何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 サプライチェーン
サプライチェーン
 今日の試験を今日ブログ記事にしているので,じっくり考えたわけじゃないが,今年の記述式を振り返ってみたい.このブログを見ている方は,ケースⅡ(大規模構造物の建設)を選択した人が大半だと思うので,ケースⅡを選択したとして振り返ってみる.

 1枚目は,建設プロジェクトの定義については,事業モデルの内容として,どのような種類の構造物を,どのような目的で,どこに(海外or国内)いつまでに建設するのか,機能や規模なども織り交ぜて記述すればよい.
 必要とされる外部資源や外部環境については,建設プロジェクトの定義とは別項目として書いたほうが試験官は評価しやすいと思う.ちなみに,必要とされる外部資源として資金も書かれているので,民間プロジェクトなのか公共事業なのか,ぐらいは書いておいたほうがよい(書かなくても公共事業が明らかな構造物なら不要だが).
 前置き文章のなかに『当該プロジェクトを提案する立場で』と書かれているが,自分の職務と立場を細かく仮定したほうがよいと思う.

 2枚目から3枚目は,「建設中」に被る可能性のあるシナリオを3つ書かなきゃいけない.「社会的必要性は失われないものとする」と書かれているので,周辺住民の反対による建設中止のようなシナリオではダメということ.
 シナリオという語句に惑わされた方がいたかもしれないが,昨年の「事業等の前提となる主要な条件について生じる可能性のある重要な変化,その変化により顕在化する可能性のあるデメリット」と同義と考えてよい.つまり,過去問と同じ内容が出題されているということ.
 外部要因としては,電力使用の制約(計画停電),インフルエンザの流行なども考えられるが,素直に「例えば,自然災害……」と設問に書かれている内容を取上げてもよいと思う.くれぐれも,似たようなシナリオを書いて“どや顔”してはいけない.

 一番気をつけなきゃいけないのは,「あなたの所属する組織への直接的な被害は軽微又は無かったものとする」という点だ.つまり,自らの組織以外のサプライチェーンへの影響を意識してシナリオを組立てる必要があるということ(必要な資機材や人材は“外部調達”とケースⅡの表中に明記されている).現在のBCPは,サプライチェーンを意識しながら企業が協調して取組む必要性・有効性を強調しているので,その点に配慮した出題意図だと思う.
 設問では要求されていないが,シナリオを踏まえた課題を書いてもよい.もちろん,4枚目から5枚目の「事前に準備しておくべき対策案」で解決される課題を書く必要がある.

 4枚目から5枚目は,前置き文章のなかに書かれている『事前に想定領域を広げ,事態に直面した際に影響を緩和するような工夫』を意識して記述したいところ.
 2つのシナリオを何にするか次第だが,事前に準備しておくべき対策案は,フィージビリティ・スタディ,サプライチェーンマネジメント,リスクマネジメント,危機管理,BCP,情報システムのバックアップ・高信頼化などが書きやすいのではないか.
 こうした対策案を行う理由は難しくないだろう.留意点としてコストバランスに言及すれば,経済性管理と安全管理,経済性管理と情報管理など,分野間のトレードオフを考慮した実現性も示すことができる.もちろん,PDCAサイクルの考え方も留意点のひとつだ.
 
 ざっと振り返ってみたが,過去問対策を万全にしておけば,及第点レベルの論文を記述できる出題だったのではないか.

総合技術監理 | 【2011-08-06(Sat) 22:15:50】
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