何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 ニーズの把握
ニーズの把握
 先日の記事“成長戦略会議”で紹介した「国土交通省成長戦略」の報告書(PDF:国土交通省成長戦略)が5月17日付けで公表されている.
 “技術や競争力の熟度,海外市場のニーズ等がそれぞれ異なっているため,個別分野毎にその特性に合わせて戦略的に取り組んでいく必要がある”と書かれているが,まさしくその通りだ.でも,日本の技術力の高さばかりが強調されていて,新興諸国のニーズという視点での記述が甘いような気がした.

 よく聞く話だが,インドの冷蔵庫は鍵付きじゃないと売れない,大音量で運転するクーラーが売れ筋……など,新興国では日本と真逆のニーズがある.メイドのコソ泥対策やクーラーの所有自慢ということらしいが,日本人では考えられないニーズだと思う.
 インドの白物家電ばかりを挙げたが,衣料品やクルマにも同じことが言える.高品質・低価格を売りにしているユニクロが新興国すべてのニーズを満たしているわけではない.また,高品質のBMWを求めている人もいれば,低価格のマルチ・スズキを求めている人もいるわけで……それこそニーズは千差万別だ.

 回り道をしてしまったが,結局インフラにしても同じだと思う.新興国には新興国なりのニーズがあって,先進国の日本とはニーズも異なるということ.特に品質と価格という点で,日本人は大きな勘違いをしているような気がする.先進国では高品質と低価格の組合せが常識だが,新興国ではホドホドの品質でハチャメチャ安い価格が望まれるケースも考えられる.
 すでに白物家電で実証されていることだが,新興国の消費者に日本製品は高すぎる(いわゆる高嶺の花状態).だから,わざと製品の機能レベルを落として,圧倒的な低価格で勝負する韓国製品に消費者は群がってしまう.
 インフラ整備でも同様な事態になる可能性はある.日本自慢の高品質をアピールするのもよいが,新興国はホドホドの品質を求めているだけかもしれない.つまり,嫌がっている相手に高品質を押売りしているだけかもしれないということ.そこらへん新興国のニーズを的確に把握できるか否か,これに海外進出の成否がかかっていると思う.

 毎度のことだが,話は高速道路の料金体系にガラッと変わる.
 先日の記事“一時的な人気取り”で紹介した新料金体系が暗礁に乗り上げている.道路科目で受験される方には多難続きとしか言えない……でも受験者全員が同じ条件ですから.
 前原国交相が高速道路の新料金の6月実施を断念してしまった.新料金体系への移行時期は明らかにされていないが,参院選前の料金変更は絶望的のようだ.地方路線を中心とした高速道路の一部無料化は,予定通り6月下旬から始めるらしいが,それ以外は,しばらく「休日上限1000円」などの現行割引が継続することになりそう.
 前原国交相に限らず,政治家は信用第一の商売なんだから,(極端に言うと)多少お金に汚くても性格が悪くても何でもいいから,とにかく「コイツはできるな」と思わせる必要がある.逆に言うと,やってることが二転三転してズブの素人レベルやないか?と思われたらいけないわけだ.現在の民主党のように大風呂敷を広げたままだと,いつまでたってもズブの素人レベルから脱出できないと思う.

―今日のことわざ―
所変われば品変わる


建設一般 | 【2010-05-22(Sat) 08:46:07】
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