何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 クルマと自転車
クルマと自転車
 毎度のことながら,マスコミの報道は「道路の整備=新規路線の建設」という図式に終始しているなぁ?.維持管理しなきゃいけない道路は確実に増えているのに,論点がここに向かうことは稀だ.言葉は悪いが,ミネソタ州のように道路橋が落ちなきゃ報道の方向は変わらないような気がする.
 災害時の報道と一緒で,災害が起きる前には散々公共事業の削減を叫んでおいて,災害が起きてから脆弱性をアピールして正義面されても……困るんだよ.

 ありきたりな意見かもしれないが,今後も道路整備する必要はあるけど,歩道や自転車道を整備していく方向にシフトすればいいんじゃないか.記事に書かれているように,クルマの交通量は減ったが,そのぶんトリップが消えたわけではない.
 単純に考えて,代替手段として公共交通や自転車(あるいは歩行者)の勢力が増えたんだろう.マスコミに登場するような「環境のことを考えて自転車にしました」という公共的な理由の人は少ないと思うが,懐事情や健康指向など,個人的な理由からクルマを捨てた人は多いと思う.

 国土交通省は26日、道路整備の中期計画の基になる道路需要の見通しを下方修正した将来推計を同省の審議会に正式に提示した。人口減少などを反映して、前回推計でピークとした2020年で比べ約13%引き下げた。車の通行台数は増え続けるとしていた同省は「10年で59兆円」という中期計画を掲げてきた。これを転換する内容で、年内に作る新計画では道路整備事業の圧縮を迫られる可能性が高まった。

 新しい将来予測では、車の台数に1台当たりの走行距離をかけた数値(走行台キロ)は05年実績の7690億台キロから微減が続き、20年には7560億台キロになるとした。02年にまとめた前回の将来予測では「20年に8680億台キロでピークを迎える」と今後十数年の増加を見込んでいたが、既に足元の道路需要は減少に転じている可能性があるとの見方に改めた。

 背景には少子化や若者の車離れにより自動車保有台数が減っていること、短い距離を使うことが多い軽自動車の割合が増えていることなど自動車を取り巻く環境の大きな変化がある。
「NIKKEI NET 2008年11月26日」

 自転車道と言えば, 自転車の安全鉄則 (朝日新書 147) 疋田 智 (著) で,名古屋市の自転車レーンがメッタ切りされていた.「自転車ツーキニスト」として知られる筆者が,ドライバーから自転車が見にくいと断言するのは,ちょっと言いすぎかなと…….
 車道と自転車レーン間のガードレールが問題視されていたが,少しでも見やすくするためにガードパイプになっているんだけどなぁ……レールとパイプを混同?とにかく,自転車は歩道走行よりも車道走行のほうが安全という状況を知らない人が多いし,一般的な日本人の感覚から考えると防護柵そのものを無くすのは難しい.

 言いすぎの面はあるかもしれないが,自転車に乗っていない人が整備の方向を決めるのはおかしいとか,左側通行の徹底などはごもっともな指摘だから,こうした発言ができる「自転車ツーキニスト」の意見を取り入れていくことは大切だと思う.
 ただ,平坦な都市部の意見だけでは足りない.どれぐらいの勾配なら高齢者が息切れせずに乗れるのか,普通の人がサドルに座った状態で乗れるのか,横断構成ばかりでなく縦断勾配の議論も必要だと思う.
 あの坂を登れば会社が見える!……坂道自転車通勤隊の意見も参考になるかも?

 毎度まとまらない話になったが,昨年度の口頭試験直前時期も,道路特定財源の暫定税率や中期計画で右往左往させられたなぁ……受験者は大変だったはず.どうやら今年度も,需要予測や中期計画など,いろんな話題が中途半端になりそうな予感……面接を控えている人は今後の動向に注意してください.

―今日のことわざ―
天に口なし人をもって言わしむ


道路科目 | 【2008-11-26(Wed) 19:09:48】
Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント

いつもながら,多様な視点からの指摘は刺激になります.

また,「坂道自転車通勤隊」のようなマニアック?なサイトもご存じで…(^^ゞ.
以前は「酷道…」というおもしろい書籍の紹介もありました…(^^ゞ.

さて,また今頃になって新聞紙上を賑わすような話題が多くなってきました.
毎年この時期になって,口頭受験者の気も知らないで…….
考えようによっては,話題を絞れるというメリットも有りかなと.

でも,何れにせよ「需要予測関連の質問」は要注意だと思います.
2008-11-26 水 20:56:51 | URL | いなかもの #- [ 編集]

いなかものさん,こんにちは.

口頭受験者の立場からすれば,「曖昧な議論は勘弁してくれよ……」という気持ちだと思います.国として方向性が決まっているのなら回答しやすいんですが,そうでない場合は難しいですからね.

たしかに,需要予測については聞かれる可能性が高いと思います.単に現状認識だけでなく,「だからどうするの?」という質問に対して,今後の方向性を示す「自分の考え」を準備しておくべきでしょうね.
2008-11-27 木 20:31:08 | URL | らがー #- [ 編集]
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