何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 3Cによる社会インフラの再設計
3Cによる社会インフラの再設計
 SUKIYAKI塾の掲示板で話題になっているようだが,建設一般Ⅱ-1の出題意図は何か?という質問が受講者さんから複数寄せられた.個人的には,平成23年度出題予想(建設一般)で示した「戦略的維持管理」に特化した設問ではないと考えている.維持管理の側面だけ記述するよりも,同記事に掲げた防災・減災,戦略的維持管理,成熟社会など,幅広い3つの視点でまとめたほうが評価は高いのではないか.
 何を書くにしても,設問の前文(社会資本の高齢化・人口減少や少子高齢化の進展・右肩上がりの投資を期待することは困難)と論理的につなげるのは当然だ.

 シンクタンクの提案を鵜呑みにするのは好きじゃないが,以下に概説した「3Cによる社会インフラの再設計」で課題を提起するのも,ひとつの考え方だと思う.口頭試験対策を兼ねて,野村総研の書籍(Amazon:社会インフラ 次なる転換)を一読する価値はある.

1.社会資本の減量化(Compact)
 集約化や高密度化,骨格路線(ネットワーク化)の取捨選択などを解決策に書けばよい.コンパクトシティは実現までに長い時間と莫大な費用を要するので,それらを見据えた即効策を記述したいところ.ちなみに,社会資本を画一的にダウンサイジングしていくわけじゃないんだから,選択と集中(既存ストックの評価)というキーワードもほしい.
 トコトン突き詰めれば,離島や中山間地域の既存ストックをどこまで残しておくのか,というシビルミニマムの難しい問題になるが,そこまで言及できれば大したものだと思う.

2.社会資本の機能転換(Convert)
 公共建築物の用途変更によるリノベーション,車線を減少させて歩道を増やすリニューアルなどを解決策にすれば,設問で問われている「今後の社会資本整備」の整備面が強調できる.高盛土の道路に堤防の役割を与える考え方も,機能転換の一種の機能付加として記述できるのではないか.
 直近の日経コンストラクションで紹介されていた「犯罪多発した鉄道高架跡を公園に再生」もコンバージョンになる.この事例は工事費が高すぎるような気がしないでもないが…….

3.社会資本の横断管理(Cross over)
 従来の縦割りから分野横断的に維持管理(横割り)していきましょう,という話だから現実味に乏しいかもしれないが,すでに外国では導入されているし,設問の前文に即した考え方じゃないかな?
 分野横断管理(たとえば橋梁と堤防,道路と上下水道など)による効率化・コスト縮減を中心に据えて,LCCの最小化,予防保全,PPP/PFIなど,幅広い解決策を書けばよい.Ⅱ-1のような誰でも書ける設問でA評価を取ろうとすれば,他の受験者との差別化(オリジナリティ)も考えるべきだと思う. 

Amazon:社会インフラ 次なる転換 ―市場と雇用を創る、新たなる再設計とは 野村総合研究所(著)
参考ホームページ(主要目次):社会インフラ 次なる転換―市場と雇用を作る、新たなる再設計とは―

―今日のことわざ―
甲乙を付け難い


建設一般 | 【2011-08-20(Sat) 12:11:13】
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