する。
「MSN産経ニュース 2008年3月22日」

 正直,ここまで「真に必要な道路」が問題になるとは思っていなかった.これは道路整備中期計画を提示した国交省も同じ気持ちだと思う.
 10年間で最大59兆円を投じる道路整備中期計画を見直すことが決定したようだが,そもそも「真に必要な道路」だから中期計画に掲げたのではないか?これを見直すってことは,論理的に考えると,削減される事業=真に必要じゃなかった道路にならないか?
 
 「真に必要な道路」のほうがコストはかかる.コストがかからない路線(真に必要じゃない道路)は予算取りしやすいから,今まで優先的に整備してきたと言ったほうがよいかもしれない.やりやすい路線から整備してきた(残っている路線は金がかかる)という実態を,国民に説明していないのはまずい.
 まー,一番の問題は需要予測の曖昧さにあるんだけど,これは永遠に解決されないテーマだと思う.交通計画分野に限らず環境分野や経済分野にしても,将来を予測する行為ほど当てにならないものはない.
 
 福田首相は「道路特定財源の全額一般財源化も視野に入れて検討する」なんてこと言ってるけど,マスコミも含めて「一般財源化を神聖化」しすぎていないか?一般財源化は万能薬ではないし,それによってバラ色の将来が待っているわけではないと思うのだが.
 
―今日のことわざ―
木に竹をつぐ


道路科目 | 【2008-03-22(Sat) 13:50:09】
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コメント

たびたびお邪魔します。
各種の予想については、発注者が行政である限り、発注者にアワセメントした結果になるのはどうしようもありませんね。「お前のところにこんな結果を出してもらいたくて発注したわけじゃない!!!味噌汁で顔洗って出直せ!!」とどなられるのが目に見えているから、コンサルもしませんわな。
 各政党にシンクタンクを作れるだけの予算を与え立法を行政から取り戻すことが必要ですね。そうなれば、議員の家族が政策秘書なんて事例は排除せねばなりませんが、こうなると、各論反対でしょうから、どうにも仕様がない連中に思えてなりませんねえ。妙案はありますか??
2008-03-24 月 01:22:28 | URL | 魔法使い #- [ 編集]

需要予測はパラメータひとつで自由になりますから,発注者の指示に従うしかない(パラメータを調整している)のが現状でしょう.
こうした現状を抜きにしても,信憑性のある需要予測そのものが技術的に難しいんです.将来の予測が確実にできるのなら,道路に限らず日本はすばらしい国になっていたのではないでしょうか.

シンクタンクについても,将来を確実に予測することは不可能ですから,過度の期待は無理があると思います.
とは言っても,様々な分野から異論や反論が出てくることが理想でしょうね.そうした省庁や政治家の権益にとらわれない意見を吸い上げる仕組み,これを作るしかないんじゃないでしょうか.

本来国会(立法府)が公正な役割を果たすべきなんでしょうが,言い方を悪く言えば,現在の日本は社会主義国家に近いのではないかと感じています.
2008-03-24 月 13:06:54 | URL | らがー #- [ 編集]

確かに予測は難しいのですが、それ以前に結果ありきの予想なのかどうか、そこが問題ではないでしょうか。はじめから黒と決めつけられた予測というのは、業務に対する情熱をスポイルし、やがて、虚無的な、あるいは、無気力な、あるいは、二股膏薬技術者を育てることになります。 
 それでも地球は回っている といえる技術者を守り育てる仕組みがほしいですね。小さな一歩かも知れませんが、そうした仕組みの一つが、「何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験」のような活動ではないかと思ったりしています。
去年大阪のSUKIYAKI塾の面接模擬で、ここの受講生の方とお会いしました。無事合格されたようで、私など微々たる関わりでしたが、それでもうれしいものですね。
2008-03-25 火 10:48:31 | URL | 魔法使い #- [ 編集]
 あまり個人批判はしたくないのですが、冬柴さんの国会答弁の様子に多少疑問を抱くことが多いですね.もう少し適材な人材はいるのではと思うのですが.

 最近は元気がありませんが、石波さんなみの自衛隊マニア的な道路・建設マニアの人材が大臣に就任していれば、もう少し違った方向に行ったのではと思えてしまいます.

 任命権者たる福田さんの責任も大きいでしょうね.
2008-03-25 火 12:32:42 | URL | Noah #hnp7Lnbs [ 編集]

>魔法使いさん,こんにちは.

>技術者を守り育てる仕組み

業務に対する情熱が大切なことは理解しております.その一方で,この業界の若・中年層は明日の生活さえ保障されていないのが現実です.
現実に追われている技術者が理想の形に近づくためには,精神的な(生活の)安定が必要なわけで,その意味では技術士の取得も有効な手段だと思います.

論文添削は有料ですから,けっして高尚なものではなく,理想と現実のギャップを埋める手段のひとつだと考えています.

>去年大阪のSUKIYAKI塾の面接模擬で、ここの受講生の方とお会いしました。

話は伺っております.あの受講者さんは勤勉でしたから,安心して送り出しました……ちょっと誉めすぎかも…….
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>Noahさん,こんにちは.

>冬柴さんの国会答弁

まったく同感です.ダルマさんのような笑顔から繰り広げられる答弁のおかげで,どれだけ道路というインフラが歪んだ見方をされたことか…….

石波さんは自他共に認めるマニアですけど,良くも悪くも大臣には,あれぐらい精通していてほしいですよね.
国交大臣のポジションは公明党のもの,という考えがおかしいんですけど,それでも公明党なら高木陽介さんが適任だったのではないでしょうか.
2008-03-25 火 19:56:21 | URL | らがー #- [ 編集]
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