何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 ゾーン30
ゾーン30
 あけましておめでとうございます.

 年明け早々だが,警察庁が交通安全対策に気合を入れているので,また国交省と共同の検討委員会が新たに作られる予感……何かと委員会が多すぎやしないか?
 10月に公表された警察庁の「自転車交通秩序の総合対策」では,「幅2メートル以上の歩道」で認めてきた自転車の通行を「幅3メートル以上の歩道」に見直す(原則として自転車は車道を走らせる)方針が打出されたわけだが,生活道路に対しても通行規制を強化する方針のようだ.
 2車線の道路は,中央線を無くした(1車線の道路にした)うえで,左右の路側帯(道路構造令上の路肩部分)を広げて車道の幅を狭くするようだが,車線が担う計画交通量と整合性が取れるんだろうか?「自転車交通秩序の総合対策」で自転車が車道へ追い出されたばかりのに,その通行はどうするんだろうか?それより何より,路側帯と路肩など,道路交通法と道路構造令との名称を統一してほしいのだが…….

 歩行者や自転車の通行が多い、いわゆる「生活道路」での事故が減らないことから、警察庁は今後、全国の住宅街などのおよそ3000か所を指定し、その中の生活道路の最高速度を一律に時速30キロとする規制を行う方針を固めました。
 住宅街にある生活道路は、車が抜け道などとして利用するため歩行者や自転車との事故が多く、この10年間では交通事故全体が20%余り減少しているのに対し、生活道路では、おととしで13万2000件余りと逆に1%増えています。
 こうした現状を受けて警察庁は、生活道路での車の通行規制を強化する方針を固めたもので、住宅街などの一定のエリアを「ゾーン30」という地域に指定し、その中の生活道路の最高速度を一律、時速30キロに制限するということです。また2車線の道路は、中央線を無くしたうえで左右の路側帯を広げて車道の幅を狭くし、スピードが出しにくい環境を作る方針です。
 指定するエリアの入り口には、シンボルマークの入った標識を立てて区分をはっきりさせる計画で、警察庁は、5年後をめどに全国およそ3000か所に拡大する方針です。警察庁は、「あいまいな部分があった生活道路の規制を明確化することで、事故の減少につなげたい」としています。……下線や改行は追記加工……
 NHKオンライン:生活道路 車の時速30キロに規制へ(1月2日)

 「ゾーン30」の実現に向けた具体策としては,ハンプや狭さく,シケインなどの物理的デバイスが有効だ.しかし,実際の設計で取入れようとすると,やれ騒音をどうするんだ,高齢者が運転しづらくなるじゃないか……など,地元住民から反対意見をいただく.前向きな意見なら対応の仕方もあるんだが,自宅前のハンプは絶対ダメなど,やたら個人的なワダママが目立つんだよなぁ……我が子や孫,地域の子供たちの安全とどっちが重要なんだ?と問いただしたくなるケースが多い.

 物理的デバイスにしても視覚的デバイスにしても,選択肢は無限ではない.前例主義というか,過去の実績を基に,有限な選択肢の中から選択するわけだが,有限と思われている選択肢を増やす取組みも必要だと思う.
 たとえば,ゾーン30のエリア内では30km/hまでしか出せない自動車,すなわちGPSと連動させたリミッター搭載の義務化なども一考の価値があると思う.次世代GPSの準天頂衛星システム(QZSS)なら,従来の10メートル誤差範囲の精度に比べ,1メートルから数センチレベルへと改善されるんだから,エリア内に侵入した自動車を特定,即時リミッターをかけることも可能ではないか?

―受講者さんへの確認事項―
 現時点で,建設部門は,想定問題9問(専門その8まで・建設一般その1)と「制覇する道標2011年12月22日版」を配布済みです.総監部門は,想定問題その6までと「制覇する道標2011年12月26日版」を配布済みです.
 もし手元に届いていないようでしたら,メールで連絡してください.セキュリティソフトによっては,送付したメールが弾かれたかもしれないので.特に,ヤフーのメールアドレスを使われている受講者さんは,ときどきエラーが出るようなので,注意して確認してみてください.

道路科目 | 【2012-01-04(Wed) 14:46:09】
Trackback:(0) | Comments:(2)
コメント
らがーさん,新年明けましておめでとうございます.
論文の方はサッパリですが,今年もよろしくお願いします.

さて,ゾーン30の取組みですが,警察庁が全国の住宅街などのおよそ3,000か所を指定するとあります.そのためには,交通管理者,道路管理者,そして地域住民をはじめとする道路利用者,この3者の連携が不可欠になります.
この3者の目指すところは「事故のない道路空間の確保」なんでしょうけど,いざ,実施の段階になると,それぞれの利害が複雑に絡み合い,当初の目的はどこへ行ったんだ!という残念な結果に陥るパターンが多いですよね.極論を言わせて頂ければ,警察という国家権力による「強引かつ曖昧な対策」だけは勘弁してほしいと願います.

結局のところ,らがーさんご指摘のとおり,道路法と道路交通法の二元行政が最大のネックなんだと思います.道路行政を一元化することが「事故のない安全な道路」に少しでも近づくことが可能になると思っていますが,無理な話ですよね…OTL.

ちょっと長い(熱い)コメントになりましたが,論文の方もそろそろ着手したいと考えています.
2012-01-05 木 04:53:10 | URL | いなかもの #- [ 編集]

いなかものさん,こんにちは.

ずいぶん嫌な思いをされたんでしょうね(笑).
交差点協議ひとつ取っても公安委員会の主張が最優先されているので,ゾーン30も同様の流れになる可能性が高いですね.
たしかに道路行政の一元化が理想ですが,取締り権限の問題があるので実現は難しいでしょうし,そう簡単に既得権益を手放すこともないでしょう.

論文のほうはボチボチ着手していけばよいと思います.
2012-01-05 木 12:30:54 | URL | らがー #- [ 編集]
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