何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 見事な数字合わせ
見事な数字合わせ
 一昨日あたりから,願書の職務経歴や体験論文の大枠を送ってこられる添削受講者さんが一気に増えて,駆け込み寺の模様を呈してきました…….
 昨日,国交省から凍結する直轄国道18路線が発表された.個人的に携わっている路線は高評価だったのでホッとしたが,緊急雇用対策事業のおかげ?で,車線がない道路の設計もこなしています.これだけ道路の規模が異なると,いくらなんでも頭の切替えがしんどい.
  
 費用便益比(B/C)の点検結果についての点検結果一覧を見たところ,B/Cが1.1ぐらいの事業も多いなぁ?.上手く帳尻を合わせた匂いもするが,深追いはやめておこう.
 東京や大阪など,大都市圏には該当路線がなかったようだけど,それなりに交通量が見込めるんだから当たり前か.

 国交省が建設凍結する直轄国道18路線を,あえて都道府県で示してみました.こんなにも地方が惨敗したのか……B/Cが0.9から1.1の値なら似たようなものだと思うのだが.

 北海道(国道230号国縫道路・国道232号天塩バイパス・国道278号鹿部道路)
 岩手県(国道106号都南川目道路)
 群馬県(国道17号綾戸バイパス)
 新潟県(国道17号浦佐バイパス・国道113号鷹ノ巣道路)
 長野県(国道148号小谷道路)
 島根県(国道54号三刀屋拡幅)
 広島県(国道185号安芸津バイパス)
 愛媛県(国道440号地芳道路)
 高知県(国道440号地芳道路・国道55号高知南国道路)
 宮崎県(国道220号青島?日南改良)
 鹿児島県(国道220号早崎改良・国道225号川辺改良)
 沖縄県(国道329号与那原バイパス・国道329号南風原バイパス・
      国道331号中山改良)

 これも当たり前の話だが,経済効果に偏重しすぎると,地方部の路線はOUTになる.ただでさえ昨年11月に見直した交通需要予測は減っているんだし,そもそも人口構造や産業基盤が異なる「都市と地方」を同じ枠組で評価しても勝負になるわけがない.

 「選択と集中」は単に地方の切捨てになるのか?
 ベネフィットが低すぎる⇒直轄国道事業が凍結される⇒事業を見越した都道府県道や市町村道の改良も頓挫する⇒地方全体のネットワーク水準は向上しない⇒だから産業基盤も発展しない⇒いつまでたってもベネフィットは向上しない……という「負のスパイラル」を地方は断ち切れるんだろうか?

―受講者の皆さんへ―
 今週末の4日(土曜日)は私用で添削できないと思います.そのぶん,じっくり時間をかけて想定問題を進めておいてください.ご無理を言いますが,よろしくお願いします.
 あと,お伝えするのが早すぎるかもしれませんが,4月17日から19日までの期間は出張なので,添削をお休みさせてください.

道路科目 | 【2009-04-01(Wed) 22:00:58】
Trackback:(0) | Comments:(5)
コメント
らがーさん,こんにちは.

この件については,私も明日のブログでアップしようとしていたものですが,一歩先を越されてしまいました.

さて,地方は,この決定に関しては,憤りを通り過ごし,怒りに近い感情があると思います.
交通量に限定すれば,地方部は都市部には絶対に勝てない.
だからこそ,事業評価手法そのものを変えなければ,地方はいつまでも浮かばれない.
地方分権を叫びながら,それじゃぁ,あまりにも悲しいと思います.
2009-04-01 水 22:23:31 | URL | いなかもの #- [ 編集]
らがーさん、
こんにちは。

難しい課題ですね。

何れにしろ、聖域にするのではなく、情報を公開し、議論を尽くしていくしかないように思います。

格差にも、「地域間格差」という見方と、「世代間格差」という見方があります。
今後、グローバル化、財政面の制約、年齢別人口構成の変化、社会資本の劣化に伴って「世代間格差」の課題が大きくなってくるように思います。
(この観点も、建設一般の論文に書いたように思います)

淀川水系の大戸川ダム(大津市)の件も、注目しています。
2009-04-02 木 04:55:45 | URL | ごんぎつね #sCdCES4I [ 編集]

いなかものさん,こんにちは.

なんでもかんでも貨幣換算しようとする考え方,これに無理が生じているんでしょうね.
事業評価の便益は「走行時間短縮便益」で決まるようなものですから,その算出根拠となる「交通量」ですべてが決するとも言えます.

企業誘致や過疎地対策,医療体制の強化など,波及効果も含めて便益を幅広く捉えるべきという「地方の意見」が,どこまで「地方版の道路中期計画」に組み込まれるか,当面はそれを見守るしかないのかもしれません.

-----------------------------------
ごんぎつねさん,こんにちは.

たしかに「世代間格差」の問題は大きいですね.
もし建設一般論文で書くのなら,サラッと流すような記述がいいと思います(深追いしたら話が難しくなるので).

得票源の高齢者に不人気の政策が打てない「政治」や,視聴者や読者が高齢化する「マスコミ」のゴマスリ体質,まずはこれらを直さなきゃいけないんですが,その気配すら見えませんね……これも聖域でしょうか?
声が大きい者の意向がまかり通る民主主義のままでは,少子高齢化を迎える日本の「世代間格差」は拡がる一方だと思います.

大戸川ダムの「凍結」は,ダムの必要性まで捨てたわけじゃないようですね.滋賀県知事は河川改修を優先したいようですが,ダム建設予定地から転居した住民の立場もありますから……まだまだ一波乱あるでしょうね.
2009-04-02 木 18:07:09 | URL | らがー #- [ 編集]
らがーさん、
こんにちは。

全く同意します。
すばらしいご見解ですね。

「世代間格差」はアセットマネジメントの前振りで書いたように思いますが、下手に書かないほうが無難でしょう。
考え抜いたうえで書かないと、言葉だけが浮いた感じになってしまうと思います。

試験委員一人ひとりは立派な方たちではないかと推察しています。
確かなのは、柔軟で、幅広な意見を許容いただいたける方々がいたことです。

とりわけ、建設部門の試験官は多くの論文を審査する必要があります。
例えば、白書をまとめたような意見が続くと、試験官からはどう見えるか、、、

受験生各々が、真剣に考えて挑んでいくしかないと思います。
試験官、受験生双方が真剣勝負です。

余計なことを書いてしまいました。
加えて、言葉不足でした。
大変失礼しました。

らがーさんのブログでは、その影響も考慮してコメントする必要性がありますね。
以後、気をつけます。
2009-04-02 木 22:42:11 | URL | ごんぎつね #sCdCES4I [ 編集]

ごんぎつねさん,こんにちは.

現行試験では,白書をまとめたような内容(基礎的知識)と自分の意見を主張した内容(私見),これらの絶妙な記述バランスが求められると思っています.

採点マニュアルみたいなもの?があるのかもしれませんが,現行試験では,私見ばかりの記述だと「ポイントが加算されにくいなぁ~」という印象を持っています.基礎的知識ばかりの記述も然りです.

試験官が加点しやすいような記述バランスの感覚を養うために,「受験生各々が、真剣に考えて挑んでいくしかない」のかもしれませんね.
2009-04-03 金 13:59:30 | URL | らがー #- [ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

リンク
建設部門 択一問題集  平成29年度版
総監部門 択一問題集  平成29年度版
月別アーカイブ
E-NEXCOドライブプラザ
FC2カウンター