何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 シミュレーション結果の一人歩き
シミュレーション結果の一人歩き
 地球温暖化という現象をどう捉えるか,懐疑派と肯定派のやり取りも面白いのだが,試験が間近に迫っているので,とりあえずバトルは横に置いておこう.当たり前だが,受験者の皆さんは肯定的な見方をしておいたほうがよい.

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とアル・ゴア米元副大統領がノーベル平和賞を受賞しちゃったから,今後出てくる公的文書が権威に真っ向から反論するとは考えにくい.ある意味,一方通行の論調になりやすいというか,そうなるだろう.
 そもそも地球温暖化の起因を人為的としなきゃいけないところに無理があるような気がする.人が悪さをしているから規制するんですよ,さぁ一緒に頑張りましょう!賛同するのが当然でしょ,という流れじゃないとまずいというか…….

 大学や国立研究所など14機関の研究チーム「温暖化影響総合予測プロジェクト」(代表=三村信男・茨城大教授)は29日、地球温暖化が及ぼす国内の被害予測結果を発表した。2030年には、豪雨増加による河川のはんらんで被害額が現状より年間1兆円増えるほか、東京、大阪、伊勢湾岸と西日本で高潮による浸水が2万9000ヘクタールに及び、52万人が被害を受けるなど甚大な災害が起きる可能性があると推定している。

 水資源、森林、健康などの分野別に、研究者44人が温暖化の影響を初めて総合評価した。温室効果ガス削減が進まない最悪のシナリオを基に、平均気温は30年に90年比で1.9度上昇するなどの仮定で試算した。

 その結果、「100年に1度」の集中豪雨が30年には「50年に1度」の確率に増え、特に三重、高知県などの太平洋沿岸や北陸、中国地方などの山間部で洪水被害が広がることが判明。東京、大阪など大都市圏も洪水が避けられず、被害額は急増すると試算した。また台風の強大化と海面上昇が進み、高潮による浸水面積が拡大し、浸水被害を受ける人口は00年(29万人)の倍近い52万人に及ぶと推計した。……以下,省略…… 
 「毎日jp 2008年5月29日」

 地球温暖化に限らず,この頃シミュレーションの結果が一人歩きしている話題が多いと感じる.「温暖化影響総合予測プロジェクト」では,2100年までの気候シナリオに沿って,我が国に対する影響がどのように拡大するかを総合的に検討したようだ.

 細かいところは読んでいないんだけど,本来,シミュレートで推定された数字は,確定的なものではなく慎重に扱うべきだと思う.いろんなモデルを構築して何種類ものシナリオで試しているのはわかるんだけど,100年後の推定値にどれだけの信憑性があるのか,このへんがよくわからん……信憑性があやふやなものに予算を注ぎ込む余裕があるのなら,年金や医療などの社会保障を優先すべきだと思うのだが.

参考ホームページ:地球環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクト 「温暖化影響総合予測プロジェクト」成果発表のお知らせ 地球温暖化「日本への影響」?最新の科学的知見?

建設一般 | 【2008-05-30(Fri) 17:01:16】
Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント

こんにちわ。受験対策としては
「信頼度が不明なものに予算をつっこむというなら、せめてリスクマネジメントぐらいしなさいよ。」とまともに書いたらいやみったらしいので、「信頼性に疑問があるとする意見もあることから、更なる信頼性向上と共に、施策に関するリスクマネジメントを実行する必要がある。」と考えています。
2008-06-03 火 11:22:56 | URL | 魔法使い #- [ 編集]

魔法使いさん,こんにちは.

>「信頼性に疑問があるとする意見もあることから、……

おっしゃるように,懐疑派の意見を全面的に認めるような記述は避けて,オブラートで包むのが得策だと思います.

ブログは好き勝手に書けますが,採点者が点数をつける試験論文では,そのへんの配慮が必要でしょうね.
2008-06-03 火 16:38:51 | URL | らがー #- [ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
月別アーカイブ
E-NEXCOドライブプラザ
FC2カウンター