何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 二律背反
二律背反
 つい先日一時的な人気取りという記事を書いたのに早くも迷走か……参院選絡みの幹事長要望ということは百も承知だが,一体なんやねん.マスコミ報道は,二律背反を強調した国交相への援護射撃が多い.だから?あえて嫌われている幹事長の肩を持ってみよう.

 試行的な社会実験とはいえ,高速道路の無料化はマニフェストなんだから,実質値上げとなる新料金体系を提出すれば,世論から叩かれることを理解できなかったんだろうか.国交相には反論が来ることを事前に予測し,前もって着地点を決めておく余裕がほしかった.
 マニフェストとの矛盾を指摘されて逆ギレすることほど見苦しいものはない.(閣議決定したものをごねるのもどうかと思うが)矛盾を知ったうえで幹事長は要望しているのに,声高々に二律背反と反論したのでは,自身の能無しをアピールしているようなものではないか.

 高速道路の新料金制度をめぐり、民主党の小沢幹事長と前原国土交通相の対立が23日、先鋭化した。
 前原氏は同日の閣議後の記者会見で、「実質値上げ」となる新料金制度見直しを求めた小沢氏の対応を激しく非難した。鳩山政権の政策決定のあり方も揺らいでいる。
 前原氏は記者会見で、小沢氏の要求を「二律背反のことを言っている」と断じた。小沢氏が昨年12月、鳩山首相に提出した2010年度予算案の18項目の重点要望には「高速道路の整備」が盛り込まれていた。政府はその財源を生み出すために、現行の料金割引を減らし、新料金制度に移行する方針だからだ。……中略……

 高速道路建設財源の裏付けとなる道路財政特別措置法改正案の国会審議は、党と政府の対立の影響で滞っている。平田健二民主党参院国会対策委員長は23日の記者会見で、「結論が出ない場合、次の国会でもいいではないか」と述べ、成立先送りを示唆した。
 前原国交相は6月からの新料金制度導入に変わりはないとの立場だが、鳩山首相は23日夜、首相官邸で記者団に、「変えるべきところがあれば変えるのは、当然のプロセスではないか」と述べ、小沢氏の意向に沿って見直すべきだとの考えを示した。
 「YOMIURI ONLINE 2010年4月24日」

 普通に働いていれば,上司や発注者,地域住民などステークホルダーの言ったことが二転三転するのは日常茶飯事だ.それで深夜まで残業する羽目になったり,金曜日の夕方に大幅な変更指示を連絡してきて「月曜日までに資料修正を頼む」と言われたり……二律背反を起因とした不合理はよくあることだし,それに立ち向かうことが仕事なのかもしれない.
 ちゃぶ台をひっくり返すのが得意なステークホルダーに対しては,それなりの仕事のやり方を考えるべきであって,「あのときはこう言ったじゃないですか!」と延々反論していたのでは埒が明かない.

 毎度のことながら話が逸脱したが,新料金体系の着地点はどうなるんだろう.
 いまさら道路財政特別措置法改正案を差戻しでは恰好がつかないから,料金割引財源の一部を高速道路建設に充てる考えは残すしかないと思う.どうやって国土交通委員長を抑え込むかという難題は残るが…….
 その代わり,路線によっては着工年度を先送り(というか順番待ち)にして当面の充当費用を削減,そこで減らしたお金を,上限料金に満たない近距離利用や苦情の出ている四国の値下げに充てるぐらいか.はたしてどうなることやら.

―今日のことわざ―
堅い木は折れる


道路科目 | 【2010-04-24(Sat) 11:51:11】
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