何回でも論文添削!技術士(建設部門・総合技術監理部門)受験 平成26年度 国土交通白書
平成26年度 国土交通白書
 「平成26年度 国土交通白書」にざっと目を通したが,「国土のグランドデザイン2050」を踏襲しただけの印象を受けた.このへん地方創生や国土形成計画など,複数の施策とリンクしているから必然の結果なんだけど.以前のブログ記事「国土のグランドデザイン2050」も再読してみてください. 
 今月1日に総務省が発表した「住民基本台帳に基づく人口動態調査」によると,三大都市圏では東京圏のみが増加を続けており,引用した記事にも書かれている「東京一極集中」は深刻化している状態です.

 太田国土交通相は30日の閣議で、2014年度国土交通白書を提出した。人口減少のペースを緩めるため、東京一極集中を是正し、子育てと仕事が両立しやすい地方への移住を促すべきだと強調した。
 白書は、東京都や大阪府といった都市部では通勤時間が長いなどの要因で、出産・子育てと仕事の両立が難しく「二者択一」を迫られている可能性があると分析。
 一方、福井県や島根県などで出生率や女性の就業率が高いのは、3世代同居や保育所への入りやすさ、職住近接が影響していると考えられると指摘。地方部では女性が離職せずに出産・子育てできる環境に恵まれているとした。

 共同通信 2015年6月30日:育児と仕事両立の地方移住を促進 14年度の国交白書(下線表記は加工)

 白書では「高齢の世代は,移住に関して総じて満足度が高い」と分析しているが,地方の本音は高齢世代ではなく若者世代に移住してほしいわけだ.白書から逸脱するかもしれないが,首都圏の医療・介護体制が不足するから「なんとか地方でまかなってくれ」という高齢者地方移住策では,それこそ姥捨て山だし,これが地方創生の目玉では二の句が継げない.
 若者世代を移住・定住させるためには,白書に書かれている「就業の場を用意し,買い物環境や交通インフラの充実等,都市的な利便性を一定程度提供する」必要があるし,これらはカネがかかっても地方の優先課題である.こうした基盤整備を後回しにして,場当たり的な若者定住促進補助金や優遇税制などに頼ってしまうと,ふるさと納税と同様に特典競争が過熱し,いずれ地方全体が疲弊してしまうんじゃないか?

 作問時期から考えると,平成26年度の白書は今年度の択一式で出題されないと思うので,PDFをわざわざ印刷して全ページ熟読する必要はない.とはいえ,第Ⅱ部に書かれている毎度お決まりの施策については,パソコンやタブレットの画面上で復習しておきましょう.同様に,選択科目Ⅲ(課題解決能力)は,最新の社会的な変化に対する課題の抽出が求められるので,第Ⅰ部もざっと目を通しておくべきだと思う.

建設一般 | 【2015-07-04(Sat) 10:34:59】
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