何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 第一次的高速道路ネットワーク
第一次的高速道路ネットワーク
 新年度になってからというもの,急激に添削が忙しくなった.年度末は残業・休日出勤が慢性化し,それだけ多くの受講者さんが試験勉強どころじゃなかったんだろうなぁ……これからの巻返しに期待しています.
 そうこう言っている間に,「新東名」の一部区間(静岡県区間:162km)が開通した.「世界をリードする次世代の高速道路」と銘打つだけあって,さまざまな技術が導入されています.道路科目で受験される方は「新東名リーディングプロジェクト」のページを見て,最新技術の動向を把握しておくべきだと思います(ロボットによるお手洗い清掃はどうでもよいが).

 当初は東名の交通分散が主目的だったと思うが,いつの間にやら東名の防災対策(リダンダンシー)が強調されるようになった.そのせいか,新東名のSAやPAにはヘリポートも整備されたようだ.ちなみに,ドクターヘリのパイロットから聞いた話だと,耕作放棄地や3種4級クラスの道路上でも離着陸は可能らしいし,実際に荒れた畑から飛び立ったこともあるらしい.さすがに「田んぼ」では難しいようです.

 限られた予算しかないんだから,経済効果や防災面から優先すべき事業を取捨選択しなきゃいけないんだけど,マスコミの論調では,どうしても大都市圏のネットワーク強化が中心になってしまう.そこで「第一次的高速道路ネットワークの早期連結を目指す10県知事会議」の提言からプレゼン資料を転載した.細かな点が知りたい方は,参考ホームページの「これまでの政策提言」を見てください.あれこれ詰め過ぎているので,目がチカチカするというか,見づらいプレゼン資料になっているような…….
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 「高速道路の整備の順番を待たされている」という表現はどうかと思うが,提言を乱暴にまとめると,整備率が低い地域にも予算を回して早く高速道路をつないでくれ,ということ.
 「10県知事会議」の提言によると,こうした地域における1kmあたりの事業費は48億円らしい.仮に26,000億円(今回新東名で開通した区間の事業費2.6兆円)で割ると,どんぶり勘定で約540kmの整備が可能だったわけだ.たとえば島根県の場合,第一次的高速道路の路線延長は286km(うち供用延長156km:残り130km)なんだから,アッという間にミッシングリンクは解消される.
 要するに,新東名を建設する予算があれば,多くのミッシングリンクが解消できるんじゃないか,という見方もできるということ.ダブルネットワークによる信頼性の向上という東名・新東名だけの視点じゃなく,全国に散在しているミッシングリンクから,新東名を考えてみるのも「あり」かもしれない.

 経済効果だけを考えると,採算性の悪い路線整備は後回しになるんだが,こうした経済的合理性を持ち出してしまうと,東日本大震災の復興も疑問視されてきてしまう.岩手,宮城,福島県の被災3県が占めるGDPの割合は全国の4%程度しかないんだから,経済的合理性の話になってしまうと,(言葉は悪いが)たった4%のために莫大な血税を投入するのか?ということになってしまう.公平な観点から本当に必要な投資なのか,を第三者が経済的合理性だけで判断するのは難しいと思う.

参考ホームページ:新東名リーディングプロジェクト:NEXCO 中日本
参考ホームページ:第一次的高速道路ネットワークの早期連結を目指す10県知事会議「第5回政策提言」について:鳥取県

道路科目 | 【2012-04-25(Wed) 18:04:11】
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