何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 被災地からのメール
被災地からのメール
 つい先ほど,平成22年度の技術士試験に合格された受講者OBの方からメールが来ました.津波が直撃した(テレビで繰返し映像が放送された)地域の方なので,安否を心配していた一人です.
 今日は,その方からのメールをそのまま掲載しようと思います.
 なお,掲載にあたり,「今後の海岸保全施設設計の一助になれば幸いです。ただ、一言だけいわせていただきたいのですが、自然界の猛威に対し、”人間は、無力です”」というコメントを当人からいただいております.

 ○○です。昨夜、電気がようやくつき、本日午後、電話回線も復旧したので早速、無事のメールをいたします。
 私の身内は一同無事でした。ただ、知り合いの身内のなかで、不明者が多数存在し、安易に”よかった”といっている状況にありません。

 私の会社は、海に面するちょっとした高台にあり、まさかここまで海水が上がってくるはずがないと思っておりましたが、1階が海水につかっておりました。
 私は社内におりましたが、縦揺れのあと、激しい横揺れの地震が連続して発生し、たぶん4?5分程度でおさまったと思います。会社は築○十年以上のおんぼろ社屋であるため、倒壊はもうやむをえないと感じ、死も覚悟したくらいです。
 周りの人たちは測量機械やパソコンを運ぶのに一生懸命になっていたようでした。

 私は、会社の窓から直接海が見えるため、私は海水位が下がっていくのずっと見ておりました。社員の誰かが「高いところへ逃げたほうがいいよ!」ときたので、ようやく会社の外に出て、会社裏のちょっと小高いところで海の状況をみておりました。
 このときの防災無線はすでに機能を損していたようでしたので、車のラジオをつけました。ラジオでは、”大津波警報”発令していることを知らせておりました。
 時計をみると15:05をさしていたと記憶しております。海水が引いて海の底が見えましたが、その後海面がみるみるうちに上昇。そのうち、防潮堤を越えて、海水がものすごい勢いで陸側に流れ込んできました。

 これ以上はここにはいれないと感じましたので車で高いところへ避難。他の社員は自分の車に乗ったようでしたが、その出口をふさぐように会社の車が横付けで停められてあり、誰も乗っていなかったのですかさず、その車に乗って逃げました。
 本当は、反対方向のほうが高台に行く道路が近いため、そっちの方向へ逃げたかったのですが、車がなぜかその反対方向に停められていたため、やむをえず海岸線に平行方向にしばらく逃げ、なんとか高台に登ることができる道路にたどり着き、高いところに避難することができました。逃げている間中、真横からどんどん津波が押し寄せてくるのが見え、非常に恐ろしい思いをしました。

 ようやくたどり着いた高台の眼下は、すでに海面の下に沈んでおりました。田んぼであった一面を覆うかのように、どんどん濁流と化した津波が押し寄せていくのが見えました。
 雷のようなものすごい音がしました。3階建ての鉄筋コンクリートの民宿がちょっとした高台にありましたが、その3階までが見えなくなっておりました。今度は、ようやく津波が達するところまで達すると今度は引き波です。この引き波で家屋や小屋、さらには堤防までもが海に流されていくのが見えました。
 波が引いていくと、普段はみることができない赤びかりした海底が、かなりの沖までみることができました。この赤びかりした海底が血のように見え、地獄絵を見ているようでした。

 そのうち、今度は引き波と来る波がぶつかりあい、10?20m程度に波しぶきが立ちあがっているのが見えました。それがどんどん陸へせっまてくるように見え、これがきたら街全体が呑み込まれてしまうなと思ったのですが、2回目、3回目はそれほどでの津波でありませんでした。
 3回目の波が去ったあと、会社にもどってみましたが、1階が海水につかっておりました。自分の車が幸いにして水につからずに残っていましたので、自分の車を避難させることができました。

 まだ、お話したいことがありますが、夕食の時間になったため、またあとでれんらくします。これを機会に、津波の実態をしってもらいたいので、自分が体験したことをらがーさんを通してお知らせできればと思います。



日々寸感 | 【2011-03-17(Thu) 21:42:03】
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