何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 技術コンサルティングハンドブック
技術コンサルティングハンドブック
 「技術コンサルティングハンドブック」は技術士ハンドブックの続編として発売されたが,正直なところ,うーん……これってどうなの?という感じがした.本書は,企業内技術士ではなく,独立開業する技術士を対象としているようだけど,それなら技術士ハンドブックの続編とする必要はないんじゃないかな?

 青本を改訂する代わりに「技術士ハンドブック」や「技術コンサルティングハンドブック」を出版するのはひとつの考え方として「あり」だと思う.しかしながら,こうした書籍が出版されるたびに,総監部門をどこに着地させようとしているのか,路頭に迷っている印象を受ける.
 これらの書籍は総監部門と関係ないんだぞ,というスタイルなら「総監の5つの管理」による記述は避けたほうがよいと思う.

 「技術士ハンドブック」に引続き「技術コンサルティングハンドブック」でも感じたことだが,次から次へと,MOTやコーチングなどのアチャラ語を紹介するのはどうなんだろうか?こうした語句を断片的にちりばめたものが技術士関連の書籍ですよ,という傾向が続くと,「頭でっかちが偉いんだ」みたいな勘違いが生じるのではないかな?

 建設業界の場合,アチャラ語をポンポン使っても,クライアントを翻弄させるだけだ.ましてや地域住民への説明会でアチャラ語を使っていたら,後ろから頭をしばきたくなる.難しい言葉をもてあそんで,周囲を煙に巻くのが優秀な技術者というわけではないと思うのだが.
 それよりも,アチャラ語の概念を「わかりやすい言葉」へと噛砕いて,理解させる説明ができるか否か,に意義がある.
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 そもそも総監の「5つの管理」という枠組み(アチャラ語で言うところのフレームワーク思考)に無理があると思う.「技術コンサルティングハンドブック」もそうだが,これら5つの管理項目に分類することが目的ではないのに,「これは安全性管理じゃないか,いやいや情報管理が正解だよ!」みたいな感じで,分類することが目的化してしまっているような気がする.
 ちなみに,総監部門の筆記試験や口頭試験はこの枠組みがルールですから,自分の勝手でルールを変えたらまずいですよ.

 たとえば,ヒューマンエラー対策として情報システムを再構築した場合,「青本ではヒューマンエラーは安全管理に含まれるから安全管理だとか,いやいや情報管理だろ?」みたいな分類に伴う混乱というか,弊害は常に付きまとう.
 全体最適化という本来の目的を達成するためには,そんな「5つの管理」の分類なんて些細なことはどうでもよいはず.いろんな解決手法が存在するなかで,どの手法を使おうが,全体最適化されればよいのである.解決手法のひとつが「5つの管理という視点」によるアプローチにすぎない.

 うーん……散々けなしたというか,毒舌すぎた気もするが,あくまで個人的な意見ということで……勘弁してください.毎度のことながら,日本技術士会が関係した書籍は世間一般常識とかけ離れた値段設定になっているんだけど,興味のある人は手に取ってみてください.

Amazon:技術コンサルティングハンドブック 日本技術士会プロジェクトチーム (編集), 技術図書刊行会 (編集)

―今日のことわざ―
学びて思わざれば則ち罔し


総合技術監理 | 【2009-01-24(Sat) 15:10:08】
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