何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 だまし絵
だまし絵
 我ながら技術的体験論文の添削指導では,受講者さんに対して結構厳しいことを言っていると思う.だけど,私が妥協して面接がダメになったら,受講者さん自身が後悔するので,心を鬼にして書直しさせている……まー,この程度の指導でくじけるヤワな受講者さんは皆無だと思っているが……あはは.

 先日の記事でも書いたが,やはり何度も修正させているのは図面が多い(特に計画系の業務や複雑な構造の場合).当たり前だけど,受験者は業務内容を熟知しているから,ある程度の図面を書けば十分だと解釈している.しかし,眠たい目を擦りながら体験論文を読むとき,試験官はそこで初めて業務を知ることになる.
 現地状況なんてサッパリ頭に入っていない状態で,体験論文を読み始める試験官のことを考えていない図面が多すぎる.

 見方を変えると,発注者と受注者の間で使う「打合せ図面」の感覚で作成しているものが多いということかな.とりあえず平面と断面があればいいか,みたいな感覚とも言える.
 ここで勘違いしてほしくないのは,受験者自身が発注者であれ受注者であれ,互いに現地状況は熟知しているということだ.現地のイメージが共有された状況下で「打合せ図面」は使われていることを再認識してほしい.それと試験官に提出する図面を一緒くたに考えちゃまずい.くどいようだが,試験官は現地を知らない.
CIMG09519
M.C. Escher/Ascending and Descending

 試験官は現地を知らないという前提,これを無視して図面を書いちゃうと「だまし絵」になってしまう.もちろん,受験者はだましてやろうなんて思っちゃいないけど,試験官の置かれている状況を考えて図面を作成しないと,結果的に「だまし絵」を提出することになる.

 受講者さんには,このへん厳しく指導しているので問題ないと思うけど,このブログを見ている受講者さん以外の方は,現地状況をまったく知らない技術士に体験論文を見てもらいましょう.そうすれば,いかに自分が試験官とのイメージ共有を考えずに図面を書いていたか,これが理解できると思う.
 それが理解できないようなコメントしかもらえなかったら,見てもらう技術士を変えましょう.

 個人的に「だまし絵」は好きなんだけど,やはりエッシャーが秀逸だと思う.技術的体験論文は美術作品じゃないけど,グレースケール(白と黒の濃淡だけで画像を表現する方法)でこれだけの「だまし」が表現できる.もちろん,受講者さんにエッシャーほどの技巧を望んだりはしない.ただ,うまくグレースケールを使えば立体表現も可能だし,場合によっては写真も効果的に使えばよい.

 ほかにもたくさんの「だまし絵」があるので,The Official M.C.Escher Websiteのなかを探索してみてはいかがでしょうか?とかく固定的な視点になってしまいがちな土木技術者には目の保養になると思います.
 ついでにYouTubeも貼っておきます.これは上の図(Ascending and Descending:上昇と下降)を動画にしたものだから「だまし」をイメージしやすいかも.エッシャーに関する動画はほかにもあると思いますよ.


日々寸感 | 【2008-09-21(Sun) 13:39:19】
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