何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 見事な転向
見事な転向
 つい先日の記事「見事な数字合わせ」から一転,事業凍結した直轄国道18路線の事業を再開するらしい……これはアカン.どさくさにまぎれて再開したら,後からボロカスに言われるのが目に見えている.
 引用した記事に書かれているような工法の見直し,いわゆる費用の削減が問題ではない.「交通量」から算出する「走行時間短縮便益」ですべてが決まってしまう便益評価をどうするのか,これが問題視されているのに本質が擦替っている.要するに,交通量が少ない路線の便益をどうやって評価していくか,こっちに議論が進まなきゃいけない.
 まー,実際の議論がどうなるかは,「事業評価監視委員会」の議事を見てみないと何とも言えないんだが.

 金子一義国土交通相は8日の記者会見で、道路整備の効果が費用を下回ったとして一時凍結した直轄国道18路線について、6月にも各地方整備局などで「事業評価監視委員会」を開き、事業の再開を検討する考えを明らかにした。
 18路線は、下方修正した将来の交通量予測に基づき、費用対効果分析を行った結果として、3月に国交省が一時凍結を発表した。委員会は外部の有識者らで構成。工法の見直しで費用の縮減ができないかなどを検討する。
 金子国交相は、18路線のうちすでに完成間近まで進んでいる事業について再開の可能性を示唆。ただ「(再評価で)効果が上回るなど委員会が必要だと判断しなければできない」と述べ、全路線の凍結解除は否定した。
 「共同通信 2009年5月8日」

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 そろそろ今年の総花的な白書に目を通された受験者も多いと思います.
 暮らしの根幹を支え,暮らしの質を高めるという白書のテーマは,今の世論では当たり前のことかもしれない.それとなく白書もへりくだっていたが,「行政は悪者」というバッシングが先行し,「住民は善良」という構図で捉えることは危険な単純化だと思う.公益ではなく私益を追求する住民エゴによって,事業が頓挫したり工期が遅れた苦い経験は,誰もが持っているのではないだろうか.

 「住民参加」や「官民協働」は,住民(民間)も公益・公共性の責務を担っている,これが大前提である.しかし,その前提が置去りにされているような気がする.行政バッシングをすれば,それで問題が片付くのではない.住民はバッシングするに足るだけの,公益・公共性の責務を担えているだろうか.それ抜きで様々なニーズを発しても,住民エゴにしかならない(自戒の念も込めて……).
 建設一般や専門科目の課題解決策として,耳触りのよい「官民協働」や「住民参加」というキーワードを散りばめるだけなら簡単だが,本質はそこではない.
 公益・公共性の話をはじめると長くなってしまうので,またの機会にでも.

―今日のことわざ―
足るを知る


道路科目 | 【2009-05-08(Fri) 19:47:17】
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